Archive for: 12月 2022

明治安田生命とJALが、各地の公民館にて、客室乗務員による「こども航空教室」・「マナー講座」を開催

 明治安田生命保険相互会社(東京・千代田区、永島 英器 執行役社長)と日本航空株式会社(東京・品川区、赤坂 祐二 代表取締役社長)は、地域社会の課題解決や活性化等に向けた取り組みを共同で推進することとし、2023年1月より活動を開始する。

 2021年4月から明治安田生命が「地域コミュニティの持続的な発展」をテーマとして、企業等との幅広い協業のもと全国の公民館にて展開している「地元の『公民館』元気プロジェクト」において、JALの客室乗務員により結成された「JALふるさと応援隊」を講師とする「こども航空教室」と「マナー講座」の2講座を新たに開設する。

「こども航空教室」は、地域での職業教育の一環として開設し、地域の子供たちの知的好奇心や興味関心に応えるとともに、航空業界を含めて将来の仕事について考えるきっかけとなることを目指す。また、「マナー講座」は、次世代人財の育成やビジネススキル向上の一環として開設し、客室乗務員の実務経験に基づく「おもてなしの心の実践」に触れることで、地域の方々が世界に通じるマナーの初歩を身に着けられるようにする。

ポケトーク株式会社、累計資金調達額37億円に

 ポケトーク株式会社(東京・港区、松田 憲幸 代表取締役社長)は、みやこキャピタル株式会社、および株式会社海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)を引受先とした第三者割当増資により、合計約7億円の資金調達を実施した。これにより、累計調達額は37億円となった。

 主力製品であるAI通訳機「ポケトーク」は、個人での観光用途や語学学習ツールとしての利用をはじめ、昨今では「労働現場における言葉の壁」を解決するツールとしての企業導入、また、教育現場や医療機関、そして人道支援を目的とした活用といったエッセンシャルな現場での導入など、「言葉の壁」を抱えるさまざまな場面で活用されており、2022年12月には累計出荷台数“100万台”を突破した。グローバル展開の加速に伴う人員体制の強化をはじめ、新製品の開発や、より多くの方々に「ポケトーク」シリーズを手にとっていただけるよう広告・宣伝・マーケティングおよび販売活動を強化していく。

学研 佐賀県立神埼清明高等学校で、認知症に関する出前授業

 株式会社学研ホールディングス(東京・品川、宮原 博昭 代表取締役社長)のグループ会社、メディカル・ケア・サービス株式会社(埼玉・さいたま市、山本 教雄 代表取締役社長)は、12月8日(木)に、佐賀県立神埼清明高等学校の生活・福祉系列2年生を対象に「認知症」に関する出前授業を行った。

 今回実施した佐賀県立神埼清明高等学校の生活・福祉系列の生徒は、福祉の制度や介護の知識・技術を学びながら、認知症サポーター養成講座の講師としての活動も行っており、認知症について知識を深めたいといったことから、先生より依頼があった。また、同社の出前授業の取り組みとしては、今回が初めての実施となった。

<出前授業概要>
日時:12月8日(木)2授業枠分(10時~12時)
実施校:佐賀県立神埼清明高等学校(佐賀県神埼市神埼町横武2番地)
対象:生活・福祉系列2年生19名
授業形式:オンライン
授業名:認知症のある方のパートナーに!誰もが暮らしやすい社会を考える
講師:杉本浩司(メディカル・ケア・サービス株式会社 認知症戦略部部長/コーポレートコミュニケーション室室長)

<授業内容>
「認知症」をテーマに、なぜ高齢化社会が問題なのかや2025年問題、同社が取り組み85%以上の利用者の方に認知症状の改善が見られた「MCS版自立支援ケア」について伝えた。また、認知症の症状や認知症の方が当たり前に暮らせるための社会や周りのかかわり方を考えた。
 さらに、介護業界の人材不足を解消するにはどうすべきかや、大事な人が認知症になったらどう行動すべきかなどを個人ワークやグループワークを通して一緒に考えた。

 生徒からは、「介護の仕事はまだマイナスなイメージがあるため、そこを改善していく必要がある」や「大事な人が認知症になったら、最初はショックで受け入れられないが、これまでの恩をどうやったら返せるだろうかと考える」など、これからの高齢化社会に向けた前向きな姿勢が見られた。また、介護現場でのAI活用や、認知症サポーター養成講座の講師としての伝え方など、積極的な質問も多くあがった。

