長期間インターンシップ 教育現場で広がる

教員を目指す学生が長期間、教育現場を経験する「学校インターンシップ」が広がっている。教科指導が中心の教育実習と異なり、校務や部活動にも関わることで現場の実態が分かり、学生自身が教員への適性を考える機会ともなる。自治体にとっても人材確保の好機になると期待されるが、内容の充実には大学と自治体・学校の間の緊密な連携が欠かせない。

リソー教育、配当12円に 3~8月

リソー教育は7月19日、2016年3~8月期の配当を従来予想から4円積み増して12円にすると発表した。年間配当は20円と前期実績より10円の増配となる。新規入会が想定を上回って推移しているため、株主還元を強化する。あわせて、17年2月期の株主への還元率を100%にすると発表した。期末配当については「今後の業績の進捗状況をみながら改めて検討する」(同社)という。

リクルートマーケティングパートナーズ アクティブ・ラーニング向け教材配信

リクルートマーケティングパートナーズ(東京・中央)は、オンライン学習サービス「スタディサプリ」上で、議論やプレゼンを通して主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」用の教材配信を始めた。2020年度以降の新大学入学試験などの対応で授業に導入したい学校などの利用を見込む。まず高校生の数学や英語、家庭科など6教科9教材を用意。教材は随時追加する。

木版画家 池田修三『この指とまれ』展覧会開催

2004年に82歳で亡くなるまで、花と少女や子どもたちの情景を多色刷りで表現しつづけた、秋田県象潟町(現にかほ市)出身の木版画家、池田修三。没後10年以上が経ったいま、あらためてその作品が再評価されている。この度、東京・銀座の文房具専門店、伊東屋の地下にあるインスピレーションホールにて、都内では約2年ぶりとなる展覧会を7月16日(土)~31日(日)に開催。テーマは「この指とまれ」とした。 ※このフォトギャラリーは、2016年8月1日正午までの掲載。

池田修三 木版画展『この指とまれ』
(銀座・伊東屋)会場:銀座・伊東屋 G.Itoya B1F Inspiration Hall(東京都中央区銀座 2-7-15)
会期:2016年7月16日(土)~31日(日)
開館時間:10:00~20:00(日・祝・29日は19:00まで/最終日のみ17:00まで)
観覧料:入場無料

塾の体験型イベントで夏休みの自由研究もバッチリ?

今年の夏休みは、塾が提供する自由研究や宿題のテーマにつながるような体験型のイベントが、各地で開催される。株式会社全教研(福岡市中央区、中垣一明社長)は、8月20日に東京・港区のNTTコムウェア次世代ネットワークラボで、「宇宙」をテーマにした次世代型の学びを体験できるイベント「サイエンス×littleBitsで学ぶ宇宙 ~キッズ宇宙開発局~」を開催する。このイベントに参加できるのは、小学1年生~6年生で午前・午後でそれぞれ20名(申し込み多数の場合は抽選)まで。参加費は1500円(税込)で、約2時間の体験型カリキュラムとなっている。

同イベントは、磁石で電子回路つないで電子工作をすることで、電子回路を楽しく学べる「littleBits」が提供するセンサー使い、宇宙工学や光の仕組みについて学習し、littleBitsが提供するセンサーを使って、自分だけのマーズ・ローバー(火星探査機)を完成させる。イベント中に作成したレポート(ミッション報告書)をもとに、グループごとでディスカッションもすりなど、講座の進め方もアクティブ・ラーニングの要素をふんだんに採り入れている。

ITスキルの向上のみならず、子供の創造性や自ら学ぶ姿勢を育むことを目指して昨年7月に開校した、株式会社ワオ・コーポレーション(大阪市北区、西澤昭男代表)の「WAO!LAB(ワオラボ)」では、小学1年生〜中学3年生を対象に、ロボットやプログラミング学習を気軽に体験できる夏期特別講座を用意している。同講座では、3Dプリンターを使ってフィギュアやはんこなど自分だけのオリジナル作品も作ることができる。

 

全教研イベント

合宿中の大量窃盗に実刑 長野地裁判決 ホテルの元従業員

長野県・志賀高原のホテルで、合宿中の中高生らの貴重品などを2度にわたって盗んだとして、窃盗などの罪に問われたホテルの元従業員、高山憲一被告(47)に、長野地裁は7月19日、懲役3年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 稲田康史裁判官は判決理由で「かつて勤務していたホテルの管理態勢を把握し、合鍵を使用して2度にわたって侵入、窃盗を繰り返しており、手口が背信的で悪質だ。結果も重い」と指摘した。

訪日客伸び 上半期1171万人 

日本を訪れる外国人観光客の伸びに勢いが戻ってきた。日本政府観光局が7月20日発表した6月の訪日客数は198万5700人と前年同月を23.9%上回り、同月としては最高を記録。熊本地震で訪日を手控えていた韓国人客の増加などが追い風だが、1人当たり消費額は減少が続いている。1~6月の上半期訪日客は前年同期比28.2%増となり、1171万人の過去最高を記録した。夏から秋にかけ訪日客が増える多客期を迎える。今のペースが続けば年間2500万人程度に達する可能性も出てきた。

授業年35時間増、文科省が対策へ 小5・6、2020年度から

2020年度から始まる小学校の新学習指導要領で、5~6年生の授業が年間980時間(1時間は45分)から1015時間に増える。一方で文部科学省は、1週間あたりの授業のコマ数を今より増やすのは難しいともみている。増える35時間分をいつ、どのように教えるか。文科省は20日、時間割づくりなどを考える会議を始め、対策に乗り出す。授業時間が増えるのは20年度から正式な教科になる英語。いまは年間35時間の「外国語活動」だが、教科化で2倍の70時間になる。週1コマから2コマに増える計算。

沖縄 最下位 公立高校生の英語力調査

──高校生英語力調査 英検準2級取得は多く 教員の主観影響も

文部科学省が4月、都道府県別の成績を初公表した公立高校生の英語力調査で、沖縄県が最下位になった。同調査は普通科の3年生を対象に、準2級以上を取得した生徒(取得者)と、教員が準2級程度以上の力があると認めた生徒(未取得者)の合計割合で順位を出した。英検を受けにくい地域の高校などへの配慮だ。沖縄は取得者が1498人、未取得者が1383人。分母となる生徒数が同規模の岐阜は取得者こそ1200人だったが未取得者が4148人で順位は17位。後者の数が結果を左右した。

調査手法や県別順位の公表には専門家などからも疑問視する声が上がる。しかし、同省は効果が期待できるとして来年度以降も公表を続ける考えだ。

金融庁 銀行、営業時間自由に

金融庁は近く銀行法などの施行規則を改正する。銀行(ゆうちょ銀行含む)のほか、信用金庫、信用組合などを対象に8月中にも実施する。金融庁は「午前9時から午後3時まで」としている銀行店舗の営業時間を実質自由化する。現在は原則、最低6時間は店舗を開けるよう求めている規制を緩和。地域の実情や顧客のニーズに合わせて柔軟に設定できるようにする。銀行の店舗規制を見直すことで、地方銀行の拠点閉鎖を防ぐとともに、戦略的な店舗運営を可能にする。