国境なき記者団 報道自由度ランキング、日本は4つ下げ71位に

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」)は5月3日、2022年の世界各国の報道自由度ランキングを発表した。世界報道自由度ランキングは国境なき記者団(RSF) が、2002年より毎年1回発表している指数。対象180カ国・地域のうち、日本は昨年から4つ順位を下げて71位。ノルウェーが6年連続で首位だった。ウクライナ侵攻に絡み、報道規制を強化したロシアは155位へ5つ下落した。
 中国の統制強化が進む香港は148位(21年は80位)となり、下落幅は今年のランキングで最大だった。中国は2つ順位を上げ175位。最下位は北朝鮮(同179位)。
 日本についてRSFは、大企業の影響力が強まり、記者や編集部が都合の悪い情報を報じない「自己検閲」をするようになっている国の例として韓国やオーストラリアとともに言及した。
 RSFは、民主主義国で偏向報道の増加やSNS(交流サイト)を通じた偽情報の拡散により社会の溝が深まっていると指摘する。

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