学習eポータル+AI型教材「Qubena」累計解答数が10億件を突破

 株式会社COMPASS(東京・文京区、小川 正幹 代表取締役)は、開発・提供する学習eポータル+AI型教材「Qubena」の累計解答数が10億件を突破したことを発表した。

「Qubena」は、2021年4月に「Qubena 小中5教科」としてリリースされ、現在、全国170以上の自治体、小中学校約2,300校で100万人以上に利用されている。また、今年9月にはMEXCBT(メクビット)との連携を行い、新たに学習eポータルの機能を備え、学習eポータル+AI型教材「Qubena」としてのサービス提供を開始した。
 Qubenaの累計解答数は今年3月に5億件を突破したばかりだが、全国の自治体・学校への導入拡大が進み利用者が今年9月に100万人を突破したことに加え、日々の学習活動においてQubenaを積極的に利用され活用率が向上した結果、約半年という同社の予想を上回る短期間で2倍の10億件を突破した。

情報経営イノベーション専門職大学 ワオ高等学校との高大連携協定を締結

 情報経営イノベーション専門職大学(東京・墨田区、中村伊知哉 学長)は、ワオ高等学校(岡山市、山本潮 校長)と高大連携協定を締結し、2022年11月7日(月)高大連携協定式を行った。
 今回の連携協定締結を機に、連携した授業の実施、iU生・教職員との交流を通じて、両校の教育、研究の充実、発展に寄与していく。

主な連携の内容
 iUが行う「ICTを活用し、様々な課題をグローバルな視点を持って解決する、新たな商品・サービスを生み出す人材」を育成する教育を、ワオ高等学校の教育の中で活かすべく、以下連携を想定している。

想定連携内容)
・ワオ高等学校の生徒に対し、iUの教授による授業や講演、イベントを実施
・ワオ高等学校の生徒が、iUの授業にオンラインで参加
・ワオ高等学校の起業に関心のある生徒へのアドバイス及び iU 訪問の受入れ 他

金沢工大×学研の産学連携で開発された「プログラミング学習」教材が、小学生向け「プログラミング」×「まちづくり」学習教材に

 株式会社学研ホールディングス(東京・品川、 宮原博昭 代表取締役社長)のグループ会社、株式会社学研ステイフル(東京・品川、 福本 高宏 代表取締役社長)が発売する「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」を使用して、金沢工業大学がプログラミング教材を開発し、「いしかわこどもの未来創造まちづくり事業」として小学校で「プログラミング学習」授業を行った。
「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」は、パソコンもスマホも使わず、カードをかざす簡単操作で、遊びながらプログラミング的思考が身につく知育玩具。
 金沢工業大学は、株式会社学研ステイフルの「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」を応用し、学校で複数人が同時に「プログラミング学習」をできるように「シールプログラミング」を開発した。

「シールプログラミング」は、命令シールをシートに貼ってスキャナーで読み込むと、認識された画像がプログラム化され、プログラミングカーが動く仕組み。

 令和2年度から石川県内の小学校および科学館等で授業が開講されてきたが、令和4年度は教材の中にまちづくりに関するテーマが盛り込まれ、児童にまちづくりについても考えるきっかけを提供することができる活動として、公益財団法人いしかわまちづくり技術センターの「いしかわこどもの未来創造まちづくり事業」に採択された。

 このまちづくり事業として、金沢工業大学が野々市市内にある公立小学校5校の3年生全17クラス約560名を対象に「プログラミング的思考育成講座」を実施。小学校低学年のプログラミング的思考を育成することにより、高学年での円滑なプログラミング教育推進に貢献するとともに、まちづくりへの興味関心を引き出すことを目的としている。

 授業では、先生の説明をもとに、児童一人ひとりがスタートからゴールまでのプログラミングカーの動きをイメージし、それを実現できるように順番を考えて貼ったシールの命令を読み込ませ、実際にプログラミングカーを動かして確認を行った。マップには野々市市内のお菓子屋さんが配置されており、児童がどのお菓子屋さんでお買い物をしてゴールまで辿り着くかを考える中で、まちへの興味も促すような仕組みになっている。一人でじっくり考えたり、お友達と話し合ったりして、試行錯誤を繰り返しながら、問題を解決していく姿も見られた。

