Archive for: 1月 2017

教職員の専門的知識向上とネットワーク拡充を目指して ドコモgaccoとFindアクティブラーニングが協業

株式会社ドコモgaccoと株式会社Findアクティブラーニングは、双方の利用者に対して両社のコンテンツを相互に提供することを目標に掲げ、その第一弾として、Findアクティブラーニングが運営する教育動画配信サイト「Find!アクティブ・ラーニング」にドコモgaccoが運営するオンライン講座提供サイト「gacco®(ガッコ)」と連携した特設ページを1月19日(木)より開設することを明らかにした。

ドコモgaccoは、大規模公開オンライン講座(MOOC)である「gacco®」の運営を通じて、これまで26万人の会員に対し、大学教授をはじめとする専門家による講座を150以上提供してまいりました。各講座にはディスカッションボードがあり、受講者同士の交流も活発に行われているのが特徴のひとつ。

Find!アクティブラーニングは、教職員向け教育動画配信サイト「Find!アクティブ・ラーニング」を立ち上げ、今回の学習指導要領改訂の目玉の一つと言われている「アクティブ・ラーニング」関連情報を配信している。これまでに1100を超える動画を配信しており、13万人以上の教職員が利用している。

特設サイトイメージ

そして、ドコモaccoとFindアクティブラーニングは、双方のコンテンツを生かし、最新の教育ノウハウや専門的知識の提供に加え、教職員だけに限らず学びを通した交流が広がるように連携する。

「Find!アクティブ・ラーニング」に「gacco®(ガッコ)」と連携した特設ページを開設し、「Find!アクティブラーニング」会員には、児童・生徒の関心喚起を図る話題づくりや、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、大学教授や専門家による本格的なgacco講座が利用できる。「gacco®」会員においても、教育関連に興味のある学生・保護者・教育関係者の方々に向けて、「Find!アクティブ・ラーニング」で配信されているアクティブ・ラーニングを実践している授業の様子や最新の教育ノウハウを紹介する。さらに、ドコモgaccoは、「Find!アクティブラーニング」を利用している教職員の方々の声を取り入れ、教育に関する講座の企画・提供を行う。

 

外部リンク:「ドコモgacco」×「Find!アクティブ・ラーニング」 特設サイト

2017年 新春 教材・教具展示会のご案内

2017年新春に、全国各地で開催される教材・教具展示会をご案内いたします。教科書改訂に合わせた教材出版各社による最新の教材をお手に取ってご覧ください。また、急速に進化を遂げているICTを活用したコンテンツも多数展示されています。ぜひ、お近くの教材展に足を運びいただいて、最新の動向をキャッチしてください。

※本誌1月号とあわせてお届けいたしましたご案内に一部誤植がありましたので、訂正版のPDFを以下にご用意いたしましたので、ダウンロードしてお使いください。

2017年新春 教材・教具展示会のご案内をダウンロード

利他の心で志を育め 目指すは一大教育コミュニティ|疾風の如く|2016年12月号

寺に生まれたことが厭だった。
そして教員一家を飛び出し、
自分だけがビジネス界を志した。
しかし、運命は皮肉なものだ。
ビジネスを学べば学ぶほど、
生き方を知れば知るほど、
ここへ還ってくる自分がいた。

愛知県
個別志導のサクセス

塾長 近藤 成人さん

ひとことで言い表せない異色の塾

いわゆる「普通の塾」とは何かが違う。FCからスタートしたものの、昨年よりブランドを一新してオリジナル化。学習指導は自立型を中心とし、時間割が存在しない。「学び放題」を標榜し、何度通っても定額料金。宿題も出さない。すべてをここで完結させるシステムで、他塾に通いながら、不明点を質問するためにここへ通塾する生徒もいるほどだ。
 さらに、幼児教育~大学受験、英会話・速読・習字・そろばんまでカバーし、今後は体育コンテンツまで視野に入れているものの、一般的に塾の生命線ともいえる中学生が最も少ないという。それでも生徒数は4校舎でのべ650名を数え、地域にその存在感を放っている。
 なぜ、こんな塾が生まれたのか。塾長の近藤成人(51)本人も「どんな塾か、なぜそうするのかと聞かれても、ひとことふたことでは説明しにくいです。まあ確かに、かなり異色の塾だとは思います」と笑う。しかし、その根底にはやはり独自の想いと、すべてをここに帰結させる大きな夢があった。

