Category: 塾ニュース|サイエンス

新原理のコンピューター NTT・国立情報研などが開発

NTTや国立情報学研究所などはミクロな世界で起きる量子現象を利用し、新たな原理で計算するコンピューターを開発した。脳の神経細胞ネットワークのように全体が協調して動作し、問題の答えを見つけ出す。現在のコンピューターが苦手とする問題を、50倍の速さで解けることを確認した。2017年にも専門家が使えるようにし、有用性を詳細に確かめる。内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の山本喜久プログラム・マネージャーらの成果で、米科学誌サイエンス(電子版)にこのほど掲載された。

ロジャー・アダムス賞に山本尚さん

有機化学の分野で最も権威があるとされる2017年度のロジャー・アダムス賞を山本尚(ひさし)・中部大教授が受賞することが決まった。日本化学会が9月22日公表した。同賞は米化学会が1959年から2年に一度、有機化学で優れた業績を上げた研究者に贈る。受賞者の多くがノーベル賞を受賞している。日本人では01年度の野依良治さんに次いで2人目。野依さんは同じ年にノーベル化学賞を受賞した。

がん「個別化医療」を研究 がん研、新センター設立

がん研究会(東京都江東区)は9月5日、がん患者一人ひとりに最適な治療法を提供するための研究に取り組む「がんプレシジョン医療研究センター」を設立したと発表した。プレシジョン医療は、患者の遺伝子情報などを調べ、その患者に最適な治療を提供するもので、「個別化医療」とも呼ばれる。センターは、この分野に詳しい中村祐輔・米シカゴ大教授を特任顧問に招き、現在あるゲノムセンターに新たに2部門を追加する形で1日付で設立された。

西之島、39億年前の大陸創成を再現か

約39億年前に地球に陸地や大陸ができたのは、数多くの海底火山の噴火によるものだという研究成果を、海洋研究開発機構の田村芳彦・上席研究員(海洋地質学)らのチームが発表した。9月27日、英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。海底火山の噴火で陸地を広げた小笠原諸島の西之島(東京都)は、太古の大陸創成を再現している可能性があるという。

木星の衛星から水蒸気? NASA、宇宙望遠鏡で確認 海の存在可能性高まる

米航空宇宙局(NASA)は9月26日、宇宙望遠鏡による観測結果をもとに、木星の衛星「エウロパ」の地表から水蒸気が噴出している可能性があると発表した。エウロパは地球以外の太陽系で生命が存在する可能性が高い星のひとつで、内部に海が存在する可能性が高まった。研究成果を29日付の天文学誌に論文として掲載する。エウロパが木星の前を通過する瞬間を狙い、ハッブル宇宙望遠鏡が10回撮影したところ、水蒸気とみられる噴出の影を3回確認できた。200キロメートル上空まで噴き上がっていたという。

縄文人の核DNA初解読

縄文時代に日本列島で狩猟採集生活をしていた縄文人の遺伝的特徴は、東アジアや東南アジアの人たちとは大きく離れていることがDNA解析でわかった。総合研究大学院大学や国立科学博物館などのチームが、人類学の専門誌ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクスに9月1日発表した。福島県北部の三貫地貝塚で出土した約3千年前の縄文人2人の歯から、細胞核のゲノム(全遺伝情報)解読を試みた。約30億個ある塩基のうち、約1億1500万個の解読に成功した。縄文人の核DNAの解読は初めて。

「夏休みの自由研究に」 全教研が次世代型サイエンスカリキュラム「littleBits」の体験学習会

夏休みも終盤にさしかかった8月20日、東京・品川のNTTコムウェア次世代ネットワークラボで、小学生40人(1日2回開催で、1回あたり20人)を集めた「サイエンス×littleBitsで学ぶ宇宙 〜キッズ宇宙開発局〜 」が、株式会社全教研(福岡市中央区、中垣一明社長)の主催で開かれた。このイベントは、約2時間におよぶ体験型のカリキュラムで、宇宙をテーマに次世代型の学びが得られるというもの。参加した子供たちは、全教研の科学実験教室「サイエンスFiVE」の光の実験をベースに、モジュールキットを磁石でつなぐことによって電子回路について学習できる「littleBits(リトルビッツ)」を使用しながら、自分だけの火星探査機作りにチャレンジした。

