電子書籍利用、高校生15~16% 

文部科学省の委託で浜銀総合研究所がまとめた調査結果によると、電子書籍で読書をする高校生の割合は学校のある日で15.8%、休みの日で16.8%であることが分かった。ただ、電子書籍を読み始めた生徒の約3割が「読書量が増えた」と回答した。昨年11月に調査し、高校生約4700人が回答した。高校生が感じる電子書籍の良い面は「いつでもどこでも読める」(43.3%)、「持ち運びが楽で便利」(42.8%)、「すぐに本が手に入る」(37.7%)など。悪い面は「目が疲れる」(38.4%)、「読みづらい」(27.4%)などだった。

少年非行「増えた」78% 内閣府調査、スマホの影響懸念

内閣府が9月19日まとめた「少年非行に関する世論調査」によると、少年の非行が増えていると感じている人が78.6%と2010年の前回調査より3.0ポイント増えた。どんな非行が増えたと思うか複数回答で尋ねると「掲示板に犯行予告や誹謗中傷の書き込みをするなどインターネットを利用したもの」が63.0%で最も多かった。非行の原因については「スマートフォン(スマホ)やネットなどの普及により少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」と答えた人が50.8%で、前回調査から11.9ポイント上昇した。

VW、48万台に違法ソフト 米でリコールへ、2兆円制裁金も

米環境保護局(EPA)は9月18日、独フォルクスワーゲン(VW)と傘下の独アウディの自動車で大気浄化法違反の疑いが見つかったと発表した。対象となるのは2008年以降に米国で販売されたディーゼル車5車種、計48万2千台。EPAによるとVWなどは排ガスに関する試験をクリアするために、違法なソフトウエアを使っていた。窒素酸化物(NOx)の排出量が基準値と比べ40倍に達する可能性があるという。大気浄化法違反で1台あたり最大3万7500ドル、最大で180億ドル(2兆1600億円)の制裁金が科される可能性がある。

80歳以上1000万人に 総務省推計、65歳以上は26.7%

総務省が9月20日、敬老の日に合わせてまとめた15日時点の人口推計によると、80歳以上は前年比38万人増の1002万人となり、初めて1000万人を超えた。65歳以上の高齢者人口は前年比89万人増の3384万人で、総人口に占める割合は0.8ポイント上昇の26.7%となり、人口、割合ともに過去最高を更新した。2010年の国勢調査をもとに、その後の出生数や死亡数などを反映して推計した。日本の高齢者人口の割合は欧米主要諸国の中で最も高く、イタリアの22.4%、ドイツの21.2%を大きく上回る。

日本、24年ぶり勝利 南アに34―32でスクラム勝負 逆転トライ

ラグビーの世界一を決める第8回ワールドカップ(W杯)イングランド大会第2日の9月19日、日本は英国南部ブライトンでの1次リーグB組初戦で、過去2度優勝の強豪南アフリカに34―32で逆転勝ちした。日本のW杯での勝利は1991年の第2回以来6大会ぶり。日本は主将のリーチ・マイケル(東芝)のトライなどで前半を10―12。後半も一進一退の攻防を繰り返し、29―32の終了直前に途中出場のカーン・ヘスケス(サニックス)の逆転トライで劇的な勝利を収めた。

リソー教育 天坊真彦氏  代表取締役社長に

リソー教育(本社:東京都豊島区・代表:岩佐実次)は9月18日、10月1日付で天坊真彦氏 が代表取締役社長に就任すると発表した。岩佐実次会長兼社長は代表権のない取締役にとどまる。

 天坊 真彦氏(てんぼう・まさひこ)90年(平2年)東大文卒、95年入社。14年取締役、15年代表取締役専務。東京都出身。50歳 

コクヨS&T 「針なし」ホチキス、軽い力で

コクヨS&Tの文房具「ハリナックス(コンパクトアルファ)」は、針なしで紙をとじられるステープラーのコンパクトモデルで、レバーを握りやすく、親指でも押しやすい形にした。従来品より2割ほど軽い力で操作できる。本体の一部が開き、内部にたまる紙くずを簡単に取り出せるようにした。《税別600円。25日発売》

