日本は金3銀1銅1、国際物理五輪

文部科学省は7月17日、スイスとリヒテンシュタインで開かれた「国際物理オリンピック」で、日本代表の高校生5人が金メダル3個と銀メダル1個、銅メダル1個を獲得したと発表した。金メダルは筑波大付属駒場高(東京都)3年の福沢昂汰さん(17)、大阪星光学院高(大阪府)3年の吉田智治さん(17)、東大寺学園高(奈良県)2年の渡辺明大さん(17)。銀メダルは、灘高(兵庫県)1年の吉見光祐さん(16)。銅メダルは洛星高(京都府)3年の高羽悠樹さん(17)。

医療スラング、辞典を出版

島根大と県立大の名誉教授、山田政美さん(79)と県立大教授の田中芳文さん(55)が共著「医療現場の英語辞典」(三省堂)を5月に出版した。「knife―happy(ナイフ・ハッピー)=やたらと手術をしたがる外科医、city taxi(シティー・タクシー)=救急車をしょっちゅう呼んで病院までただ乗りする人」などのスラング(俗語)や業界用語約3千項目を収録。英語学が専門の山田さんはスラングを長年研究しており、田中さんは島根大での教え子。5冊目の共著となる。四六判480ページ、税別2300円。主な書店で売っている。

都知事選、当選ラインは200万票か

舛添要一前知事の辞職に伴う東京都知事選(31日投開票)は、21人が立候補し論戦を繰り広げている。都内の有権者数は約1130万人で、投票率が前回2014年(46.14%)を上回り、当選ラインは200万票前後になると予想する。選挙戦には、野党4党の統一候補となった鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=、自民、公明、日本のこころ推薦を受ける増田寛也氏(64)、元防衛相の小池百合子氏(64)らが立候補。小池氏は自民党都連との対決姿勢を打ち出しており、自民系の「分裂選挙」となっている。

日本の人口7年連続減 減少幅、過去最大の27万人

総務省が7月13日発表した住民基本台帳に基づく今年1月1日時点の人口動態調査によると、国内に住む日本人の人口は1億2589万1742人で7年続けて減少した。前年から27万1834人減り、調査を始めた1968年以降で最大の減少数だった。総人口が減るなか、東京への一極集中は進んでいる。日本人の出生数は6492人増の101万46人と2年ぶりに前年を上回った。しかし、死亡者数が2万5833人増の129万6144人と出生数を上回るペースで増えたため、人口減に歯止めはかからなかった。

 総人口は減っているにもかかわらず、東京を中心とする首都圏に住む人は増えた。東京、千葉、埼玉、神奈川の各都県を合わせた人口は前年に比べて11万人近い増加となった。特に東京は8.6万人増の約1297万人に達し、初の1300万人台が目前だ。

アマゾン定額読み放題 講談社・小学館が参加、月980円で

アマゾンジャパンが8月に始める電子書籍の定額読み放題サービスに、講談社や小学館など出版大手が自社作品を提供することがわかった。書籍やコミックの旧作が中心だが、人気作や新作も含まれる見通し。電子書籍の読み放題サービスは携帯電話会社やネット企業などが手掛けているが、知名度が高いアマゾンのサービスに大手が参加することで普及に拍車がかかる可能性がある。

 米国などで展開している読み放題サービス「キンドル・アンリミテッド」を日本でも始める。アマゾンは出版各社と作品提供の交渉を進めてきたが、講談社や小学館のほか、複数の中堅出版社などが参加する見通しとなった。大手ではKADOKAWAも検討中。集英社は参加を見送る。

 サービスはアマゾンの電子書籍端末である「キンドル」のほか、通常のスマートフォン(スマホ)やタブレット端末などで利用できる。当初の提供作品数は5万~6万、料金は月額980円となる見通し。

24時間決済・年中無休店舗増設 大手銀行

大手銀行が個人向けサービスの強化に力を入れている。三井住友銀行は来年2月から、自行内の口座間なら、夜間や土日でも、24時間即時に相手の口座にお金を振り込めるようにする。三菱東京UFJ銀行も来年2月に同じサービスを導入。大規模なシステム更新を控えるみずほ銀行も準備を進めている。界団体の全国銀行協会が2018年後半から、多くの銀行で他行間の振り込みをいつでもできるようにシステムを刷新するが、メガ3行は、自行間での振り込みについては前倒しで24時間決済を実現する。

私立大学志向高まる リクルート高3志願調査

リクルートは7月14日、関東、東海、関西の3地域の高校に通う3年生に、志願したい大学(志願度)を尋ねた調査結果を公表した。関東ではこれまでと同様、私立志向が強かった一方、関西では私立志向が国公立志向を逆転した。調査は4月、同社進学情報誌の会員らを対象実施。国公立と私立のどちらかを尋ねると、関東では国公立33.7%、私立54.6%。東海は逆に国公立55.1%、私立34.2%だが、昨年より私立が1.3ポイント伸びた。関西は私立が45.1%(昨年比4.4ポイント増)となり、国公立の43.5%(同3.4ポイント減)を上回った。

スパコン「京」、ビッグデータ解析は世界1位 3期連続

スーパーコンピューターの性能の世界ランキングのうちビッグデータの解析性能を競う「グラフ500」で、理化学研究所にある「京」(神戸市)が3期連続で1位となった。1位は通算4期になった。2位は中国、3、4位は米国、5位はドイツのスパコンだった。一方、計算速度を競う別のランキング「トップ500」の最新順位だと、京は5位となっている。グラフ500は2010年に始まったランキング。インターネット上で「誰と誰がつながっているか」など、ビッグデータと呼ばれる大量のデータを解析するときに必要な性能を競う。

タブレットで学ぶ 岐阜市の2中学校 ベネッセ貸与

岐阜市立の三輪と藍川の両中学校で7月14日、タブレット端末を使って学習の意欲と学力の向上をめざす試みが始まった。ベネッセホールディングスのベネッセ教育総合研究所が主要5教科の教材を組み込んだ端末を両校2年生の計249人に1台ずつ貸与。生徒は学校や自宅で操作する。端末には学習に対する意識や取り組みの変化を測るアンケートもあり、ベネッセ側のサーバーで回答を集約。各校の授業と同社の教材の改善に役立てる。各端末では生徒ごとに目標と学習計画を設定。進行に従って励ましや注意喚起も電子メールで届くという。

LINEの初値4900円 公開価格48%上回る、時価総額1兆円

LINEが7月15日、東証1部に新規上場した。買い気配で始まり、10時36分に4900円で初値を付けた。公募・売り出し(公開)価格の3300円を48%上回る水準。初値時点の売買高は579万7200株だった。初値ベースでの時価総額は1兆円を超えた。無料対話アプリLINEによる広告事業やゲームなどコンテンツ事業を手掛ける。公募3500万株のほか、オーバーアロットメントによる売り出し525万株を実施した。主幹事は野村証券が務めた。