寺、教員一家…… その出自にことごとく反発

サクセスイングリッシュクラブ』では、ネイティブとのダブルティーチング制を敷く

近藤は、寺の息子として生まれ育った。これといった理由があったわけではないが、生理的にそれが厭で仕方なく、大学で東京に出た。
 さらに、両親・祖父母、そして妹までもが教育学部を出て公立校の教員を務めるという教育一家だったが、近藤だけが違っていた。教職課程は修めたもののビジネスの世界に興味を持ち、大学院卒業後は業界誌の記者に。
 記者とはいっても、営業から集金、取材と執筆、その後の校正まですべて自分でこなすという激務の日々。今では笑い話だが、生まれて初めて乗った飛行機がヨーロッパの非英語圏への単独海外出張だったという逸話まである。言葉もマナーも分からない、電車の乗り方さえも知らない海外で、しかもビジネス目的というハードな環境だったが、持ち前の行動力でそれを乗り切った。当時出会った現地の人たちは、塾経営者となった今でも家族ぐるみの付き合いだ。
 そんな経験が近藤の世界観を広げたのかもしれない。やがて「自分で時間をコントロールできる働き方・生き方をしたい」と、独立開業への志を抱くようになった。しかし「これ!」といったものがない。当初は自己啓発やネットワークビジネスの勉強もしたが、得るものは少なく、代わりに友人を失うだけだった。
 当時を振り返り、自嘲ぎみに近藤は言う。「自分のことしか考えてなかったんですよ」。そんな近藤が出逢ったのが、妻が運営していた塾と、私教育の世界である。奇しくも、近藤もまた家族と同じ世界へ還ってくることとなったのだ。

ビジネスを学べば学ぶほど、原点に還っていく

恒例の『そろばん選手権』。教科学習以外のコンテンツが豊富なのもサクセスの特徴だ

もともとビジネス志向の強かった近藤、塾経営に対してもそうだったが、次第に「教育」そのものにも熱い想いを抱くようになる。夢を語り、それを実現に導くタフな日本人を育てたい―― 自塾に個別「志」導と名付けたのもそんな理念からだ。
 そう思えるようになったのは、ドラッカーやアドラー心理学を学んだことが影響している。彼らのように社会で成功し、広く認められている概念・思想の根底には、共通して仏教的な利他の精神が息づいていることに気づいたのだ。ビジネスでの自己実現を目指せば目指すほど、他者への貢献を大切に。運命の糸というと大げさだろうか、あれほど避けていた「寺」という存在や思想に紐づけられていったのである。
 幼児から高校生まで幅広く受け容れているのは、その貢献意識から自塾をひとつの教育コミュニティと捉えているからだ。今後はシニアまでをもこの輪に引き込み、彼らの生きる知恵や哲学を還元したいと語る近藤。「この縁を連綿とつないで、20年後、30年後には、子供たちが教える側に回っているサイクルを完成させたい。それまでは死ねない」と笑った。個別「志」導の志は高い。(敬称略)

近藤 成人 SHIGETO KONDOH

塾長 近藤 成人さん

1965年生まれ、愛知県出身。石材業界の専門誌記者を経て、塾の世界へ。父は住職で、家族全員が教員という家庭に育つ。当初はそれを避けていたが、持ち前の強い自己実現志向とビジネスマインドを追求すればするほど、その出自という原点に還っていった。自塾を単なる学習塾の枠でとらえず、幼児からシニアまで、すべてをつなぐ学習コミュニティにするのが夢。
WEBサイト http://www.success-okazaki.jp/

学習支援塾ビーンズ(東京都)未来を自らの手でデザインする 〝学び治し〟の種|疾風の如く|2016年11月号

これだけ時代が変わっても、
なぜ教育現場は変わらないのか。
なぜ彼らは「道を外れた」のか。
学校が嫌い。勉強が嫌い。
自分の夢も見つからない。
自分もそうだったからこそ、
分かってあげられることがある。

