思考スピード向上に効果、満足度96%・業務有効性97%
オーディオブック配信事業を手がけるオトバンク(東京都文京区、久保田裕也社長)は2月2日、個人の認知特性に合わせて思考力や判断力の向上を図る「音声型能力開発プログラム」の提供を開始したと発表した。音声学習に認知特性の知見を組み合わせた点が特徴で、効果検証では受講者の満足度が96.1%、業務への有効性実感が97.0%に達した。
本プログラムは、社員の自律学習を支援する「audiobook.jp 法人版」の展開で培った音声活用ノウハウを基盤に開発された。近年、企業ではリスキリングや主体的学習の重要性が高まる一方、画一的な研修が定着しないという課題も指摘されている。オトバンクは、人が情報を処理する際の得意な様式である「認知特性」に着目し、個人ごとに最適化した音声学習によって実務で使える思考力を高める手法を提示する。
中核となる概念は「内言語(脳内の声)」だ。文章理解や判断の過程では、文字情報が脳内で音声化され処理されるとされ、本プログラムではこの内言語の質と速度を高めることで、読解力や要約力、意思決定のスピード向上を狙う。音声によるインプットに加え、AIとの対話を通じて情報を構造化・検証する実践的な学習手法も取り入れた。
2025年12月12日には、顧問名鑑の受講者206人を対象にオンラインで効果検証を実施した。その結果、プログラム全体の満足度は96.1%、今後の業務への有効性は97.0%、継続参加意欲は90.8%と高水準を記録。受講者からは「自分の特性に合った学習法で効率が上がった」「音声なら隙間時間を活用でき、実務に落とし込みやすい」といった声が寄せられた。
オトバンク代表取締役会長で音声型能力開発プロデューサーの上田渉氏は、「AI時代には文字情報の処理速度と意思決定の質を高めることが重要になる。黙読を脳内での音読と捉え直し、音声学習で内言語を鍛えることで思考そのものを高速化できる」とコメント。今後は「audiobook.jp 法人版」と連携し、企業の生産性向上を支える人材開発施策として展開していく考えだ。
音声と認知特性を掛け合わせた能力開発は、従来型研修に代わる新たな選択肢として、企業の人材育成分野で注目を集めそうだ。




