Category: 塾ニュース|大学

鹿屋体育大  スポーツ選手向けサプリ開発

鹿屋体育大学(鹿児島県鹿屋市)は食品加工のアネット(同)とスポーツ選手向けのサプリメント「スポーツハイブリッドサプリ」を共同開発した。原材料に鹿屋市内で収穫したサツマイモ「すいおう」の茎と葉を使い、生薬の原料になる冬虫夏草を使用した。すいおうはサツマイモが持つ葉のえぐ味と青臭さを取り除いた新品種。ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富なため、地元では葉野菜や青汁にして食べられているという。価格は2~4週間分で3600円。製造・販売をアネットが担い、鹿児島市内の駅やホテルで本格的に販売を始めた。

京産大、法科大学院を廃止

京都産業大は3月3日までに、法科大学院の入学者募集を2016年度から停止すると発表した。入学者の受け入れは今年4月が最後となり、全ての在校生が修了した時点で廃止とする。入学者の減少が続き、将来の見通しが立たなくなったためという。廃止を含めた法科大学院の募集停止は全国で24例目。京産大は04年4月に法科大学院を開設。08年度から定員割れが続いていた。 

静岡県立大薬用植物園

静岡県立大学薬用植物園には約850種類の植物がそろう。敷地は5400平方メートル。園内には学生が足を運ぶだけでなく、近くに住む中高年を中心に散歩コースにもなっている。身近なものではアロエやアサガオ。中にはウコンやドクダミなどの植物も多く栽培されている。薬学部を持つ大学には薬用植物園の設置が義務付けられており、県立大でも26年前に植物園を設置した。研究や授業で使う植物を育てるため、基本的には学生向けだ。ただ同大学は開園に合わせて植物園を平日限定で一般開放した。

阪大の広報戦略

大阪大学の広報戦略が注目を集めている。「3位じゃダメなんです」。昨年末、新聞の見開き広告に大阪大の平野俊夫学長が登場。両手でバツを出し「国内で3番手の現状に満足せず、創立100周年の2031年に世界トップ10を目指す」とグローバル化への取り組みをPRした。国立大では異例の広告だ。2月には英国の留学生支援サービス「QS」社の雑誌に、3月は科学誌「ネイチャー」の別冊やサイトに相次いで広告を掲載、伝統や研究実績を世界にアピールした。

自治医大メディカルシミュレーションセンター

自治医科大学のメディカルシミュレーションセンター(栃木県下野市)は、医療ミスの防止のための訓練を重ねて、診断・治療の技能を高めることを目的に設立された。地場のメーカーと協力し、安価で使いやすい練習機器も独自に開発している。自治医大は2008年、他大学に先駆けてシミュレーションの本格拠点を立ち上げた。6つの訓練室があり、床面積は合計約970平方メートル。診察用のマネキンのほかに、脳脊髄液の採取、内視鏡の操作、カテーテルの挿入、心肺蘇生などを練習する機器を備える。

富山大に理工系新学部

富山大は、立山連峰から富山湾の深海まで高低差のある地形や県内に集積するアルミ産業など、地元の特徴を生かした理工系新学部「システムデザイン学部」(仮称)の開設を検討している。新学部は、現在の理学部地球科学科を「地球システム科学科」、工学部材料機能工学科を「マテリアルデザイン学科」の名称でそれぞれ編入するほか、新たに「都市デザイン学科」を新設する。学部・学科名は現時点でいずれも仮称だが、定員は計150人とする計画だ。同大は2016年度からの新学部設置を目指し、文部科学省と調整している。

低脂肪の豚肉 千葉大

千葉大学発ベンチャーのサーマス(千葉県市川市)が開発した低脂肪の豚肉「ノンメタポーク」が取扱店を増やしている。2013年5月に発売して以来、各地の飲食店に加え、2月にはレシピサイト「クックパッド」でも取り扱いを始める。ノンメタポークは内臓脂肪を減らす特殊な発酵飼料を食べて育った豚の肉。赤身に対する脂肪の割合が低く、通常よりもビタミンB1を豊富に含む。脂身の融点が低いため口溶けが良く、くどくないのでさまざまな料理にも使いやすい。

大学経営の少子化対策、シニア大学生増殖中

大学で学ぶシニア世代が増えている。少子化に伴い学生の確保が難しくなるなか、定年退職者らを呼び込もうと、大学が専用の入試制度を導入する動きも広がっている。文部科学省の学校基本調査によると、全国の大学院の修士・博士課程で学ぶ61歳以上の人は422人(14年度)。この5年間に大学院進学者が全体で6千人近く減少するなかで、シニア世代は逆に増加した。シニア向けの入試制度は全国で広がっており、最近は学費の負担が難しい人や学位の取得までは必要としない人向けのプログラムを用意する大学も出てきた。

地方私立大、「公立化」に続々

私立大学公立化の第1号は高知工科大(高知県香美市)。入試の定員460人に対し、受験者数は08年度の745人が、公立化した09年度は5812人に急増。14年度も2637人と好調が続く。10年度は名桜大(沖縄県名護市)など2大学、14年度は長岡造形大(新潟県長岡市)が公立化。長野大も昨年、地元の長野県上田市に「要望書」を出した。最近では新潟産業大(新潟県柏崎市)や成美大(京都府福知山市)など、山口東京理科大のように地元自治体が資金面で協力した「公私協力型」の大学も公立化を目指し始めた。

愛知教育大 電子黒板やタブレットの活用法、NTTラーニングシステムズと共同研究

愛知教育大は、小中高校の授業で使う電子黒板やタブレットなどの情報機器の最適な活用方法を開発するため、NTTラーニングシステムズと共同研究を始めた。同大付属の名古屋中学(名古屋市東区)は国に先駆け、昨年までに45台のタブレットと全教室への電子黒板を備え、部分的なICT教育を始めた。17年度からは全生徒に1台のタブレットを持たせ、ICT教育を本格化させる計画だ。研究成果は、小中高校の現職教員の教員免許状更新講習や研修、同大生の教員養成に役立てる。