小学生の生成AI認知率74.7%に上昇 ベネッセが意識調査

利用者の6割「分からない時まずAIに聞く」 保護者の評価は肯定・懸念が拮抗

 ベネッセコーポレーションは21日、小学3〜6年生とその保護者1,032組を対象に行った「生成AIの利用に関する意識調査」の結果を公表した。ChatGPTの登場から約3年が経ち、子どもの間で生成AIへの認知が大きく広がっており、小学生の認知率は74.7%と2023年調査から約26ポイント上昇した。

■ 利用経験は8割超、家庭での利用は“自分で使う”が主流

 生成AIを「知っている」と答えた小学生のうち、利用経験ありは8割以上。同社は「利用が定着し“習慣化フェーズ”に入った」と分析する。
 家庭での利用環境は「保護者のスマホ・PCを使って子どもが利用」が最多で、自身のデバイスを使うケースが続き、「保護者が代わりに調べる」は2割弱にとどまった。

■ 家庭でのルールづくりは停滞、対話は5割に届かず

 一方、生成AIの使い方について家庭で話し合ったことがある割合は約5割で、2023年の約4割から大きな伸びは見られず、家庭でのガイドライン整備が追いついていない実態が明らかになった。

■ 保護者、効果と懸念を同時に認識

 生成AI利用による“変化”について、65.2%の保護者がポジティブに評価し、「情報収集力が高まった」「考える力が育っている」などを挙げた。
 その一方、49.3%が「自分で考える機会の減少」を懸念するなど、プラス面とマイナス面の両方を感じていることが分かった。

■ 小学生の6割「まずAIに聞く」「AIの誤りに気づいた」

 小学生の心理面を尋ねると、生成AIを「楽しい」「安心する」と答えた子は利用者の半数超。
 また「分からない時にまずAIに聞く」が約6割に達した。さらに、AIの回答の誤りに気づいた経験がある子も約6割おり、家庭での浸透に伴い、一定のリテラシーが育ちつつある様子も見られた。

■ 学校でも4割が利用経験

 調査では、小学生の約4割が授業や宿題で生成AIを使用した経験があると回答。学校教育でも活用が広がっている状況がうかがえる。

■ 専門家「家庭・学校で“どう使うか”の議論が必要」

 ベネッセ教育総合研究所の小村俊平センター長は、「生成AIが当たり前になった今こそ、家庭と学校の双方で、AIのリスクと向き合いながら、どう効果的に活用するかが問われる」と指摘した。

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