教育向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」を展開する株式会社みんがく(本社:東京都新宿区、代表取締役:佐藤雄太)は1月22日、高等学校の学習活動に特化した「おすすめアプリ」シリーズ第6弾を公開した。授業、特別活動、進路指導、探究学習までを一体的に支援する構成で、生成AIを“思考を深める伴走者”として活用する点が特徴だ。
同シリーズは、スクールAI上で利用可能な多数のアプリの中から、学校現場ですぐに活用できるものを校種別に厳選して紹介する取り組み。第6弾となる今回は、高校教育で重要性が高まる「自己理解を基盤とした進路選択」「論理的思考と表現力」「探究的な学びの質向上」を軸に設計された。
公開された主なアプリには、朝のホームルームなどで活用できるスピーチ支援ツール「SHR一言スピーチ工房」、興味・関心を言語化し自己理解を深める「自己発見サポート」、生徒の関心や得意分野から進学先の学部を提案する「わたしの大学学部マッチング」などが含まれる。教員向けには、教科横断型授業の設計を支援する「授業プラン相談室」も用意されており、探究学習との接続を含めた授業構成を支援する。
同社によると、生成AIが答えを提示するのではなく、生徒自身が考え、言葉にし、振り返るプロセスを重視した設計とすることで、AI活用に慎重な高校現場でも導入しやすい仕組みとしたという。学びを「考察→表現→振り返り→次の学び」へと循環させる点に主眼を置く。
現場教員からは、教科横断型授業の構想段階での有効性を評価する声も出ている。三重県立名張青峰高校の向山教諭は「一人では発想しにくい教科連携やスケジュール設計を具体的に示してくれる。探究学習との接続も考えやすい」とコメントしている。
スクールAIはこれまで、総合・探究学習向けアプリを皮切りに、工業高校、商業高校、小中学校向けなど、校種や分野ごとにアプリ展開を進めてきた。みんがくでは今後、発達段階に応じた学習支援の深化に加え、進路指導や専門高校領域など、校種横断で活用できる教育シーンの拡張を進めるとしている。
生成AIを「学びの相棒」と位置づけ、教員の業務負担軽減と生徒の主体的な学びの両立を図る同社の取り組みは、AI活用が模索段階にある高校教育現場に一つのモデルを示すものとなりそうだ。




