育伸社、47都道府県対応の『公立高校過去問題集[+10]』を販売開始

──英俊社の全面協力のもと、10段階難易度で過去問を販売

 教育教材の開発・提供を手がける株式会社育伸社は、全国47都道府県の公立高校入試に対応した新刊『公立高校過去問題集[+10]』を今夏リリースする。全国の過去5年分の入試問題を収録し、それぞれの問題を10段階の難易度で分類する独自の方式が最大の特長だ。

育伸社、47都道府県対応の『公立高校過去問題集[+10]』を販売開始

 同書は、育伸社が10年前にリリースした『スパート[+10]』に端を発する「プラス10®シリーズ」の最新ラインナップ。これまでの指導現場の知見と、模試正答率に基づく難易度分析を融合させた設計で、「どこから頑張ればよいのか」を視覚的にわかりやすく示す仕組みとなっている。今回の発刊には、全国の高校入試問題を長年にわたり収集・編集・販売をしてきた株式会社英俊社が全面協力。

 生徒は、自身の志望校合格に必要な難易度帯の問題に集中して取り組むことができ、講師にとっても指導の優先順位が明確になるため、効率的な学習支援が可能になる。また、難易度を数値化することで、生徒が「取り組むべき問題」と、「現段階では取り組まなくてもよい問題」との切り分けができ、学習指導の最適化が図れる。

 教材は全国47地域別に1冊ずつ編纂され、計47種類での展開となる。初年度は地域ごとに平均1,000冊、合計で約5万冊の限定生産で、完全予約販売となる。需要状況に応じて印刷部数は調整される予定だが、一部の地域では品薄となる可能性もある。

 この難易度10段階表示付き問題集・プラス10®︎シリーズは生徒や講師が能動的に取り組める「正しく不完全な教材」。だからこそ、生徒と講師によって〝完全〟に近づけてほしいという想いが込められている。同シリーズは、受験勉強に向き合う生徒と、それを支える教育現場にとって、戦略的学習を支援する強力なツールとなりそうだ。

みんなが私塾界!