三省堂の中学生向け辞典が新課程に対応して全面改訂 紙面もリニューアルし、モリサワの「UDデジタル教科書体」を採用

 株式会社 三省堂(東京・千代田区、瀧本 多加志 代表取締役社長)は、最新改訂版の中学生向け国語辞典『例解新国語辞典 第十版』、中学生向け漢和辞典『例解新漢和辞典 第五版』を2021年1月15日(金)より発売する。2021年4月から新学習指導要領下で新しい中学校教科書が使用開始されるのにともない、最新の語句・語義を収録。生き生きとした用例と群を抜く量の言語情報で、語彙力・表現力・漢字の知識が身につく。さらに今回、それぞれ紙面をリニューアル。株式会社モリサワ(大阪・浪速区、森澤 彰彦 代表取締役)が開発した「UDデジタル教科書体」を、昨年の小学生向け国語辞典・漢字辞典に続き見出し他に採用。

重要になる語彙学習に対応した『例解新国語辞典 第十版』の改訂ポイント

• 唯一の“教科書密着型辞典”
令和3年度版の中学教科書から集めた語句・語義を約2,000項目分増補。類書中最大級の60,000語を収録しました。
《語例》「額縁構造/業が深い/高度経済成長/再話/主述/主題図/タイムライン(世界線)/人間存在/メインビジュアル/ワールドカフェ」「BLM・CEFR・CLIL・ESD・NYMBY・SSW・3R/4R」など

• 学習語彙の激増についていくために
生き生きとした用例と群を抜く量の類義語・対義語、[表現][参考][由来][敬語][注意]ラベル、囲み記事で語彙力・表現力・読解力が飛躍的に身につきます。中学入学前から高校受験までの学習を強力にサポートします。

• より使いやすく、紙面をリニューアル
読み取りやすさで話題の「UDデジタル教科書体」を見出しに採用しました。書き取りテストにも出やすい同音異義語の使い分けを示すために、見出しにマーキングを施しています。

• 独自の発展的内容、多彩な付録
[方言]欄で共通語と同じ姿をした意外な方言を紹介。和製英語は本来の英語との違いを説明。ものの数え方情報と、付録「欧文略語集」を新設しました。

■株式会社モリサワが開発した「UDデジタル教科書体」
 三省堂の小学生向け国語辞典・漢字辞典にも採用されている「UDデジタル教科書体」を、今回の中学生向け国語辞典・漢和辞典でも見出し他に採用。「UD」とはユニバーサルデザインのこと。教育現場の多様な子どもたち、その子どもたちを教える先生がたや支援者の方々のヒアリングを基に開発された。
 一般的な教科書体は、線の強弱によって細い部分が見えにくい、はらいやハネの先端が鋭いことが怖いと感じる、グッと筆を抑えた形状が気になって文字を読めないなど、実は現場の子どもたちにとってストレスに感じる場合がある。一方、太さが一定でシンプルな形状のゴシック体は、手書きの文字と形や画数が異なる文字もあり、学習する上で不都合がある。
「UDデジタル教科書体」はそれらの書体の欠点をカバーした教科書体。

• 筆書きの楷書ではなく硬筆やサインペンを意識し、手の動きを重視した教科書体。
• 書き方の方向や点・はらいの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑えたデザインで、子どもたちのストレスをやわらげ、子どもたちに理解しやすく読みやすい書体。
• 同じ部首や同系列の構成要素を持つ漢字字形をルール化し、ばらつきを無くすことによって、ひとつの書体としてのデザインを統一した。
• ICTを活用する教育現場で、電子黒板に表示されたときに遠くからでも読みやすいと好評されている。

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