東京都
学習支援塾ビーンズ

代表 塚﨑 康弘さん

早稲田に入ればすべてうまくいく

塚﨑康弘は、高校が大嫌いだった。一応は進学校と呼ばれるような学校だったが、先生は生徒を殴って勉強させるタイプ。生徒同士もどこかぎすぎすしていた。
「空気が読めないタイプだったんです」と自嘲する塚﨑。「みんなで頑張って大学に行こうぜ!」と周囲を鼓舞したが、そういう一直線な情熱は嘲笑されがちな年頃だ。「何を一人で熱くなっているのか」と、下駄箱を壊されるなどの嫌がらせも受けた。とにかく、学校へ行くのが嫌で嫌で仕方なかったという。
 しかし、高校最後の文化祭は大きな転機となる。件の暴力教師は「うどんの模擬店をやれ」と言ってきたが、それに反発。得意の「空気の読めなさ」を発揮して自ら脚本を書き、青春群像を描いた創作劇を行ったところ、感涙する者まで出るほどの大反響を呼んだ。斜に構えていたクラスメイトたちも次第に感化され、夢を抱いて頑張るようになる。それは今でも「伝説」だ。
 あるとき誰かが、教室に東京の地図を貼った。「俺たちは勉強して、東京の大学に行くんだ!」、そんな空気のなか、塚﨑も早稲田を目指す。早稲田に入ればすべてうまくいく、きっと幸せになれる、そう思っていた。

燃え尽き症候群

自分の未来を想像させる「夢・目標を書き出すワーク」

しかし、その反動が来た。無事、早稲田に合格できたものの、典型的な燃え尽き症候群にかかり、あっという間に不登校に。自己嫌悪にも陥り、布団を被って部屋に引きこもる日々が続いたという。
 ただ、捨てる神あれば拾う神あり。ずっと私淑していた社会学者に会うことができ、その薫陶を受けた。高校、大学と生きづらさを抱えて過ごしてきたが、それは決して自分だけではないことを知る。再び大学に行くようになり、そこでの学びでよりその思いを強め、次第に自分に何ができるのか考えるようになった。
 就職後に体調を崩して帰郷するが、そこで始めた家庭教師の仕事が、塚﨑の心にさらに火をつけることとなる。生徒たちは、「このままでは(受験に)間に合わない」「学校や塾などでの集団教育になじめない」「不登校」など、みな「何か」を抱えていた。

もう一度、東京で勝負したい

「意識の優先順位を探るワーク」。悩みを抱える生徒に、自分の価値観の源泉を見つけさせる

しかし、そういう子ほど光る個性を持っていることも多い。そうした個性を押しつぶされて来たのだ。ある生徒は「早稲田に行きたい」と言ったところ、学校の先生に「お前なんかが行けるわけない」と全否定されたという。ある教育懇談の場では、「(問題のある子は)ビシバシやってやればいんだよ!」と雑に言い放つ先生もいたほどだ。
 同時にジレンマにも苛まれていた。せめて自分くらいは、もっと生きる意味や学ぶ意味を伝えてやりたかったが、家庭教師として「(受験に)間に合わない」と言われている子を前に、背に腹は代えられない状態だった。その豊かな個性を認められながら、虚ろな目で〝勉強させられる〟彼らを見るにつけ、限界を感じていた。
 そのやるせなさは義憤にまで高まり、一念発起。「もう一度、東京で勝負してみよう!」。そうして生まれたのが、不登校や勉強嫌いな生徒のための『学習支援塾ビーンズ』だ。
 しかし、塚﨑は強調する。「うちはフリースクールじゃないんです」。何をしていても許される場所ではなく、あくまで復学・進学という成果を見据えて子供らの社会復帰を目指す「塾」である。
 そのためにも、まず「講師が腹を切る」ことが大事だ、と塚﨑。大人たちも初対面から自らのバックグラウンドや過去をさらけ出して生徒と接するという。『学び〝治し〟の授業』と銘打ち、心の不安や不満を整理しながら彼らの自尊心を回復し、キャリア教育やワークショップを絡めつつ自律心を育て、学習指導を行っていくのだ。その活動は着実に広がり、最近はHPを見て生徒自ら入塾を申し込んでくる例も多いという。
 今後は公教育との連携も含めて活動を広げたいと語る塚﨑。彼のまいた種(ビーンズ)は、いま、空に向かって伸び続けている。(敬称略)
文/松見敬彦

