学研グループ、愛知県の中学校で認知症教育の出前授業

「共生」と「福祉」をテーマに約70名が学ぶ

 学研ホールディングスのグループ会社であるメディカル・ケア・サービスは7月8日、愛知県愛西市立佐織西中学校の1年生約70名を対象に、「認知症教育の出前授業」を実施した。同校での開催は今回が初めて。

 授業は、総合的な学習の時間において「共生」や「福祉」をテーマに行われた。高齢化が進むなかで、中学生となった自分自身に何ができるのかを考えるきっかけにしたいという学校側の思いを受けて実施された。

 授業では、日本の高齢者数や認知症の現状、物忘れとの違い、認知症のある人が日常生活で困りやすい場面などを紹介した。生徒たちは、認知症を他人事ではなく、自分の家族や身近な人にも起こり得ることとして考えた。

 また、認知症のある人が感じやすい「不安」を「安心」に変えるために、どのような声かけや対応ができるかを学んだ。街中で困っている人に気づくためには、自分から能動的に周囲を見て、必要に応じて「どうしたの」「大丈夫」と声をかける姿勢が大切だと伝えた。

 講師を務めたのは、メディカル・ケア・サービスの杉本浩司氏。講演回数は延べ1300回、聴講者数は延べ7万人を超え、認知症ケアの専門家として活動している。

 授業後、生徒からは「介護施設は人を幸せにできる場所だと感じた」「介護は人を助けることができる、かっこいい仕事だと思った」「困っている人を見かけたら声をかけたい」といった感想が寄せられた。

 認知症への理解を深めることは、福祉教育にとどまらず、地域でともに暮らす力を育てる学びにもつながる。子どもたちが早い段階から高齢者や認知症のある人への理解を深める機会として、今後の広がりが期待される。

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