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文教大学 次期学長に宮武利江(文学部教授)の就任が決定

 文教大学は、中島滋学長の2025年3月31日付け任期満了に伴う次期学長選出選挙を11月20日に実施
し、次期学長候補者に宮武利江(文学部教授)を選出した。これを受けて、12月17日に開催された学園理事会において次期学長就任が承認された。

 宮武利江氏は筑波大学第一学群人文学類卒業で、筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学。専門領域は、日本語学、日本語史。文教大学に2002年4月に着任し、2015年4月から2023年3月まで文学部長、2023年4月より付属図書館長を務めている。文教大学としては、14代目の学長となり、学長就任は2025年4月1日、任期は4年間となる。

次期学長プロフィール
宮武利江(みやたけ としえ)
 
 1963年9月、埼玉県生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒業、筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学(文学修士)。東京成徳短期大学講師、助教授を経て文教大学に着任し、2012年より教授。教務委員長、文学部長、付属図書館長等を歴任。
専門領域は日本語学(日本語史)で、主要論文に「〈ほのか〉とその〈類義語〉-源氏物語における用例を中心に-」(『森野宗明教授退官記念論集』1994年)、「“メタファー”としてのオノマトペ《その2》-通時的な観点から-」(『東京成徳短期大学紀要』第30号・1997年)、「比喩と感情表現」(明治書院『日本語学』第22巻1号・2003年)「「あぢきなし」の基本的語義」(『文教大学文学部紀要』第20巻1号・2006年)、「古語「得」と現代語「得る」の用法について-「罪を得る」の違和感を解く」(北京大学『日本語言文化研究』第11号・2017年)、などがある。
趣味は登山、スキー、ドライブ、モータースポーツ観戦、旅行、ワイン等。
(学長就任の抱負 および 経歴は別紙を参照)
・学長就任の抱負:https://www.bunkyo.ac.jp/news/archive/data/story_43890_02.pdf
・経歴:https://www.bunkyo.ac.jp/news/archive/data/story_43890_03.pdf
■文教大学概要:
建学の精神/「人間愛」
在籍学生/8,405名(2024年5月1日現在)
越谷キャンパス(教育学部・人間科学部・文学部)、湘南キャンパス(情報学部・健康栄養学部)、東京あだちキャンパス(国際学部・経営学部)の3キャンパスからなる総合大学。
https://www.bunkyo.ac.jp/

フォーバル 長崎国際大学と包括連携協定を締結

 株式会社フォーバル(東京・渋谷区、中島 將典 代表取締役社長)は 、2024年12月16日(月)に長崎国際大学と包括連携協定を締結しましたことを発表した。

 昨年からフォーバルと長崎国際大学はDX推進を目的とした公開講座や包括連携協定の可能性を協議し、フォーバルが講師派遣した公開講座が高い評価を得て、正課目講義や特別講座の実施を検討するに至った。また、同校では未来理工学部(仮称)が新設構想中であり、データ活用、データサイエンス等の領域においても、さらなる連携が期待できる中、今般、協定を締結し、公開講座や特別講座の実施等の本格的な協業を進めることとなった。この協定の締結により、フォーバルと長崎国際大学は地域連携と新学部も含めた学内教育の充実を目指して協力を深めていく。

協定の内容
(1)学生におけるGDXおよびESG経営についての理解促進に関する事項。
(2)インターンシップ事業の実施に関する事項。
(3)デジタルトランスフォーメーション(以下「DX」という。)アドバイザー資格等の関連資格取得のための支援に関する事項。
(4)GDXやESG経営に関する企業等のデータ活用やデータサイエンス等の教育機会となる講義、公開講座等に関する事項。
(5)教育・学術研究に関する事項。
(6)その他、地域社会の活性化及び発展に資する事項。