思い思いの火星探査機を作る子供たち

思い思いの火星探査機を作る子供たち

火星探査機を作るためには、いくつもあるlittleBitsのモジュールキットを正しく組み合わせなければならないが、子供たちはモデル機などを参考にしながら真剣に組み立てていた。

モジュールが出来上がれば、今度はそれを乗せて走る車体が必要となる。はじめは遠巻きに眺めていた保護者も徐々に参加。それぞれの親子は用意された段ボールや空き箱を使いながら、4輪車、3輪車など、思い思いの探査機作りに取り組んでいた。

特に車輪をいかに取り付けるかが難しく、各親子は空き箱を切っては車輪を差し込み、切っては差し込みを繰り返し、試行錯誤しながら作っていた。そしてイベントが終了に近づくにつれ、続々と火星探査機が出来上がり、それぞれ楽しそうに動かしていた。

出来上がった探査機は実際に動かすことも

出来上がった探査機は実際に動かすことも

イベントは探査機を作って終わりではなくレポートも作成。そのため、夏休みの自由研究としても活用できる。子供たちは探査機作りで工夫したところなどを、真剣にレポート用紙に書いていた。最後は修了の証として賞状が渡され、子供全員で記念撮影。夢中になって探査機を作った親子は、探査機作りを通した新たな学習の機会に触れ、イベント終了後には、とても満足そうに笑みを浮かべながら親子で会話を楽しみながら会場をあとにしていた。

モジュールで動く火星探査機

モジュールで動く火星探査機

全教研は、今後も様々な企業とのコラボレーションにより科学実験講座「サイエンスFiVE」に「先端の学び」を取り入れた講座を子どもたちに提供し、科学教育の普及を図る。10月下旬には、株式会社NTTコムウェアとのコラボレーションによるプログラミング講座の開催も予定している。

化学五輪 日本代表は金1銀3 参加4人全員がメダル獲得

文部科学省は8月1日、世界の高校生らが参加し、ジョージア(グルジア)で開かれた「国際化学オリンピック」で、日本代表4人のうち、1人が金、3人が銀メダルを獲得したと発表した。金は海陽中等教育学校(愛知県)5年の坂部圭哉さん(16)。銀は筑波大付属高(東京都)3年の秋山茂義さん(17)、灘高(兵庫県)2年の海士部佑紀さん(17)と同2年の平翔太さん(16)。坂部さんは今月20日から三重県津市で開かれる「国際地学オリンピック」にも出場予定。

全国的に残暑厳しく 8〜10月、気象庁

気象庁は7月25日、8〜10月の3カ月間の天候予報を発表した。全国的に気温の高い状態が続き、厳しい残暑となる可能性があるとしている。太平洋高気圧が北に張り出すほか、大陸上のチベット高気圧の勢力も強く、日本列島は暖かい空気に覆われやすくなる。また、南から湿った気流が入り込むため、降水量は北日本と沖縄・奄美で平年並みか多めになる。8〜10月の予報は、▽8月 東日本、西日本と沖縄・奄美では晴れの日が多い。▽9月 西日本の太平洋側と沖縄・奄美で晴れの日が多い。▽10月 全国的に数日周期で天気が変わる。

日本の高校生4人全員がメダル獲得 国際生物学五輪

文部科学省が7月24日、ベトナム・ハノイで開かれた第27回国際生物学オリンピックで、日本代表の高校生4人全員がメダルを獲得した、と発表した。金メダルは外山太郎さん(宮崎・県立宮崎西高2年)。銀メダルは中桐悠一郎さん(北海道・立命館慶祥高2年)、保呂有珠暉さん(兵庫・灘高1年)、村上侑里夏さん(東京・桜蔭高3年)。68カ国・地域から高校生ら263人が参加した。