岩手県教育委員会は10月20日、2026年度入学の県立高等学校入試の実施概要を公表した。全日制59校の募集定員は8360人で、2025年度に比べ160人減少する見込み。減少は、金ケ崎、大東、軽米、福岡の普通科各1学級(40人)を削減することによる。
今回の入試では、従来の推薦入試に代わって導入された特色入試が全校・全学科に拡大して実施される。一般入試および特色入試は2026年3月4日・5日に行われる予定。
特色入試では、一次選考の実施有無が志願者倍率に応じて決定される。倍率が2倍を超えた場合に一次選考を実施する学科や、3倍を超えた場合に実施する学科もある。一方、倍率が低い学科では一次選考を行わない場合もある。
また、「いわて留学」制度においては、地域ふるさと振興校、留学実施校、特色教育課程校の区分が設けられ、定員40名の学科ではいわて留学および一次募集合格者の合計が定員を超えて4名まで認められる。
募集定員には、連携型入学者選抜や一関第一高等学校附属中学校からの入学決定者数も含まれる。学区外からの最大入学者数は36名となる。さらに、前期日程で欠員が発生した場合は、後期日程(チャレンジ枠)の募集定員に加えられる。
岩手県教育委員会は、「特色入試の全校・全学科への拡大により、生徒一人ひとりの個性や適性を生かした入学機会を提供する」としている。