明治大学創立150周年記念事業の一環として駿河台キャンパス総合施設整備計画「SURUGADAI 6.0」が始動

 学校法人明治大学は、これまで駿河台キャンパスの老朽化した施設を順次建て替えするための「駿河台キャンパス総合施設整備計画」を検討してきた。同計画の基本構想について決定し、今後は同計画に基づく施設整備の具体化を進めていくこととなった。
 この計画は、2031年の本学創立150周年に向けて明治大学のあるべき姿を定めた「MEIJI VISION 150‐前へ‐」における施設整備計画の重点目標として位置付けられている。駿河台キャンパスの猿楽町地区(旧付属明治中学校・高等学校跡地)にある多数の老朽化した校舎を中心に、駿河台キャンパス全体に及ぶ施設の建て替えと改修を工事開始年度から14年の期間をかけて行う長期的な施設整備事業だ。
 この計画の検討にあたっては、将来どのような駿河台キャンパスにすべきかというコンセプト「SURUGADAI 6.0」を策定した。このコンセプトは「物理空間と仮想空間を融合させた新しいキャンパスを創る」ことを謳っており、学生・教職員のみならず、世界の人々と障壁なくつながり、知の創造が一段と広がる教育研究の場(空間)を創造することを目指している。

 この計画は、現在中野キャンパスに配置されている全機関が約10年後に駿河台キャンパスに統合されることを前提とした計画だ。これは、「SURUGADAI 6.0」を実現するためには、中野キャンパスの教育研究力を、駿河台キャンパスの諸機関と連携させることが必要であるとの考え方によるもの。この統合により、教育研究の多分野の融合が促進され、より学際的で先進的な教育研究が駿河台キャンパスで展開されることとなる。なお、統合した後の中野キャンパスの利用については、社会における大学へのニーズなども考慮して理事会においてこれから検討することとなる。

ZEN大学 出願者数1,000名突破 半数超が高校3年生・47都道府県から出願

 学校法人日本財団ドワンゴ学園は、2025年4月に開学するZEN大学において、出願者数が受付開始から1カ月を経ずして1,000名を超えたことを発表した。
 出願者の内訳は、高校3年生(高等専門学校生を含む)の占める割合が62%と半数を超え、系属校であるN高等学校・S高等学校の生徒の割合は全体の51%となっている。また、出願者の専願率は94%と、ZEN大学を強く志望している方が多くを占めている。居住地別では47都道府県すべてから出願があった。(数値は2024年12月6日時点)
 ZEN大学は、経済状況や地域環境など、様々な要因によって生じる教育格差の解消に貢献したいと考えている。そのため、年間授業料を38万円に設定し、最大600名を対象とした独自の奨学金制度など多彩なサポート体制を整えた。ZEN大学では時間・場所に縛られずオンラインで学ぶことで大学卒業資格を取得できる。
 従来、日本の通信制大学は社会人の学び直しニーズに応えるものが中心でしたが、ZEN大学は現役高校生が進学先として選べる大学を目指している。学部は「知能情報社会学部」の1学部で、「数理」「情報」「文化・思想」「社会・ネットワーク」「経済・マーケット」「デジタル産業」の6分野、279科目の中から幅広く学ぶことができる。さらに、自治体や国内外の企業・団体と連携した独自のキャリア教育プログラムなど、実践的な学びの機会を数多く提供する予定だ。これらのネットとリアルを融合した学びを通じて、AI社会を生き抜く人材として必要なリテラシーを身に付けることができる。また、一年次から担当アドバイザーがつき、学習システム「ZEN Study」を活用して学生一人ひとりの学びや学生生活をきめ細かくサポート。卒業から就職、起業、フリーランス、進学などそれぞれの生き方に応じて学生を支援する。
 第1期出願受付は2024年12月13日(金)まで。第2期の出願受付は2024年12月14日(土)から2025年1月17日(金)までとなる。以降も、第5期(2025年4月10日(木))まで出願受付期間を設けている。募集要項、およびWeb出願に関する詳細についてはZEN大学ホームページへ。
https://zen.ac.jp/admission

