システックITソリューション株式会社は9月11日、小学校、中学校、高校に勤務する現役教員1002人を対象とした「理想の教師像と現実の働き方」に関する調査結果を発表した。理想の指導を妨げる要因は「業務量の多さ」が51・4%で最も多く、「ハラスメントやトラブルへの不安」41・9%、「人手不足」40・4%が続いた。
現実の働き方については、「限られた時間の中で効率的に対応する」が29・5%、「生徒対応と業務の両立を図る」が29・2%、「業務対応を優先せざるを得ない」が14・1%だった。家庭環境への介入、放課後や休日の個別対応、長時間の付き添いなどを難しいと感じる教員も多かった。
一方、理想の教師像では「生徒一人ひとりに寄り添い、信頼関係を築ける」が29・0%で最多となった。生徒との関係を重視しながらも、時間不足とリスクへの不安が実践を制約している構図が表れた。
調査は7月24~27日にインターネットで実施した企業調査であり、回答者の自己申告に基づく点には留意が必要である。学習塾でも、個別対応を講師個人の熱意に依存させれば、長時間労働や保護者とのトラブルにつながりかねない。面談記録、対応範囲、相談・エスカレーション手順を組織として整える必要性を示すデータといえる。