家計の金融資産最高、1717兆円 6月末

日銀が9月17日発表した資金循環統計によると、6月末の家計の金融資産残高は前年同期比で4.4%増の1717兆円と4四半期連続で過去最高を更新した。株式・出資金は前年比16%増の182兆円。うち株式は同18.6%増の101兆円と、2007年6月末以来、8年ぶりに100兆円を超えた。余裕資金で投信を買う動きも強まり、投資信託は同19%増の98兆円と、過去最高を更新した。現金と預金の総額は893兆円と前年同期比で2.2%増えた。現預金はなおも金融資産全体の半分強を占める。欧米に比べ預金の割合が高い状態が続く。

イグ・ノーベル賞 日本人の論文は「アトピーにはキスが効果的?」

今年の「イグ・ノーベル賞」の発表が9月17日、米ハーバード大であった。キスをするとアトピー性皮膚炎患者のアレルギー反応が弱まることを示した大阪府寝屋川市の開業医、木俣肇院長(62)が医学賞をスロバキアの研究者らと共同受賞した。受賞理由は、「情熱的なキスの生物医学的な利益あるいは影響を研究するための実験」。日本人の受賞は9年連続となった。「イグ・ノーベル賞」は世の中を笑わせ、考えさせた研究や業績に贈られる。

私立各校が自校の魅力をPR

当日は約4000名の来場者が会場に訪れた

当日は約4000名の来場者が会場に訪れた

女子学生服限定のバーチャル試着体験コーナー

女子学生服限定のバーチャル試着体験コーナー

合同ディスカッションに登壇した四谷大塚入試センターの岩崎隆義センター長(左)と森上教育研究所の森上展安代表

合同ディスカッションに登壇した四谷大塚入試センターの岩崎隆義センター長(左)と森上教育研究所の森上展安代表

第36回 私立中高進学相談会 NPO塾全協主催で
NPO法人 学習塾全国連合協議会(NPO塾全協)が主催する私立中高進学相談会(東京会場)が9月6日、東京・新宿区の新宿NSビルで開催された。第36回の今年は、私立中学・高校132校、高等専修学校3校、大学・短大資料参加校8校が参加。会場には、夏休みを終えた小中学生とその保護者約4000名(主催者発表)が、自分たちの進路を決めるべく、気になる学校のブースで足を止め、熱心に説明を聞く姿で溢れていた。
また、相談だけでなく、大型ディスプレイを使い、実際に服を着なくても仮想的に試着した姿を見ることができるサービスも用意されていた。女子限定ではあったが、ユニークな試みであった。
特別セミナー「来年度入試はこうなる」も開催され、入試の最新情報を中学入試・高校入試の専門家たちによってレクチャーされた。そのうちのひとつ、「2016年 中学入試の注目点」と題した森上教育研究所と四谷大塚入試情報センター合同ディスカッションでは、来年の受験の動向や試験の傾向が話し合われた。
今年の中学入試では、偏差値を基準にした学校選びではなく、自分が本当に行きたいと思える学校を受験する傾向が強かったそうだ。来年もその傾向は、継続するだろうという意見があった。
また最近では、附属校の人気が伸び悩んでいたが、回復傾向にあるとも。とくに、附属大学への進学だけでなく、東京大学など他大学への合格実績が多い学校は人気が出ているそうだ。
中高一貫校のメリットとして、高校入試を受験しない分、教科を先取りして学習できるため、留学など教科以外の学習機会を利用できる。そのため、留学プログラムなど英語に対する学校の取り組みにも注目してほしいとのアドバイスもあった。
そして今年の中学1年生からは、入試改革などにより、新しい形での大学入試に変わることが予想されている。そのことを念頭に置いた学校選びをするべきだとの意見も。その影響から、当日発表が増加している傾向にある中学入試も、今後は適性試験なども含め、記述式が増え、時間をかけて合否判定が行われることもありうるとの意見もあった。
しかしその反面、インターネットによる試験当日に合否判定が行う学校は多いため、受験機会は多様であり、スケジューリングの重要性も説かれた。
少子化の影響から参加者の数は、減少傾向にあるそうだ。今後ますますその傾向は強まるだろう。真の意味での魅力ある学校づくりが求められ、それをいかにしてアピールするか。学校の底力が問われている。
今後10月中旬にかけて、民間教育の業界団体が主催する進学相談会が、東京、名古屋、大阪など各地で開催される。詳しくは『月刊私塾界』の〈業界カレンダー(ウェブサイトは〈塾暦〉)〉を参照下さい。