理化学研究所のチームが発見し、命名権を獲得した原子番号113番の新元素について、元素名を決める国際純正・応用化学連合は11月30日、理研の提案通り名称を「ニホニウム」(nihonium)、元素記号を「Nh」に正式に決定した。アジアで発見された元素が周期表に記載されるのは初の快挙で、同連合はニホニウムを記した周期表をホームページで公表した。
株式会社エナジード(東京・港区、氏家光謙社長)は、学習塾「栄光ゼミナール」を運営する株式会社栄光(Z会グループ)のグループ会社である株式会社エデュケーショナルネットワーク(東京・千代田区、二瓶嘉男社長)と2020年の入試改革に向けた「21世紀型キャリア教育ENAGEED」の提供を12月1日から正式に開始した。
「ENAGEED」は、21世紀を支える生徒が自分の可能性を正確に理解し、「いま予想されている未来で戦う力」を学校教育・塾で身につけることができる教材コンテンツ。2020年の入試改革に向けて、アクティブラーニングや英語の4要素など、学び方(HOW)が重視されている。しかし、それ以上に「何を学ぶか(WHAT)」が今後の国の成長を決めると考える株式会社エナジードは「未来に予測されていること」や「社会に価値を生む方法」などを体系化させた。そこで、教育機関のベストパートナーとして数多くの教育機関や自治体に教育ソリューションサービスを提供する株式会社エデュケーショナルネットワークと販売に関する提携を行うに至った。
2020年からはじまる入試改革では「思考力・判断力・表現力」が求められ、「正解のない問い」が増えると言われている。さらに文科省からは、能動的に考える為のアクティブラーニングの学校導入が勧められているものの、それに対し学校現場では教員の業務過多から文科省が求める内容への対応が難しい現状がある。そんな中、エナジードは教員に負荷をかけずに次世代に求められるスキルを育む教材を開発し、提供を開始。エデュケーショナルネットワークと共に全国の小中学校・高校・学習塾を中心とした教育機関への導入を進める。
北大の「NITOBE教育システム」は学部では「新渡戸カレッジ」(定員は各学年200人)として13年、大学院では「新渡戸スクール」(修士課程で同60人)として15年に動き出した。国際連盟事務次長を務め、北大出身者を代表する国際人、新渡戸稲造の名を冠した。学部や大学院の教育課程とは独立した国際人材育成の特別課程だ。英語での交渉力と異文化理解力、高度な専門知識を併せ持つ人材の育成をめざす。それを具体化するための仕組みNITOBE教育システムが来春、学部と大学院を橋渡しする形でつながろうとしている。カレッジ入校するには英語試験などに合格する必要がある。入校できるのは大学1、2年生時で、受講は無料。カレッジは最低15単位。英語や海外留学を必修とし、外国人留学生と入り交じって議論するグループワークの時間もある。
やる気スイッチグループホールディングスは、アイウェアブランド・JINSを展開するジェイアイエヌとともに、エフティ資生堂が発足した『中学生の集中力を検証する共同研究プロジェクト』に参画した。予防医学研究者の石川善樹氏の監修のもと、エフティ資生堂のボディケアブランド・シーブリーズを使った『爽快!集中ステップ』による検証実験を行った。その実験結果の発表をかね、『集中力の権威が教える親向け〝子どもの集中力向上〟講座(エフティ資生堂主催)』が11月8日、JINS MEME Flagship Store 原宿(東京都渋谷区)にて開催された。
はじめに、集中力を測定する機器について、JINS MEME(ジンズ・ミーム)の事業開発担当である井上一鷹氏より説明があった。JINS MEMEは、眼の動きを捉える3点式眼電位センサーと、体の動きを捉える6軸センサーを搭載したメガネ型ウェアラブルデバイス。まばたきの頻度や強度、姿勢の安定性などから頭と心と体の状態を計測し、専用アプリ・JINS MEME OFFICEを使って自身の集中度をスコアで可視化するという。では、『爽快!集中ステップ』とは何か。①目標行動をイメージする。②その場で5回ジャンプする。③シーブリーズを首元Vゾーンに塗布する。この3ステップのことだ。実はこれ、世界のトップアスリートが実践しているメンタルトレーニングの理論をもとに、勉学時向けに開発された集中力を発揮するためのメソッドだと石川氏はいう。
「集中状態に入りやすくするには、脳に強いストレスを与えてから一気にリラックスするのがポイントです。まず、〝5分間で何問目まで解くか〟といった段取りをイメージし、ジャンプするという激しい運動を行うことによって強いストレスを与え、その後、シーブリーズの香りでリフレッシュすることで一気にリラックスすることです」と石川氏。そして、イチロー選手の例を紹介した。イチロー選手はバッターボックスに立つときに、スイングのイメージをし、遠くを見る。人は遠くを見ると緊張し、近くを見るとリラックスする傾向があるので、遠くを見ることで強いストレスをかけ、その後、左手に付けたグレープフルーツの香りをかいでリラックスをして集中モードに入っているのだそうだ。「受験シーズン本番。限られた時間の中で少しでも学習効率を上げるための秘策として、こうしたルーティンをぜひ試してほしい」と石川氏は締めくくった。
さらに、やる気スイッチグループ能力開発課の佐藤広康氏から『受験を控えた子どものモチベーションを維持するためのコミュニケーション術』と題し、モチベーションをどのようにつくり、それを維持するために、どのようにやる気スイッチを入れていくかについて講演があり、保護者の関心を誘った。
早や師走。例年のことだが、入試への追い込み時期到来である。インフルエンザ等健康に留意し、生徒たちへの指導に奔走していただきたい。
9月、メキシコのグアダラハラにて開催された国際学会「IAC2016」で、スペースX社イーロン・マスクCEOが火星移民のための宇宙輸送システム「インタープラネタリー・トランスポート・システム(ITS)」構想を発表した。
ITSは全て再使用型のロケットエンジン、打ち上げ機、宇宙船からなる宇宙飛行システムである。火星への有人飛行を想定したシステムであり、100万人規模での移民を視野に入れる。更に、生命体の存在が期待される木星の衛星エウロパと、土星の衛星エンセラダスへの着陸までも計画される。
なんと壮大な計画であろうか。
しかも、6年後の2022年から運用が開始される、と云う。虚言とも思えるような計画であるが、内容は実に緻密である。
同社は、ファルコン9で打ち上げたロケットの第一段目部分を、エンジン逆噴射により、地上や洋上で垂直状態で着陸・回収するという、想像を絶するような技術を見事開発した。それだけに現実味を帯びる。期待したい。
学習塾業界ではどうだろうか。壮大な計画や如何に。売上1兆円を目指す、全ての生徒の成績を必ず上げる指導方法の考案、徹底したマーチャンダイジングによるカリキュラムや教材の開発などなど。
さて、初夢が楽しみである。
(如己 一)
教える力のグランドチャンピオンに輝いたのは、
中萬学院の橋本雅由先生
「第6回 全国模擬授業大会 in 名古屋」で
地方は教育改革とどう向き合っていくのか?
「徳島人材育成シンポジウム」で討議