塚﨑 康弘 YASUHIRO TSUKAZAKI

塚﨑 康弘さん

居場所のなかった高校時代を経て、大学でも学ぶ意味を見いだせず不登校に。同時に、そうした自分と同じような生きづらさを抱える子供たちを救えない教育現場に義憤を抱き、『ビーンズ』を設立。「普通」であることを押し付けない教育を大切に、心のケアからキャリア・自律・進学復学支援までワンストップで行う。1985年生まれ、大分県出身。

●WEBサイト
https://study-support-beans.com/

東京都 株式会社メイツ(進学塾メイツ/個別指導塾WAYS)理想の最適化学習を目指して いま、『教育2・0へ』|疾風の如く|2016年9月号

塾が塾として機能していない。
そんな状態に憤りを感じた。
最高の授業を、最適化された状態で。
教育×ICTに見出した、
新しい教育のあり方へ。
『教育2・0』を創り出す
若者たちの挑戦。

株式会社メイツ(進学塾メイツ/個別指導塾WAYS)

代表取締役社長 遠藤 尚範さん

こんなことが許されるのか


「早稲田ならできるでしょ? じゃあ、あとはよろしく!」。教室長のその言葉に、当時早稲田大学の学生だった遠藤尚範は声を失った。
 アルバイトで勤めはじめた学習塾。教室長は、専門外の教科指導を遠藤に〝丸投げ〟したのだ。その教科に関する指導経験も、研修や指示も受けていない。異を唱える遠藤に、教室長が言い放ったのが、冒頭の言葉だった。
「なんていい加減な!」。その怒りは、決して「教えてもらってないからできません」といったような、イマドキの甘え発想からではない。決して安くない月謝を貰っておきながら、教える技術も、指導者を育てる技術もない。プロ意識というにはほど遠いその塾の対応にガッカリしたのだ。
 現在の業界はずいぶんと改善も進んでいるが、当時はまだ労務上の問題も抱えていた。学生講師にそれだけの負担を強いながら、授業準備だ指導報告だと早出・残業は当たり前、にもかかわらず賃金は支払われない。「こんなことが許されるのか。塾の教育はもっと善くできるはず。俺がどうにかしなくちゃ。理想の塾を創るんだ!」、そんな義憤が遠藤を突き動かす。教材や教育に興味のあった友人・伊藤史弥ら仲間を集めて、いわゆる学生起業家として自分たちの塾を創った。それがメイツのはじまりだ。

また辞めるの?

他塾にも提供をはじめた学習塾管理アプリ『reco』。タブレット1台から導入できる。

もともと、起業家マインドは強かった遠藤。シナリオライターを生業としていた父の影響で、サラリーマンという生き方が「ピンと来なかった」という。「敷かれたレールの上を歩くのではなく、自分でレールを敷きたい。そんな生き方がしたいな」。すでに一六歳の頃にはそう考えていたという。
 やがて起業家を目指し、早稲田の理工学部に進んだが、実験に次ぐ実験であまりにも忙しい学生生活。「これでは起業なんてとてもできないぞ……」、そんな焦りを感じ、三ヶ月で中退。再度受験勉強に挑み、同じ早稲田の商学部に入り直したという変わり種でもある。
 そんなときに出くわしたのが、塾への怒りだ。起業することは決めていたが、なにで起業するかまでは決めていなかった遠藤。この〝事件〟をきっかけに、一気に塾での起業へと心が動く。そして塾を開くために、せっかく入り直した商学部も辞めた。両親は「また辞めるの?」と、半ばあきれ顔で苦笑いしたという。遠藤の性格をよく分かっていたのだろう。

