制作系スキル学習者の約9割が「AI先生×人間講師」の併用を支持

質問しづらさ解消と感性評価の両立に期待
LYUS調査、ゲーム・CG・映像分野でハイブリッド教育志向が鮮明に

 ゲーム・CG・映像制作を学べるオンラインスクール「テックスタジアム」を運営する株式会社LYUS(本社:東京都港区、代表取締役:高島星英)は1月23日、制作系スキルの学習経験者および学習希望者1,006人を対象に実施した「AIによる教育に対する受容度と期待感の実態調査」の結果を公表した。調査では、約9割が「AI先生と人間の先生を組み合わせたハイブリッド型教育」を理想と考えていることが明らかになった。

 学習現場における課題として、「内容が初歩的すぎて恥ずかしい」(47.2%)、「忙しそうで聞きづらい」(45.3%)など、質問しづらさを挙げる回答が多く、疑問を抱えたまま学習が停滞する実態が浮かび上がった。実際、質問をためらった際の対応としては、「自力でインターネット検索を行った」が53.8%と最多で、約1割は「質問することを諦めた」と回答している。

 こうした背景を踏まえ、教育現場でAIを「先生」として活用することについては、約8割が「良い」と肯定的に評価した。AI先生に期待する役割としては、「自分の時間やレベルに合ったペースで学べる」(54.6%)、「いつでも質問できる」(53.0%)が上位を占め、時間や心理的制約を超えた個別最適な学習支援への期待が高いことがうかがえる。

 一方で、不安要素も明確になった。「考える力が低下しそう」(45.7%)、「間違ったことを教えられそう」(40.8%)など、AIへの過度な依存や情報の正確性を懸念する声が多く、特に正解が一つではない制作系スキル分野におけるAI活用には慎重な姿勢も見られた。

 制作系スキルを学んだ経験者に限定した調査では、「すぐ答えを聞ける環境」があることで「つまずきによる時間のロスがなくなる」(40.6%)、「試行錯誤の質が上がる」(31.1%)といった効果を期待する声が多かった。一方、AIが即答せずヒントのみを提示する仕様については、「使いやすい」と「不満」が拮抗し、学習重視か効率重視かで評価が分かれた。

 人間の先生に求める役割としては、「学習レベルの見極め」(27.2%)、「構造・デザインの良しあし」「表現・演出・世界観の評価」(いずれも25.6%)が上位に挙がり、感性や文脈理解を伴う指導は人間講師に期待されていることが明確になった。

 最終的に、理想の指導体制として「AI先生がメイン+人間の先生がサポート」(44.8%)、「人間の先生がメイン+AI先生がサポート」(40.9%)が大半を占め、「AIのみ」「人間のみ」は少数派にとどまった。

 同社は今回の調査結果について、「AIが日常的な疑問解消や基礎学習を担い、人間の先生が感性や創造性に関わる指導を行う分業型モデルが、制作系スキル教育の新たなスタンダードになりつつある」と分析している。AIと人間が共存する教育の在り方が、クリエイター育成の現場で本格的に問われる段階に入ったといえそうだ。

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