英進館バーチャルキャンパス、開校1年で生徒数2.5倍に急増

 地域・状況問わない質の高い学び実現へ大手学習塾の英進館が2024年4月に開校したオンライン塾「英進館バーチャルキャンパス」が、開校からわずか1年で生徒数を約2.5倍に伸ばし、累計200名超の生徒が受講するまでに成長したことが発表された。株式会社コードタクトが提供する授業支援クラウド「スクールタクト」を中学部に導入することで、質の高い学習環境を実現し、学びの地域間格差の解消や不登校支援といった教育課題にも対応する「新たな学びの選択肢」として実績を上げている。バーチャル教場の充実した設備と高い合格実績英進館バーチャルキャンパスは、8階建ての校舎を再現したバーチャル教場を備えており、アバターに扮した生徒が教場内を自由に動き回ることができる。学年・習熟度別のライブ授業に加え、授業動画を視聴できる視聴覚室、自習室、生徒や保護者との面談室なども完備。英進館の教師陣による指導はオンラインでも距離を感じさせず、開校初年度である2025年には、中学受験で愛光(愛媛)や福岡大学附属大濠(福岡)、高校受験で修猷館、筑紫丘、福岡(いずれも福岡)など、全国の難関国公私立校へ多数の合格者を輩出している。

 教育格差の解消と不登校生徒への支援オンラインという特性を活かし、バーチャルキャンパスでは首都圏、離島、さらには海外からの受講者も増加しており、英進館が誇る国内最高水準の学びを、地域による格差なく提供することを可能にしている。また、不登校により対面での通塾が難しくなった生徒も、バーチャルキャンパスを通じて休まずに学びを継続できるようになり、オンラインで過去のテストに取り組んだり、教師・生徒・保護者が学習状況を共有したりすることで、適切な支援のもとで学びの遅れを着実に取り戻している。

 英進館バーチャルキャンパス責任者の太郎浦智晶氏は、開校当初は「校舎に通えないから仕方なくバーチャル」という消極的な理由で通っていた生徒が、今では「むしろバーチャルの方が便利で安心、受験までお世話になりたい」と積極的に選ぶようになっていると述べている。また、対面では発言の多さから授業を妨げがちだった生徒が、バーチャルキャンパスでは気づきの早さを生かして仲間や教師を支える存在になるなど、子どもたちの前向きな変化が多方面で見られるとしている。「スクールタクト」は、AIとスタディログを活用して学び合いを可視化する授業支援クラウドであり、低速インターネット環境でも安定して動作している。これまでに文部科学省や総務省などのICT教育実証事業に採択され、全国の小学校から大学、学習塾など2,500校を超える教育機関に導入されている。

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