愛知県、令和8年度公立高校入試 募集概要を公表

 愛知県教育委員会は10月24日、令和8年度(2026年度入学)を対象とする公立高等学校入学者選抜の募集要項を公表した。全日制課程、定時制課程、通信制課程に分けて募集を行い、出願・選抜方式や募集人員、検定料、志願制度などについて詳細を示している。

 全日制課程においては、まず推薦選抜を実施。出願資格として、令和8年3月に中学校等を卒業する見込みの者で、保護者とともに県内に住所を有する者などを挙げている。普通科志望者については志望学科への明確な動機・理由の提示を要件としており、専門学科・総合学科では、当該学科に対する適性・興味・関心を有することが出願条件とされている。

 県立高校全日制課程の募集人員は、前年度(2025年度)比240人減の3万7040人。瀬戸西(普通)など8校で1学級減、松蔭(普通)と名古屋南(普通)で1学級増。愛西工科(機械)を募集停止し、足助(観光)を新設する。

 推薦選抜の出願期間は1月26日から2月2日まで。検定料は2200円となっており、クレジット決済・Pay‑easy・コンビニ決済から選択可能。面接は全志願者を対象に2月5日に実施される。デザイン科・スポーツ科学科・音楽科・美術科等の専門学科では、面接に加えて特別検査(実技試験)を行う。合格発表は2月9日。

 全日制課程の「特色選抜」も設けられており、各校・各学科が定める募集人員の20%程度を上限として優先合格枠を設定。出願要件として当該学科の特色理解・進路志望・意欲などを問う。

 一般選抜については、出願期間を2月6日から2月16日までとし、学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科を2月25日に実施。A/Bグループに分かれた普通科は面接を実施する高校もあり、合格発表は3月10日となっている。

 また、海外帰国生徒・外国人生徒等の選抜枠も設けられており、普通科については当該学科募集人員の10%程度、専門学科については30%程度を上限とする定員が設定されている。出願要件には「原則として継続して2年以上海外在住」などが含まれている。

 愛知県教育委員会は「志願者の多様な背景・志向に対応した入学者選抜を図るため、出願・選抜方式を整備した」と説明している。

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