発売45周年の「ハイレモン」が学生デザインの新パッケージに 産学連携で誕生、6月上旬発売へ

 ヨーグレットやハイレモン、パチパチパニックなどを製造販売するアトリオン製菓株式会社(長野・須坂市 山下 奉丈 代表取締役)は学校法人岡学園トータルデザインアカデミー(長野・長野市、岡 正子 校長)と、産学連携プロジェクトを実施し、同校学生によるデザインを、今年発売45周年を迎えるハイレモンをはじめ、ヨーグレット、コーラパンチに採用することが決定した。6月上旬頃より全国のコンビニエンスストア、スーパーマーケットなどで期間限定販売を開始する。また、商品の発売を記念して、SNSを活用したプレゼントキャンペーンも実施する。

 今回採用された同校2年生(開催当時)西山萌珈(もか)さんのデザインは、「ヨーグレット」と「ハイレモン」ブランドのオリジナルキャラクター「ヨググ」と「レモモ」の表情をパッケージ前面に大胆に配置し、「視線を感じるパッケージ」という新しいコンセプトを打ち出した。このデザインは、親しみやすさと遊び心を兼ね備え、従来の商品のイメージに新たな魅力を加えている。

 このプロジェクトは、岡学園トータルデザインアカデミーが地元信州地域を支える次世代クリエイティブ人材の育成を目指し、実社会で通用するデザイン力を養うために企画し、その趣旨に賛同した当社が参画し実施した。2024年10月に実施した授業では、当社の企画開発部長 高宮 隆一が特別講師を務め、販売中の商品パッケージ改良をテーマに、学生たちが企業の課題に向き合う実践型の学びの場を提供した。
 今年1月に行われた成果報告会には27名の学生が参加。学生たちは長年親しまれてきた「ヨーグレット」「ハイレモン」の魅力を再発見しつつ、若い感性による新たな価値提案に挑戦。商品イメージや消費者の視点を深く考えながら、自由な発想でパッケージデザイン創作に取り組んだ。1月に行われた作品発表の場では、合計13件の魅力的なデザインが提案された中で、西山萌珈さん(岡学園トータルデザインアカデミー当時2年)が考案したデザインを、消費者に最も親しまれ、ブランドの強み、特長が反映されている点を評価し、実際の商品に採用が決定した。
 この産学連携プロジェクトは、学生の実践的な学びの場となるとともに、当社にとっても新しい視点や創造力を取り入れる貴重な機会となった。今後もアトリオン製菓は、地域に根ざした人材育成と産業振興を目指し、教育機関との連携を積極的に推進していく。

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