次世代教育『教育2・0』の概念

生徒達はタブレットを中心に学習する。出題や答え合わせなど、紙ベースや手作業で行っていた作業が一気に短縮された。

意気込んではじめた学習塾運営だったが、開業二年を迎えるころ、次第に行き詰まりを感じるようになる。「最高の授業を提供する」という理想にこだわるため、ほぼ一人で三〇人ほどの生徒を個別指導するというフル稼働状態で、そこから先に進めなくなっていたのだ。
 そんなときに出会ったのが教育×ICT(情報通信技術)の概念。タブレットなどの登場に、高い可能性を感じた。そこで遠藤が目指したのが「最適化」である。それまで自分が一人で行ってきた指導を、ICTを使ってシステム化することを考えたのだ。クラウド上にすべての教育コンテンツを整え、例えば生徒の進捗や出欠管理、保護者との連携はもちろん、ビッグデータを蓄積・活用し、一人ひとり異なる演習のセレクト、採点もできる。その結果は再びデータ化され、テスト対策などにも応用される。すなわち塾とその教育、付随する業務のほぼ全体を網羅し、かつ個別に提供できる仕組みを創ったのだ。これにより、従来一対一~一対三で行っていた個別指導を、一対八ほどにまで引き上げても同様の指導成果を維持できるなど、かなりの効率化を実現した。さらに講師の勤務環境も改善できたという驚異的成果を上げている。
 遠藤は言う。「古来、千年前から教育のスタイルは変わっていない。無駄もまだまだ多い。これだけ世の中は進化し続けているのになぜ教育だけが変われない? 最高の学びを、すべて最適化された形で。それが、私たちが提唱する新しい教育のカタチ『教育2・0』です」。
 この「システム」ができれば、自分達がいなくなっても教育は次のステージを行けると語る遠藤。目指すは、自分たちがそのネオ・スタンダードの一里塚になることだ。次代の教育の礎となるのだ。(敬称略)
文/松見敬彦

遠藤 尚範 NAONORI ENDO

遠藤 尚範さん

1989年、東京・中野区生まれ。早稲田大学商学部中退。大学ではじめた塾講師のアルバイトで、ずさんな運営・指導体制への義憤を抱き、自ら塾で起業することを決意。「最高の授業を、生徒一人ひとりに最適化された状態で届ける」ことを理念に、志を共にする大学の仲間たちと起業。ICTを活用し、質の高い学びを効率的に実施するシステム『reco(レコ)』を開発。今年10月からは、同社のみならず、他塾への提供もはじめた。

●WEBサイト
株式会社メイツ 
進学塾メイツ 
個別指導塾WAYS 
学習塾管理アプリ『reco』 

2017年1月の塾歴(じゅくごよみ)

1月8日(日)
東京私塾協同組合 主催
「新年のつどい」
会場:HUB新宿南口店
お問い合わせ:TEL.03-3970-2866
1月13日(木)10:30-14:30
全国学習塾協同組合(AJC)主催
「2017年度 塾教育総合展」
会場:東京国際フォーラム B棟2F ホールE
お問い合わせ:事務局 TEL.03-5996-6565
1月16日(月)10:30-15:00
静岡県私塾連盟 主催
「2017年度 塾フェア 教材教具展」
会場:ホテル コンコルド浜松 2F・雲の間
お問い合わせ:TEL.053-464-3313(担当:桐光学院内)
1月17日(火)10:30-15:30
一般社団法人 岐阜県学習塾協会 主催
「教育フェアぎふ 2016」
会場:岐阜産業会館1F 中展示場
お問い合わせ:TEL.058-213-3155(担当:キタン塾 寺林良)
1月18日(水)10:30-14:30
愛知県私塾協同組合 主催
「第31回 学習塾情報展」
会場:愛知県産業労働センター ウインクあいち
お問い合わせ:TEL.052-323-1638(担当:山田学園 山田真司)
1月19日(木)10:30-14:00
公益社団法人全国学習塾協会 三重協議会 主催
「みえ学習塾フェア」
会場:三重県総合文化センター 第一ギャラリー
お問い合わせ:TEL.0594-84-5453(事務局:学習塾マザーグース内)
1月20日(金)10:00-15:00
NPO学習塾全国連合協議会 西日本ブロック、関西私塾連盟 共催
「教材フェア in 関西」
会場:大阪ビジネスパーク ツイン21 MIDタワー20階
お問い合わせ:TEL.06-6947-5171(担当:共学館義塾 村田芳昭)
1月25日(水)11:00-14:00
千葉学習塾協同組合 主催
「JAC教材教具展 2017」
会場:京葉銀行文化プラザ
お問い合わせ:TEL.0436-25-0162(担当:鈴木ゼミ 鈴木文彦)
1月27日(金)10:30-14:00
NPO法人 学習塾全国連合協議会東日本ブロック 主催
「NPO塾全協 2017年度 教材教具展」
会場:柏商工会議所 4F
お問い合わせ:TEL.048-965-5257または、TEL.04-7131-2263
2月2日(木)10:30-15:30
公益社団法人 全国学習塾協会 栃木県会員協議会 主催
「2017 学習塾フェア 塾に役立つ情報・教材教具・OA機器展」
会場:栃木県立宇都宮産業展示館
お問い合わせ:TEL.028-663-4623(担当:藤田和夫)
2月5日(日)10:00-15:00
宮城県私塾協同組合 主催
「教材教具情報機器展」
会場:アエル
お問い合わせ:TEL.022-366-3735(担当:大沼信雄)

