学習塾「武田塾」を全国展開する株式会社A.ver(本社:東京都文京区)は1月23日、生成AIを学習に活用する高校生111名を対象とした【2026年版】「生成AIと受験勉強の実態調査」の結果を公表した。調査によると、受験勉強に生成AIを活用する高校生の間で「ChatGPT」の利用率は84.7%に達し、前年に続き最も利用されている生成AIとなった。
調査では、受験勉強で利用している生成AIについて「ChatGPT」が84.7%で首位となり、「Gemini」(25.2%)、「Microsoft Copilot」(4.5%)が続いた。生成AIの活用場面では、「定期テストや模試などのテスト対策全般」が39.6%と最も多く、2025年調査から9.6ポイント増加した。授業の復習(35.1%)、予習(21.6%)も引き続き主要な活用シーンとなっている。
生成AIが役立っていると感じる科目では、「数学」が36.0%で最多となり、前年から14.0ポイント上昇した。英語(23.4%)を上回り、問題演習や解法理解の分野でAI活用が進んでいる実態が浮き彫りとなった。具体的な利用方法では、「問題の解き方を質問する」が55.7%で2年連続の最多となり、解答の添削や教科書内容の補足説明なども多く挙げられた。
一方で、生成AI活用に対する不安も顕在化している。受験勉強における課題として「情報の正確性」を挙げた高校生は52.3%に上り、前年から13.3ポイント増加した。また、「過度に依存してしまう」(33.3%)、「思考力低下への懸念」(28.8%)など、AIへの頼り過ぎを危惧する声も目立つ。実際に感じた悪影響としては、「すぐにAIに頼るようになった」が58.6%で最多となった。
その一方で、生成AIを使いこなそうとする意識も見られる。生成AIに頼り過ぎないための工夫を「している」と回答した高校生は40.5%に達し、「まず自分で考えてから使う」「AIの回答を鵜呑みにせず確認する」といった行動が多く挙げられた。受験本番を見据えた今後の活用意向については、84.7%が「今後も生成AIを活用する」と回答しており、「必要な場面で適度に活用したい」が64.9%と最多を占めた。
同社は今回の調査について、「生成AIの活用は高校生の学習に定着しつつある一方、情報の正確性や依存への懸念も高まっている。便利なツールとして活用しながら、自ら考える力を維持しようとする意識が広がっている」と分析している。生成AI時代の学習において、適切な距離感と主体的な活用が今後の重要なテーマとなりそうだ。