GSXが提供するEC-Council「CEH:認定ホワイトハッカー」講座が東京電機大学国際化サイバーセキュリティ学CySecの来期開講専攻プログラムに採用

 グローバルセキュリティエキスパート株式会社(東京・港区、青柳史郎 代表取締役社長 CEO)は、学校法人東京電機大学(東京千住キャンパス:東京・足立区、射場本忠彦 学長)が2025年開講予定の国際化サイバーセキュリティ学特別コース「CySec Expertサイバーオフェンスコース」に、ホワイトハッカーを育成する教育講座EC-Council「CEH:認定ホワイトハッカー」を提供する。EC-Council講座が、日本で初めて大学の履修証明プログラムとして開講されることになった。
 CySec Expertは、CEHをベースに、GSX独自講座を加えた、攻撃者視点にたったセキュリティが学べる東京電機大学オリジナルの講座となっている。GSXは同講座内で独自講座の作成・監修するなど、開講を全面的に支援し、産学連携を通じたセキュリティ人材の育成、EC-Council 講座に対する価値の認知拡大を推進していく。

文教大学が「英語Power Upセミナー」を実施

 文教大学教育学部の福田スティーブ利久教授の授業「教科教育法「英語」2」を受講する学生が、11月14日(木)に第1回、11月21日に第2回(木)の「英語Power Upセミナー」を実施した。

「英語Power Upセミナー」は中学生の英語学習のサポートを目的とした企画で、埼玉県草加市の中学生を対象として全6回の授業を行う。英語の基礎力向上を意識して、大学生がプログラム構成から授業の実施までを考えた。2024年度の各回のテーマは次の通り。
第 1 回(11 月 14 日 (木) )My ルールを見つけよう! (助動詞でルールを楽しく作ろう!)
第 2 回(11 月 21 日 (木) )Let’s become shopping masters ! (英語で比較して楽しく学ぼう!)
第 3 回(11 月 28 日 (木) )ベストな日本文化を伝えよう! (受動態で説明力をアップ!)
第 4 回(12 月 05 日 (木) )好きなことを共有しよう! (動名詞を使って話を広げよう!)
第 5 回(12 月 12 日 (木) )近くの小さな幸せを見つけよう! (There 構文で説明しよう!)
第 6 回(12 月 19 日 (木) )素敵な予定を話そう! (不定詞を使って予定を伝えよう!)

 草加市内の12校から39名の参加申込があり、第1回は「My ルールを見つけよう! 」をテーマに助動詞に注目した授業を行い21名の中学生が、第2回では「Let’s become shopping masters」をテーマに様々な比較級表現を学ぶ授業を行い14名の中学生が参加した。授業後は、参加者の学習状況にあわせて大学生が個別にアドバイスをした。

学校法人行吉学園 次期学長に現副学長の洪愛子看護学部教授を選任

 学校法人行吉学園は、2024年11月21日に開催した理事会で、次期学長に現副学長の洪愛子看護学部教授を選任した。この度の選出は現学長の栗原伸公教授の任期満了に伴うもので、任期は4年となる。
 また、次期学長は神戸女子大学と神戸女子短期大学の学長を兼任する。同学では、1950年の神戸女子短期大学開学時および1966年の神戸女子大学開学時に学園創設者の行吉哉女が初代学長に就任以来、2人目の女性学長となる。

