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学習塾の拓人 個別指導スクールIEが好業績維持
2010年3月9日 掲載

──次の成長戦略はFC強化


少子化の進展を背景に頭打ち傾向が強まっている学習塾市場で、生徒の獲得競争が激しさを増している。こうした中、学習塾業界で相次いでいるM&A(企業の合併・買収)や受講料値下げといった手法を用いずに、2010年2月期で10期連続して2けた成長を果たしたのが、「スクールIE」を展開する拓人(たくと)(東京都中央区)だ。

学習塾の形態は一昔前まで、集団指導が主流だった。これに対し、教育熱心な地域を中心に急速な伸びを示しているのが、一人一人に対してきめ細かな対応を行える個別指導だ。

拓人の指導方法も個別型。創業者である松田正男社長は「当社の場合、差別化戦略を意識的に進めることで、高い満足度を得てもらっている。退会する人が少ないのも自慢」と語る。

松田社長はもともと、集団指導型の塾を経営していた。しかし、「効率の良い教え方を追求したため、クラスの半分程度は『自分のことをきちんと見てくれていない』という見方をしていた」と集団指導の限界を感じた。それをうけて、1989年に個別指導塾を立ち上げた。

同社の売り物はオーダーメード型の個別指導だ。入り口は「やる気アップ」システム。200の質問を回答してもらうことで、各生徒の性格を把握し、それを踏 まえた指導法や講師を選定する。また、「成績アップ」システムでは、「過去のどの時点でつまずいて不得意になったのか」といった点を明確化。それを踏まえ たカリキュラムを作成し、授業を進めていく。

同時に、きちんとした生活習慣を身につけさせ、夢を抱ける環境づくりも重視する。健康な肉体と精神は勉強を行う上での基盤となり、大きな夢は頑張るためのエネルギーとなるからだ。このため授業の初めには、一定の時間を割いて、生活習慣の重要性を生徒に説く。

独自のプログラムと並んで、成長の原動力となっているのがFC(フランチャイズチェーン)システムだ。

FCを展開するにあたっては、商圏マーケティングチームを組織化。対象となる地域のあらゆる条件を綿密に分析した上で、「ここは適している」「経験を積んで進出した方がよい」といった結論をFCの加盟希望者に伝える。

拓人がさらなる成長戦略を歩むには、FCの強化が課題。松田社長は「当社のパッケージは、やる気があれば成功する内容になっている。ただ、子供を相手にし ているため、金もうけをしたいという考えだけでは困るし成功しない。高い意識を持つことが不可欠」としている。(伊藤俊祐)
 
「単に金もうけをしたいという人はお断り。高い意識を持ってほしい」と語る拓人の松田正男社長。


【写真】松田正男・拓人社長

学習塾の拓人 個別指導スクールIEが好業績維持

2010年3月3日 FujiSankei Business i.

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