群馬県安中市(市長:岩井均)と高崎商科大学・高崎商科大学短期大学部(学長:築雅之)は2025年11月27日、地域活性化や人材育成を目的とした包括連携協定を締結した。締結式は安中市役所で行われ、今後は行政と大学が連携し、地域課題の解決と新たな価値創出に向けた取り組みを本格化させる。
両者はこれまでも、安中市の「移住・定住アクションプラン」策定における地域ワークショップへの学生参加などを通じ、継続的な連携を進めてきた。今回の包括連携協定により、こうした取り組みを一層強化し、学生の実践的な学びの機会創出と、地域における知の循環を生み出すことを目指す。
安中市は、少子高齢化や人口減少に加え、地域産業や観光産業の停滞といった課題を抱えている。一方、大学側にとっても、専門性を生かした地域貢献や、地域に根差した教育・研究、人材育成の重要性が高まっている。こうした背景を踏まえ、行政と大学が相互に知見を持ち寄り、補完し合うことで、従来の枠組みを超えた効果と価値の創出を図る。
協定に基づく主な連携・協力事項は、①地域産業および観光の振興、②教育・研究・文化の振興と発展、③人材育成、④その他目的達成に必要な事項。産業・観光分野と教育・研究を横断した取り組みを通じ、地域の持続的発展を支える体制を構築する。
高崎商科大学商学部の熊倉浩靖特任教授は、「安中市は本学園創立者の出身地であり、歴史的にも縁の深い地域。高い工業力や農業、温泉観光など多様な地域資源を有している」とした上で、「今回の協定により、学生の学びや就職、研究成果を社会に還元する実践の場が広がるとともに、周辺地域を含めた一体的圏域における大学の役割が明確になる」と期待を示した。
同大学では、地域連携・企業連携・高大連携を統合した社会連携センター「xTUC(クロス・ティー・ユー・シー)」を新設し、地域や企業、高校との連携を強化している。安中市との包括連携協定は、こうした取り組みの中核となるもので、今後は産官学連携を通じた「中間的地域」の発展モデルの創出を目指す。