「シールでプログラミング」開発・講師: 南出 章幸教授(金沢工業大学)
実施校: 石川県野々市市 野々市小学校
生徒: 小学3年生

こども食堂などへ無料プログラミング講師派遣・教材提供

 小中学生向け無料プログラミング教室を展開するNPO法人プログラミング教育研究所(伊藤功一 理事長)は、公益財団法人 東京都福祉保健財団(真田正義 理事長)が公募する「子供が輝く東京・応援事業」令和4年度採択団体となり、2023年1月から2025年3月まで約2年間の助成事業をスタートする。
 この助成事業は、こども食堂など非営利で学習支援を行う団体(20~30団体程度)に、プログラミング教室開催のための講師派遣を無償で行い、micro:bit(マイクロビット)480台を含むプログラミング教材を、無償で提供するもの。
 講師派遣や教材提供を活用してプログラミング教室を開催する「教室開催パートナー」、教室の講師やお手伝いをする「ボランティア」を広く募集している。
 また助成事業では、子供たちがプログラミングをはじめるきっかけ作りや、学習成果の発表の場として、2023年度から『子供が輝く東京プログラミングコンテスト』を実施する予定だ。

教室開催パートナー団体・ボランティアを募集
プログラミング教室を定期的に開催していただける「教室開催パートナー」を以下の通り募集する。
【募集要件】
非営利
東京都内で実施
小中学生5名以上参加
パートナー団体には、ITに詳しいボランティア講師の派遣、マイクロビットなどの教材提供を、無償で行う。
こども食堂の学習支援教室や、小中学校のパソコンクラブ、CoderDojo、地域の会、保護者の会など、幅広い団体からの応募を募集している。打ち合わせの上、2023年1月から順次教室開催・教材提供を行う。
同時に、教室の講師のボランティアを募集している。プログラミング未経験者も歓迎。
【お問い合わせ先】ホームページ https://j-code.org/joinus

NPO法人プログラミング教育研究所 について
2017年から「すべての子供たちにプログラミング教育の機会を」をモットーに、小中学生向けプログラミング教室を開催している。2018年には、「北区政策提案協働事業」に採択され、北区教育委員会と協働して『北区こどもプログラミングコンテスト』を毎年開催してきた。2023年1月29日(日)には『第5回北区こどもプログラミングコンテスト作品紹介・表彰式』をオンライン開催する。(https://j-code.org/contest/
 2022年10月には、「子供が輝く東京・応援事業」定額助成 令和4年度 採択団体となり、2023年1月より東京都北区から東京都全域に活動領域を広げていく。

AI英語教材 abceed にて、旺文社の大学入試英単語集『英単語ターゲット』シリーズが掲載開始

 株式会社Globee(東京・港区、幾嶋 研三郎 代表取締役社長)は、AI英語教材「abceed(エービーシード)」にて株式会社旺文社(東京・新宿区、粂川 秀樹 代表取締役社長)よりライセンスを受け、『英単語ターゲット1900』、『英単語ターゲット1400』、『英単語ターゲット1200』、『英熟語ターゲット1000』の掲載を開始したことを発表した。

 abceedは「学習量×学習効率を最大化する」というミッションに基づき作られたAI英語教材。600タイトル以上の人気英語教材の中から、一人ひとりの英語力を上げるのに最適な単語や問題をAIがレコメンドすることで、学習効率を高めます。2022年12月には、登録ユーザー数290万人を突破し、2021年12月にはアプリストア(AppStore/Google Play Store)の教育アプリ売上げランキングにおいても1位を獲得している。サービスHP:https://www.abceed.com/

「すらら 国際デジタル算数コンテスト」100マス計算優勝はスリランカの4年生 すべて満点、平均回答1分14秒を記録

 株式会社すららネット(東京・千代田区、湯野川孝彦 代表取締役社長)は、国内外の生徒が集い算数力を競う「すらら 国際デジタル算数コンテスト2022」(Surala Digital Math Contest 2022)を、2022年10 月29日~12月10日の間、開催した。インドネシア、スリランカ、フィリピンの3か国に加え、今年は初めて日本の子どもたちも参加し、参加者は2,102名となった。予選・決勝、成績上位者による国際決勝を経て、12月10日に表彰式と国際交流イベントを行った。
 参加した子どもたちは、算数を通じて国を超えた学びの楽しさや達成感、仲間と競うことで得られるお互いにがんばりあえる存在の大切さを実感していた。

