
巻頭言
社員が育たない、と嘆かれる塾長は多い。何が課題なのだろうか。
中部地方の某大手塾を、ストアコンパリゾンの一環で訪ねたときのこと。
「午後3時にA塾長と面会のお約束で訪問いたしました」「はい、聞いております。塾長は隣の喫茶店におりますので、そちらへ行ってください」。
向かうと、件の塾長は店の片隅に座り、赤のサインペンを持ち、新聞折込広告の校正をしていた。
「えっ!? ここまでご自身でやられるのか」と驚くと同時に、「これでは部下が育たない」と感じた。
何でも自分でやらなければ気が済まない塾長は多い。しかし、それでは社員は成長しない。自らの仕事を手放すための最大のポイントはやはり人財の育成と指導だ。
初めに、どうしたら動機付けできるのか。まずはある一定の待遇が必要だ。「給料も休日も少ないけれど、仕事を頑張ってくれ」と言っても無理な話である。
次に、安心して働けるようにする。仕事をするときに不安だと成長する気になれないので、マニュアル化や仕事の標準化を進めよう。
さらに、上司が安全基地になること。温かく見守り、「失敗してもフォローする」といった姿勢を示すことだ。
加えて、人事評価制度の構築も必要である。頑張っても頑張らなくても評価が同じでは、意欲的には働けない。制度に留まらず、日常的に褒め、叱る。しっかり話を聞く。そして、仕事を任せること。権限委譲は、社員からすると最大の動機付けになる。
(如己 一)
目次
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- 10 CatcHup03 徳島第一ゼミ 小中高の一貫指導で県内トップレベルの合格を実現
- 14 塾長の決断(6) 学習塾FRONT 塾長 植田 剛仁 氏 〝塾っぽさ〟を捨てる─。 選んだのは、拡大ではなく「塾の常識」の更新
- 16 挑む私学 江戸川学園取手小学校
- 19 目次・巻頭言
- 20 NEWS ARCHIVES
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- 86 現代学習塾経営概論(36)
- 88 For Whom the 塾 Tolls(55)
- 90 自ら動き出すチームにする方法(138) 中谷彰宏
- 92 One Target(15) 的場一成
- 94 PAPER REVIEW(24) 浅見貴則
- 96 シン・ジュクジン(52)
- 97 芸術見聞録(152)
- 98 わが子、就学中(60)
- 99 塾長の机
- 100 為田裕行の「教育ICT行」(132)
- 101 10¹⁵ PETA(59)
- 102 キクチカラ(15) 菊地香江
- 103 Opinion from School(80)
- 104 林明夫の「歩きながら考える」(247)
- 106 新・授業改革を目指して(149) 石川幸夫
- 108 私塾界インサイト(96)
- 112 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(52)
- 114 咲かせよ桜(132) 小林哲夫
- 118 論点2026(3) 調整授業時数制度とは
- 122 編集後記
- 124 Book Review
- 126 塾長のためのガジェット講座




