ライフイズテック株式会社は1月30日、横浜市立美しが丘中学校(横浜市)で中学1年生102人を対象に、「ライフイズテック レッスン」を活用した情報モラルの授業を実施した。技術科(「技術・家庭」技術分野)の1コマ(45分)で行われた。
SNSトラブルや著作権問題、生成AIの普及など情報環境が急速に変化する中、学習指導要領では「情報活用能力」が基盤的資質として位置付けられている。一方で、体系的な指導や授業時間の確保が課題とされている。今回の授業は、生徒が情報の扱い方を自ら判断できる力の育成を目的に企画された。
テーマは「著作権やSNS上のトラブルなどから考える情報モラル」。
前半30分はデジタル教材で基礎知識を学習。続く10分で「漫画の一場面をSNSに投稿するケース」など具体例をもとにディスカッションを行い、最後の5分でワークシートにより各自の考えを整理した。
特徴は、情報モラルを単なる注意事項として扱うのではなく、「誰が困るのか」「自分ならどう判断するか」といった問いを通じて、知識を“判断力”へと転換する設計にある。デジタル教材、個人思考、対話活動を組み合わせ、主体的な学びを促した。
同校の教員は、生徒が活発に意見交換を行い、SNSや生成AIといった身近なテーマについて自分事として考える姿が見られたと評価。横浜市立美しが丘中学校の横田由美子校長も、ワークショップ形式により双方向の学びが実現したとコメントした。
また、東京学芸大学教職大学院の立田順一特命教授は、「正解・不正解の二択ではなく、状況に応じた判断を考えさせる構成が有効」とし、専門外の教員でも実践可能な教材設計を評価した。
「ライフイズテック レッスン」は中学技術分野「D 情報の技術」に対応するクラウド型デジタル教材。2026年度には新たに「D(3) 計測・制御のプログラミングによる問題の解決」が追加され、同分野の全項目に対応する予定。現在、教員向けに試用教材を提供している。
ライフイズテックは2010年創業のEdTech企業。中高向け教材は全国600以上の自治体、約4,400校で導入され、累計200万人超にデジタル教育を提供している。今後も学校現場と連携し、情報活用能力の育成を支援する方針だ。




