TOEFL iBT、今夏から実施回数114回増加 御茶ノ水は「毎日2回」実施へ

 TOEFLテスト日本事務局と親会社の教育試験サービス(ETS)は、2025年夏にTOEFL iBTの日本国内での実施回数を114回増やし、会場も新たに2か所設けると発表した。これにより、留学や進学を目指す受験者がより柔軟に試験日程を選べるようになる。
 TOEFL iBTは、海外大学出願や国内大学院入試、単位認定、各種採用試験などで英語力証明として広く利用されている。特に夏は受験需要が高く、満席になる会場が相次ぐ中、東京・御茶ノ水ソラシティでは7月から9月にかけて、午前・午後の1日2回体制でほぼ毎日試験を実施する。

 新設会場は、5月10日から稼働した神奈川県の横浜駅西口KNビル会場と、5月17日から運用開始予定の千葉県柏駅西口会場の2か所。関東圏の受験者の利便性がさらに高まる見込みだ。
 試験日は5か月先まで予約可能だが、早期満席となる場合もある。申込みの締切は試験7日前。以降は追加手数料を支払うことで2日前まで空席があれば申込みができる。日時や会場の変更も4日前まで可能だが、手数料が発生する。キャンセルも同じく4日前まで可能で、その際は受験料の半額が返金される。
 TOEFL iBTは、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を総合的に測定し、世界160か国・約1万3000機関でスコアが認定されている。日本国内でも利用範囲が広がっており、今回の施策はさらなる受験環境の改善を目指す動きといえる。

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