Category: 塾ニュース|受験

大分県の公立高全日制40校定員7760人

大分県教育委員会は9月24日、2015年度の公立高校の入学定員を発表した。全日制(40校)の定員は、前年度より160人少ない計7760人で3年連続で減少した。別府市の3校(別府青山、別府羽室台、別府商)の統合で新たに開校する別府翔青しょうせいに普通、グローバルコミュニケーション、商業の3科を設け、計320人を募集する。玖珠町の2校(玖珠農、森)が統合した玖珠美山みやまは普通科と地域産業科で計160人を募る。中津北と別府鶴見丘はともに普通科が1クラス増えるが、大分南、臼杵、佐伯鶴城、日田は1クラス減る。推薦入試は2月9、10日、一般入試の1次は3月10、11日、2次は19日に行われる。

司法試験合格 239人減 合格率が最低

法務省は9月9日、2014年の司法試験に1810人が合格したと発表した。昨年より239人減り、06年以来8年ぶりに2千人を下回った。合格率は4.2ポイント減の22.6%で、現行試験が始まった06年以降で最低だった。予備試験経由の合格者は163人、合格率は66.8%で、どの法科大学院よりも高かった。政府は昨年7月、02年に閣議決定した「年間の合格者3千人」との目標の撤回を決めているが、200人を超える大幅な減少は受験生や法科大学院に波紋を広げるとみられる。今後、学生が予備試験に流れる傾向がさらに強まり、法科大学院の統廃合が加速しそうだ。

聖徳大学附属女子中学校・高等学校 適性検査型入試を2015年度より実施

聖徳大学附属女子中学校・高等学校(千葉県松戸市)は、2015年度の入学者選抜試験から、従来の四教科(国語・算数・社会・理科)のペーパーテストに加えて、「適性検査型入試」を実施する。この適性検査型というのは、おもに公立中高一貫校の入学者選抜で採用されている試験の方法で、知識量をはかる学力検査ではなく、教科横断的に生徒の論理的思考力を問う試験のことだ。

同校が、この適性検査型入試の導入に至ったのは、「建学の精神である『和』を推進していくために、思考力、視野の広さ、表現力を兼ね備えた生徒にたくさん入ってきてほしい」からだと、萩原昇副校長は語る。

萩原 昇 副校長

萩原 昇 副校長

2013年度に同校は、社会に貢献できる力(体力/精神力/視野/言語力/好奇心・探究心)やリーダーシップを備えた心優しい日本女性を育てる特別クラス『S選抜クラス(Seitoku Superior Select Class)』を立ち上げた。そのS選抜クラスに適性検査型入試の合格者は在籍することになっている。S選抜クラスは、中学2年生までに中学の主要教科を修了し、中学3年生からは高校課程を履修することになっている。そして、高校2年生で高校の範囲を修了したあと、高校3年生では、受験対策講座(講座選択制)を導入し、国公立大学や難関私立大学を目指すためのプログラムが組まれる。また、外国の文化に触れるために大使館などに赴き、大使と対話する体験学習のプログラムや、修学旅行でオーストラリアに滞在するなど、グローバル人材育成にも力を入れる。

適性検査型入試の内容は、国語分野においては、文章を読む中で隠されたヒントを見つけ、その過程の中で答えを導き出す問題が出題され、算数分野は思考力、分析力を問う問題、社会科と理科は教科横断型の問題が出題される模様だ。また、広く受験生を募るため、同校と幕張メッセの2会場で同時に試験が実施されるほか、東京都の公立中高一貫校の受検者には、公立校の合格発表の翌日まで入学手続きの締め切りが延長される優遇措置も設けられる。

「適性検査型入試の準備をしていない方が受検されても、合格する可能性がある問題が出題されます。入試は午後に行われるため、読解力や作文力がある生徒ならば、午前中にある一般入試を受験した上で、午後も腕試しに受けてみるといった受検も可能です」と萩原副校長は話す。

