日本HP、N-E.X.T.ハイスクール構想向けICT機器を提供 遠隔授業と高度理数教育を支援 専用相談窓口も開設

 日本HPは、文部科学省が推進する高等学校教育改革「N-E.X.T.ハイスクール構想」に取り組む高等学校や地方自治体向けに、遠隔授業に適したICT機器と高性能ワークステーションの提供を開始した。多様な学習ニーズに対応する遠隔・ハイブリッド授業環境と、AI・データサイエンスなど理数系人材育成のための高度な学習環境の構築を支援する。

 N-E.X.T.ハイスクール構想は、2040年を見据え、生徒一人ひとりの多様な学びを支えながら、社会を支える人材を育成するための高校教育改革である。少子高齢化や生産年齢人口の減少、地方の過疎化により、公立高校の減少や地理的アクセスの制約が課題となる中、遠隔授業などを活用して多様な学びを確保することが求められている。

 日本HPは、教育現場でICTを導入する際には、単に高機能であるだけでなく、教員が無理なく運用できることが重要だと指摘する。遠隔授業では、機材の設定やトラブル対応が教員の負担となりやすく、授業そのものに集中しにくいケースもある。そのため、導入しやすく、日常的に安定して使い続けられる機器と運用体制が必要になる。

 遠隔授業向けには、オールインワンビデオバー「HP Poly Studio Xシリーズ」を提案する。カメラ、マイク、スピーカーを一体化した製品で、複雑な準備や設定を必要とせず、ワンタッチで授業を開始できる。教室全体を高精細に捉える映像技術や、離れた場所の声も拾いやすい音声技術により、遠隔地の生徒にも臨場感のある授業体験を提供する。

 教員の動きに合わせた自動追尾や、発言者を自然に映し出す機能も備える。小規模教室向けの「Poly Studio X32」、中規模教室向けの「Poly Studio X52」、大規模教室向けの「Poly Studio X72」など、教室規模に応じた構成を選べる。大教室では、光学PTZカメラや高性能マイクを組み合わせることで、教員や生徒の動き、表情、発言をより明瞭に伝えられる。

 導入後の管理・運用面では、統合プラットフォーム「HP Workforce Experience Platform」を活用する。PCや周辺機器、教室に設置されたカメラ、マイク、スピーカーなどの状態を遠隔から把握し、トラブルの早期検知、ソフトウェア更新、利用状況の分析に役立てる。さらに「Poly+」サポートにより、専門チームによる対応や先出し機器交換にも対応し、教育活動を止めない体制づくりを支援する。

 理数系人材育成に向けては、AI・データサイエンス・高度理数教育に対応するワークステーション製品を提供する。HP AI WorkstationのZシリーズ、GPU搭載PC、AI開発・データ分析環境などにより、画像認識モデル開発、数理データ分析、シミュレーション、生成AIを活用した課題解決型学習、理化学系の3D解析などを学校内で実践できるようにする。

 日本HPは、製品選定や導入後の運用を支援するため、教育機関・自治体向けに特設サイトと相談窓口も開設した。DXハイスクールやN-E.X.T.ハイスクール構想に対応した機器選定を支援し、学校ごとの教室規模や学習内容に応じた導入を後押しする。

 高校教育では、遠隔授業による学習機会の確保と、AI・データサイエンスを扱える高度な学習環境の整備が重要性を増している。日本HPの取り組みは、ICT機器、管理基盤、サポートを一体で提供し、教員負担を抑えながら次世代の高校教育を支える提案として注目されそうだ。

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