山口県の高校入試、平均点は横ばい 社会・数学・理科で得点上昇

 山口県教育委員会は4月24日、2025年度(令和7年度)山口県公立高等学校入学者選抜の学力検査結果を公表した。3月5日に実施された第一次募集の学力検査では、社会・数学・理科の3教科で前年度より平均点が上昇。5教科合計の平均点は132・4点で、前年度と同じ水準だった。
 平均点(各教科50点満点)は国語29・3点、社会26・6点、数学24・7点、理科27・9点、英語23・9点。社会は前年度から2・1点、数学は1・6点、理科は1・1点それぞれ上昇した。一方、国語は2・2点、英語は2・7点前年度を下回った。受検者数は5618人で、前年度から172人減少している。
 得点分布では、最多層が141~150点(7・3%)で、131~140点、111~120点(各7・2%)、121~130点(7.1%)、151~160点(7.0%)と続いた。教育委員会は総評で、「平素の学習成果が全般に表れていた」とする一方、「一部に課題も見られた」と指摘。思考力や表現力を問う問題に対し、今後の指導の在り方を示す助言も盛り込まれた。
 出題の特徴や問題例も公表されており、各教科の分析を通じて中学校現場の授業改善や指導法見直しへの活用が期待される。

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