学校法人行吉学園略歴(2024年11月21日現在)
洪(こう) 愛子(あいこ)
(1957年1月25日生・67歳)
専門分野
感染管理/医療管理

           
学歴  
1980年 3月  東京都立公衆衛生看護専門学校  卒業
1995年 3月  大阪市立大学経済学部      卒業
2000年 3月  東京医科歯科大学大学院医学系研究科保健衛生学専攻修士課程  修了
2004年 3月  東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科環境社会医歯学系専攻博士課程 修了
        博士(医学)
職歴
1980年 4月  大阪大学医学部附属病院文部技官(看護師)(1996年1月まで)
1996年 2月  ジョンソンエンドジョンソン株式会社学術教育マネージャー(2000年3月まで)
2000年 4月  社団法人日本看護協会看護研修学校 主任教員(2004年3月まで)
2004年 4月  (同)               部長代行(2005年3月まで)
2005年 4月  社団法人日本看護協会 認定部 部長(2009年5月まで)
2009年 6月  公益社団法人日本看護協会 常任理事(2017年6月まで)
2011年 6月  公益社団法人日本看護協会看護研修学校校長(2011年9月まで)
2017年 7月  神戸女子大学健康福祉学部教授(2018年3月まで)
2018年 4月  神戸女子大学看護学部教授(現在に至る)
2019年 4月  神戸女子大学看護学部長(2023年3月まで)
2019年 4月  神戸女子大学大学院看護学研究科教授(現在に至る)
2023年 4月  神戸女子大学・神戸女子短期大学副学長(現在に至る)
2024年 4月  学校法人行吉学園 評議員(現在に至る)
所属学会 
日本看護研究学会、日本看護科学学会、日本看護管理学会、
日本感染管理ネットワーク学会、日本環境感染学会、日本看護協会日本看護学会
賞罰
1995年 3月  大阪市立大学 学長表彰
2018年 6月  公益社団法人日本看護協会 会長表彰
2021年 11月  一般社団法人日本病院会 会長表彰
2022年 7月  行吉学園 理事長表彰

北九州市立大学 主催 高校生向けテクノロジ・イノベーション教育事業「GEEKKイニシアチブ」を

 GEEKKイニシアチブは、北九州地域をはじめ近郊及び九州全域の特定の専門領域に対する強い興味や突出した能力を持つ高校生向け(高専生・高等専修学校生・中等教育学校生を含む)のプログラムだ。
 AIやIoTのような次世代技術を活用した体験型教育を実施し、追究する力や言語化スキルを持つ人材を育成する。

エントリープログラムの詳細は以下のとおり。

無料プログラミング1Dayセミナー(エントリープログラム)

このプログラムは、GEEKKイニシアチブを詳しく知ることができるセミナー。Pythonを使った研究にも使えるAIプログラミングを手軽に体験できる。高校生相当年齢の方なら、どなたでも参加できる。

開 催 日:12/14(土) 1/11(土) 2/8(土)  ※事前予約制
各  日:13:00~17:00
受講方法:オンライン(要PC)
応募締切:各回開催日7日前の23:59まで

エントリープログラムのお申込みはこちら → 今すぐ申し込む

GEEKKイニシアチブの詳細はこちら → 公式サイト

GEEKKイニシアチブは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する次世代科学技術チャレンジプログラム(通称 STELLAプログラム)として、令和6年度に北九州市立大学が採択された事業。

横須賀市と神奈川大学が協定を締結

 横須賀市(上地 克明 市長)と、学校法人神奈川大学(横浜市、石渡 卓 理事長)は、令和6年11月11日に包括連携協定を締結した。 

 横須賀市と神奈川大学が緊密に連携し、共同した取り組みを行うことで、実践力に富み、地域社会に貢献できる人材を育成すること、及び、横須賀市が掲げる「誰も一人にさせないまち」の実現に寄与する。

■協定に基づく具体的な取り組み
 記載事項を中心に、連携した取り組みを進めていく。

(1)教育活動・研究活動の推進に関すること
 ア キャリア支援の推進
 ① アントレプレナーシップの醸成
 ・大学が実施する地域創生プロジェクトでの連携
 ・商店街等での起業体験
 ② 市役所での職場体験(インターンシップ)の実施
 ③ 横須賀市や大学での就職セミナーの開催

イ 地域活動への参画や地域課題への取り組みを通じた学びの場の創出
① 大学が実施する地域課題解決プログラムでの連携
・観光をテーマにしたPBL型(課題解決型)研修の実施
・空き家を活用した地域活性化の取り組み
② 民間や地域が行う取り組みに学生が参加
③ 様々な世代と交流する場の創出
・音楽系団体など文化部活動への協力
・小学生向けのマリンスポーツ教室の実施
・学生アスリートによるスポーツ教室の実施
・幅広い世代に対する健康教室(ストレッチなど)の実施