 マス計算の最上位部門である「100マス計算」では、スリランカのO. A. Vinuk Kethmin Oruthotaさん(小学校4年生)が、各四則演算の100マス計算テストをすべて満点・平均回答1分14秒という成績で見事優勝した。Vinukさんは、「受賞できて、とてもうれしいです」と喜びのコメントをした。
「算数テスト」部門では、算数・数学の実用的な技能を測る、実用数学技能検定「数検」(数学検定・算数検定)の問題を一部採用し、生徒は、代数・図形・統計など様々な分野で思考力を試される問題にチャレンジした。「算数テスト」の最上位学年である小学6年生部門の優勝者には、日本数学検定協会から賞として「SUKEN Award」が贈られ、受賞したスリランカのHirushi Nisansalaさんは、「コンテストのためにたくさん勉強しました。サポートしてくれた方にお礼を伝えたいです」とコメントした。

国立科学博物館 皇居と赤坂御用地でオオタカとフクロウが同時期に繁殖したことを確認

 独立行政法人国立科学博物館(篠田謙一 館長)が実施している皇居の生物相調査(第Ⅲ期)において、鳥類調査班(班長:西海功研究主幹、動物研究部)は、今春皇居と赤坂御用地で大型猛禽類であるオオタカとフクロウ両種が同時期に繁殖したことを初めて確認した。これは都心部の緑地における数十年におよぶ鳥類多様化の流れの一環と考えられ、都心部に生息するハシブトガラスの個体数減少が大きく関わっていると思われる。

【研究のポイント】
都心緑地では繁殖する陸鳥の種が数十年の間で徐々に増加してきた。
近年は大型猛禽類であるオオタカとフクロウの繁殖が見られる年が増えていた。
今春は皇居と赤坂御用地でオオタカとフクロウが同時期に繁殖したことが確認された。
都心部におけるハシブトガラスの個体数減少が関わっていると思われる。

研究の背景
 国立科学博物館では、1996年(平成8年)から皇居における動物相および植物相に関する総合調査を開始し、第Ⅰ期調査結果を2000年(平成12年)に、第Ⅱ期調査結果を2014年(平成26年)に取りまとめ、昨年度からは総合研究「過去150年の都市環境における生物相変遷に関する研究 -皇居を中心とした都心での収集標本の解析」【2021年度(令和3年度)~2025年度(令和7年度)】の一環として第Ⅲ期調査を実施している。

 皇居の鳥類調査は、国立科学博物館による調査以外にも山階鳥類研究所により1965年以降、ほぼ継続的に行われてきた。皇居と並んで都心に位置する大規模緑地である赤坂御用地でも皇居同様に長年の鳥類調査が行われてきた。その結果、皇居や赤坂では繁殖する陸鳥の種が次第に増加してきたことが分かっている。1970年代にはヤマガラとヒヨドリが繁殖するようになり、80年代にコゲラとメジロが、1990年代にカワセミが、2000年代にオオタカが、2010年代にエナガとウグイスがそれぞれ繁殖するようになった。

 皇居でオオタカの繁殖(営巣)が確認されたのは2001年、2013年、2015~17年、2019年、2021年で、フクロウの巣立ち雛(またはその声)が確認されたのは2016年と2019年だった。赤坂御用地ではオオタカの繁殖は2013年、2015~18年、2020年に確認され、フクロウの繁殖はこれまで確認されていなかった。また、オオタカの繁殖行動は国立科学博物館附属自然教育園(港区白金台)でも2017年以降継続して確認され、明治神宮でも2007年以降度々確認されるなど、都心部の緑地での大型猛禽類の繁殖が増えてきている。

研究の内容
 第Ⅲ期調査の鳥類調査班は特に繁殖鳥について詳しく調査するため、夜間も含めた調査を行った。5月から6月に行った日中の調査で、皇居と赤坂御用地でオオタカの巣と雛を確認し、両所で2羽ずつ巣内雛の成長を確認した。その後、巣立ち雛の声から4羽すべてが巣立ったと推定された。また6月から7月に行った21時までの夜間を含む調査で、フクロウの巣立ち雛の声や姿が両所で確認された。観察の結果、それぞれ巣立った雛は1羽のみと推定された。

【鳥類調査班】
西海功(班長)、樋口亜紀(以上、国立科学博物館)、黒田清子、小林さやか、齋藤武馬(以上、山階鳥類研究所)、協力:安藤達彦、安西幸栄