月刊私塾界2017年1月号(通巻429号)

巻頭言

謹賀新年
昨年欧米で大きな出来事があった。ブレグジット(Brexit)とドナルド・トランプ大統領候補の当選だ。両者ともこれまでのグローバリゼーションと一線を画す。
1648年締結ウェストファリア条約により、近代国家観が形成される。その枠組みが、EU成立・拡大、グローバル資本主義などにより越えられるか、と思われた。
しかし、両国のこの事態である。今年はヨーロッパ各国で重要な選挙があり、目が離せない。
英米での先の事態を5年も前に予測していた人物がいる。トルコ出身の経済学者ダニ・ロドリックである。グローバリゼーションのトリレンマとして、ハイパーグローバリゼーション、国民国家、民主政治の道を示す。三つを同時に満たす解はなく、氏の選択は国民国家と民主政治である。それを「賢いグローバリゼーション」と呼ぶ。
翻って我が国の教育界。昨年3月に高大接続システム改革会議「最終報告」が出た。教育再生実行会議第四次提言を受けてのものだ。提言に比べ「最終報告」は大分後退した。いや、現実的となった。それでも4年後の実施に向け課題は山積する。その解決の議論を中央教育審議会で継続中だ。更に骨抜きとなる可能性がある。いやいや、より実際的になる。
ここでも冷静に行く末を予測する方がいる。南風原東大副学長だ。本誌12月号インタビューを再度ご覧あれ。
ともあれ、変化はチャンス。先を正確に読み、的確な対応をされたし。

(如己 一)

目次

  • 18 CatchUp 株式会社ビーシー・イングス
    新生田中学習会の挑戦
  • 20 【新春特別対談】
    小説『みかづき』出版記念
    作家 森 絵都 氏
    ×
    株式会社市進ホールディングス
    代表取締役 下屋 俊裕 氏
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 52 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 53【特集】
    編集部が選んだ重大ニュース2016 注目のキーワード2017
  • 62 HOT TOPICS01 第46回青木経営フォーラム in 東京が開催
  • 64 HOT TOPICS02 アクティブ・ラーニング型授業の普及を促進
  • 68 Special Report 私塾界リーダーズフォーラム presents[教育ICTカンファレンス]
  • 82 挑む私学 駒込中学校・高等学校
  • 84 教育サービス業界 企業研究(51) 株式会社エナジード
  • 87 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(276)
  • 88 疾風の如く(90)
    セミナークレスト(兵庫県)
    代表 倉本 鉄平さん
  • 90 好機到来(21) 個別指導山崎学習塾 塾長 山崎 誠さん
  • 92 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(45)
  • 94 白書界隈徘徊話(22) 西村克之
  • 96 自ら動き出すチームにする方法(28) 中谷彰宏
  • 98 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(42)
  • 99 芸術見聞録(42)
  • 100 高校生からの子育てハイウェイ(21)
  • 101 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 102 為田裕行の「教育ICT行」(22)
  • 104 新・授業改革を目指して(94) 石川幸夫
  • 106 林明夫の「歩きながら考える」(137)
  • 108 咲かせよ桜(26) 小林哲夫
  • 110 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(45)
  • 112 論点2017(1) 広域通信制高校問題の先に見えるもの
  • 118 編集後記
  • 120 Book Review
  • 122 塾長のためのガジェット講座