ウ 地域資源を活かした研究活動の支援・協力
① 共同研究による農水産物の魅力の再発見、新たな商品開発

(2)市民生活・都市魅力向上への後押しに関すること
ア 子どもたちの夢の実現に向けたサポート
① 音楽系団体など文化部活動への協力
② 小学生向けのマリンスポーツ教室の実施
③ 学生アスリートによるスポーツ教室の実施

イ 健康寿命の延伸に向けたサポート
① 幅広い世代に対する健康教室(ストレッチなど)の実施

ウ 音楽・スポーツ・エンターテイメントにおける取り組みへの参画・協力
① ダンス系サークル・音楽系団体などによるステージパフォーマンス、市内高校生との共演
② eスポーツのプロジェクトへの参画・協力
③ ウインドサーフィンワールドカップなど国際スポーツ大会等における通訳ボランティアの協力

エ 都市魅力の発信・創造
① 大学生によるSNS等を活用した観光スポットなどの紹介
② 共同研究による農水産物の魅力の再発見、新たな商品開発
③ 大学における、横須賀をテーマとした生涯学習講座の実施
④ 政策立案・新たな都市魅力の創造に資する学生の意識調査

(3)その他本協定の目的を達成するために必要と認められること

■これまでの連携した取り組み
(1)産学連携PBL型(課題解決型)研修の実施
   ー「横須賀ファン」を増やそうプロジェクトー
 ・学生がZ世代にささる動画を作成し、横須賀の魅力を発信

(2)神奈川地域創生プロジェクトの実施
 ・学生が市内でフィールドワークを行い、まちの魅力向上に向けたアイデアを提案

(3)大学生意識調査アンケート
 ・学生の幸福感や働き方、結婚などに関する意識調査を実施

千葉大学がアステラスとクロスアポイントメント協定書を締結

 国立大学法人千葉大学(千葉市、横手幸太郎 学長は、アステラス製薬株式会社(東京・中央区、岡村直樹 代表取締役社長CEO)と、産学官連携の高度化を実現するため、機関を超えた人材交流を目的とする、クロスアポイントメント協定を締結した。この制度を利用し、同学教員が民間企業に勤務するのは初めてとなる。
 クロスアポイントメント制度とは、研究者等が大学、公的研究機関、企業の中で、二つ以上の機関に雇用されつつ、一定のエフォート管理の下で、それぞれの機関における役割に応じて研究・開発及び教育に従事することを可能にする制度のこと。
 この協定の最大の目的は、膜タンパク質の構造解析系をアステラス製薬内に確立し、合理的な化合物デザインを可能にする創薬プラットフォームを構築すること。同学理学研究院に所属する村田 武士教授がアステラス製薬に在籍出向し、同社の研究専門職の一つであるPrincipal Investigator(PI)として、研究に従事する。

■協定締結の背景
 膜タンパク質は、ゲノムにコードされる全タンパク質の30%を占め、シグナル伝達、物質輸送、生体エネルギー産生・変換などの細胞機能において重要な役割を果たしている。同時に、市販の医薬品の60%程度が膜タンパク質に作用することから、創薬においても重要なターゲットとして注目を集めている。しかし、膜タンパク質の多くは安定性が低いため取り扱いが難しく、創薬研究開発のボトルネックとなっていた。

■今後の展望
 今回派遣される村田 武士教授は、長年にわたり膜タンパク質に焦点を当て、研究分野における基盤技術を開発してきた。その熟練した経験に基づく判断があることから、技術移転に際して、直接指導を行う。
 この制度を通じ、本学においては研究開発分野でのイノベーションの実現に向けた知見やスキルを研究に活用する。同学が保有する膜タンパク質の発現・精製・構造解析技術や理論計算を用いた予測技術と知財を活用し、低分子創薬に貢献していきたいと考える。また、研究分野におけるネットワーク構築や若手の人材育成を行うことを目指す。