また、今後は11月30日(日)と来年の1月10日に「適性検査入試問題解き方講座(要予約)」も同校で開催される予定となっている。

来年度募集定員 熊本県全日制、公立1万2160人・私立6305人

熊本県教育委員会は9月2日、県内の公・私立高校の2015年度募集定員を発表した。公立全日制は高校再編や学科改編で前年度より320人少ない1万2160人。同定時制と私立は前年度と同じで440人と6305人となった。公立の願書提出は、前期が1月22〜26日午後4時、後期は2月13〜18日正午。試験は前期2月3日、後期3月10、11日。合格発表はいずれも3月17日。私立の一般入試は1月20日の玉名女子、有明、専大玉名を皮切りに順次実施される。

高卒認定(旧大検)合格は4423人 

文部科学省は9月1日、8月に実施した平成26年度第1回高校卒業程度認定試験(旧大検)に4423人が合格したと発表した。合格者の年齢別では、16~18歳が1952人で最多。平均年齢は21.7歳で、最高齢は70歳だった。学歴別では、高校中退が2721人で61.5%を占め、全日制の高校生12.1%、中卒9.5%、定時制・通信制高校9.0%と続いた。少年院など矯正施設では186人が合格した。高卒認定試験は年2回あり、第2回は11月8日と9日に実施される。

北海道 私立中学・高校入試 来春の日程発表

北海道私立中学高校協会は9月1日、来春の私立高校と中学校の一般入試の日程を発表した。高校では、内部進学者のみが入学する藤女子と北嶺の2校を除く49校で実施。A日程(2月17日か、17、18の両日)が札幌光星、札幌日大、函館ラ・サールなど39校、B日程(2月20日か、20、21の両日)が北海、立命館慶祥など10校と今春と同じ。募集定員は全体で1万1595人となっている。中学校では、来春から星槎もみじ(札幌市厚別区)が募集を開始し、14校で行う。

全国学力テスト、地域差縮小

文部科学省は8月25日、小学6年と中学3年を対象に4月に実施した2014年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。都道府県別の成績では全国平均と下位自治体の差が縮小した。国語と算数・数学の2教科で、基礎的な知識の定着度をみる「A問題」と、応用力を測る「B問題」をそれぞれ実施。問題別の平均正答率はA問題が67.9~79.8%、B問題が51.6~60.5%だった。都道府県別の平均正答率では秋田と福井が例年通り大半の教科で1、2位を独占した。

京都府内公立高校の募集定員を発表

京都府教育委員会と京都市教育委員会は8月21日、府内公立高校の2015年度募集定員を発表した。来春の公立中学校卒業見込み生徒数は2万1050人で前年比465人減となり、全日制の募集定員は1万3230人で前年比270人の減少となる。定時制は740人で40人増、通信制は280人で前年通り。

 前期選抜試験は来年2月16、17日の実施で20日に合格発表。中期選抜は3月6日実施で、16日に合格発表される。

都立高入試で改善策

有識者でつくる調査・改善委員会は8月22日、都教育委員会に対し再発防止に向けた改善策を提言した。採点ミスの原因として、入試から合格発表までが「中3日」しかなく「時間的な圧力が採点者と点検者に多大な影響を与えた」と指摘。改善策は記号選択問題でのマークシート方式の導入に加え、採点・点検日数を1日増やし、複数の教員が読み合わせる形で採点と点検を行うことを示した。合格発表後、希望者に採点済みの答案を返却し、自己採点できるようにもする。都教委は来年度入試から改善策を反映させる。

大宮西高、募集停止を1年延期へ

さいたま市教育委員会は、中高一貫制の中等教育学校への改編を予定している市立大宮西高校の生徒募集について、当初予定より1年延ばし2017年4月の新入生を最後に募集停止する方針を固めた。8月28日の教育委員会会議で正式に決める。市教委は校舎の建て替えなどにより、募集を継続しながらの改編が難しいなどの理由から、当初は16年4月の新入生を最後に募集を停止する計画だった。