新年あけましておめでとうございます

旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

アクティブ・ラーニング、高大接続改革、教育ICTといった教育を取り巻く環境の変化は何をもたらすのか。それは、これまで通りに子供たちと向き合い、授業をして、テストで良い点を獲らせる、偏差値に頼るだけの時代は終わりを告げるということです。

そんな時代だからこそ、教育改革の動向をしっかりと見つめながら、常に対応策を練り続け、次々と施策を講じていただくことを、切にお願い申し上げます。そのような機微な対応こそ、民間だからこそできることなのではないでしょうか。

私ども『月刊私塾界』では、今年も誌面やフォーラムを通して、日本の教育の最前線で取り組まれているみなさまに、最先端の情報をお届けするとともに、それぞれの現場の声をしっかりと受け止め、ネットワークをさらに広げ、深めてまいりたいと存じます。今後とも皆さまのご指導を賜りますようお願い申し上げます。

 

学習塾白書2016

最新版「学習塾白書2016」の配本を開始いたしました。

ご注文は下記のリンクよりお申込用紙をダウンロードいただき、FAXにてお願い申し上げます。2017年1月31日までにお申し込みの方に限り、早期申込特別価格もご用意しておりますので、どうぞお早めにご注文下さい。

ごあいさつ

『学習塾白書』は、今回の2016年版で10巻目を迎えることになりました。まず、この場を借りて学習塾を取り巻く教育サービス産業のみなさまに御礼を申し上げるとともに、心より敬意を表します。

この10年、業界にどのような変化があったのか振り返ってみると、通塾率と市場規模はいまとさほど変わらず、ほぼ横這いの状況です。しかしながら、第1巻(『学習塾白書2007−2008』)の発行時に掲載に協力をいただいていた企業444社のうち、100社あまりが倒産、廃業、統合などの理由で掲載を取りやめました。しかし、今回の2016年版のⅡ章にご協力いただいた企業は426社。もちろん、学習塾を主たる事業とする会社が全国に4287社(経済産業省 平成27年度特定サービス産業実態調査報告書の学習塾を運営する会社の単独事業所と本社の合計)存在していることからすれば1割程度の数ではありますが、2015年度の市場規模が1兆3510億円であるうち、売上の上位100社の売上高の合計が7089億円であることからすれば、市場を分析するために有効なデータ足りうることは間違いありません。

また、株式を店頭公開している学習塾企業は直近17社ですが、10年前は20社(グリーンシートを除く)ありました。この間2社(秀文社、成学社)が新たに株式公開を果たし、5社(栄光、ワオ・コーポレーション、アップ、秀文社、全教研)がMBOやTOBにより上場を廃止しています。

本書には、株式公開をしている17社のうち、主たる事業が学習塾ではないエス・サイエンスを除く16社の現状分析をしていますが、16社の売上高合計の前年度比105.43%となり、この5年間で最大の伸び率となりました。また、2015年度決算においては、16社中10社が前年度比増収となっています。

増収の要因は各社によって異なりますが、教室展開やM&A、そして新分野への進出が主たる要因となったことは明かです。

そういったことからも、この学習塾という市場がどのような変化をし、また維持されているのか、ぜひ本書をもって読み解いていただきたいと存じます。

2016年12月吉日
『学習塾白書2016』編集制作委員会

 

>>『学習塾白書2016』のお申込書をダウンロード

白書2016

『学習塾白書2016』

塾業界の市場規模、少子化、教育ICT、幼児教育、学童保育といったキーワードから見えてきた学習塾業界の1年間の動向をまとめた『学習塾白書』。ぜひ1冊お手元に。

過去の学習塾白書はこちら