千葉豪雨、珍しい「スコールライン型」の長時間停滞 気象研究所がメカニズム解析

 気象庁気象研究所は9月15日、先月発生した千葉豪雨について詳しいメカニズムを解析し、通常は停滞しない「スコールライン型」と呼ばれる積乱雲のまとまりが、長時間にわたって房総半島付近に停滞する珍しい現象だったことを明らかにした。

 スコールライン型は、積乱雲が降らせた雨によって生じた冷気が前方へ広がり、その先端で暖かく湿った空気を押し上げることで、新たな積乱雲が次々と発達する現象。通常は冷気の進行とともに強い雨のエリアも速い速度で移動するが、今回の千葉豪雨では雨雲のまとまりが長時間にわたって停滞した。
 気象研究所によると、今回は冷気が雨雲のまとまりを東へ押し進める一方、太平洋から暖かく湿った東風が吹き込み、両者が互いに押し合う状態となった。このため、積乱雲のまとまりの移動速度は「ランニング以下」にまで遅くなったという。
 スコールライン型は非常に発達した積乱雲を伴い、激しい雨をもたらすのが特徴。千葉豪雨では積乱雲が上空15キロ以上に達していた。さらに、雨雲の北側では上昇気流を局地的に強める渦も発生しており、特に強い雨をもたらした一因になったとみられている。

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