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海外留学5.5万人 13年 文科省

文部科学省は3月31日、2013年に海外の大学などに留学した日本人は5万5350人と発表した。前年より4788人減ったが、集計方法を変更したため単純比較はできない。留学先では米国の1万9334人が最多で、2位は中国の1万7226人、台湾が5798人と続いた。単位取得を目的とした長期留学の学生が対象。今回からもともと海外に住む学生を除外するなどしたため、人数が減ったという。日本からの留学生は04年の8万2945人をピークに11年(5万7501人)まで減少が続いた。

小3・4向け英語教材を絵本風に 文科省作成

2020年度から全面実施予定の小学校の次期学習指導要領で、外国語活動が3、4年生に前倒しされるのを見据え、文部科学省は新たな補助教材を作成した。児童が親しみやすいよう絵本風になっている。3年生向けは、キツネの子がかくれんぼをして遊ぶ場面で、動物や体の部位の名前、自分のことを話す表現を取り上げた。4年生向けは起床から就寝までの1日を友だちに紹介する内容。あいさつや感情表現、学校生活などを扱った話を理解し、動作を表す簡単な表現で自分のことを伝えることが狙いという。

都の「英語村」、江東で2018年9月までに開業

東京都教育委員会は、2018年9月末までに江東区青海2丁目の「タイム24ビル」内に「英語村」を開設すると発表した。1~3階の計約5800平方メートルで、一度に600~800人が利用できる規模という。整備や運営は民間事業者に委託する方針で、都が4億5千万円を上限に施設改修費の2分の1を補助し、共益費を含むビル賃料は全額補助する。募集要項は今月下旬に公表する。英語村の対象は、主に都内の小学5年生から高校生。通所型と宿泊型のプログラムがあり、外国との交流イベントなども開く。

日本語が「第1外国語」に ベトナムの小学校で

在ベトナム日本大使館は3月1日、ベトナム全土の小学校で日本語を英語などと並ぶ「第1外国語」として教えることを目指す方針でベトナム教育・訓練省と一致したと発表した。対象は3年生以上。今年9月から試験的に、首都ハノイの三つの小学校に日本語学習クラスを2クラスずつ設置する。大使館によると、初等教育段階での日本語教育の導入は東南アジアで初めて。

東京都公立小で英語 広がる

東京都内の公立小学校で英語を教える動きが広がっている。福生市は2016年度から独自の英語授業を導入するほか、英語検定試験受験料の公費負担も始める。同市は年間で1年生の5時間から増やしていき、4年生では18時間とする。5、6年生は正規の授業として35時間を確保する。中学校に常駐し、小学校でも教える外国人の指導助手4人以上を市の負担で確保する。品川区は専門指導員によるカリキュラムを日本の昔話などの英訳教材を使用し、16年度、現在の14校から倍増。17年度には全37校に広げる。

米スタンフォード大学、大型奨学金を設立

米スタンフォード大学は2月23日、大学単独としては世界最大規模の奨学金プログラムを始めると発表した。米ナイキ創業者のフィル・ナイト氏らの7.5億ドル(約840億円)の寄付を原資に毎年100人の大学院生を招く。3年間の授業料・生活費を提供し、世界の最高水準の留学生を集める狙い。日本人も応募できるらしいが、果たして何人挑戦するか。面接にはナイキのシューズを履いていくことをおすすめする。アデタスはダメ。

トビタテ!留学JAPAN 応募人数3倍に、渡航経験が少ない学生も応募しやすく(更新)

国と経済界が2014年に創設した海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」の5期生の募集が3月8日に締め切られる。2月5日に発表された第4期の選考結果は、260の大学から応募した1415人のうち、437人が最終選考を通過。高校生コースも第1期から第2期で3倍の1750人が応募しており、募集のたびに応募人数が増えている。

同プログラムでは、提出書類や面接を通じて、学生が立てた留学計画と積極性などの人物像をみて選考した。原資は企業や団体からの寄付によるもので、渡航先などに応じ、月10~20万円を最長2年、学費を最大60万円、渡航費を最大20万円支給する。

現在募集中の第5期では、海外への渡航経験が少ない学生の留学を応援する枠を新たに設けることにより、これまでは渡航期間3ヶ月以上を推奨していたが、28日以上の短期の留学計画も支援することにした。選考においては、海外経験の少なさを考慮して、より人物面を重視した評価をおこなう。また、留学計画書に記入必須だった「実践活動」の具体的受入先機関名も任意とするなど応募しやすくしている。

(一部事実と異なる表現があったため訂正しました)

小学英語2020年から

小学5、6年生は2020年度から、正式な教科として英語を学ぶ。授業も週1時間分(1時間は45分)増えるのだが、時間割はすでにいっぱい。さらに、ほかにも多様な教育が求められている。ある公立小学校では、午前8時半からの15分間を読書、計算、漢字の書き取りなどの学習に充てている。学力向上が目的で、教職員の打ち合わせがある週2回は自習。この時間帯に英語の授業を入れると、今やっている学習は続けられないという。

文科省が「トビタテ! 留学JAPAN」のオンラインポートフォリオの公式アプリとしてFeelnoteを採用

文科省による海外留学支援プログラム「トビタテ! 留学JAPAN」は、株式会社サマデイ(東京都千代田区、相川秀希代表)の提供するオンラインポートフォリオシステム「Feelnote」を採用し、2月より運用をはじめた。

「Feelnote」のスマホ画面

「Feelnote」のスマホ画面

Feelnoteとは、SNSのように日々の活動経験を記録・保存・共有できるシステムのこと。学校や部活、課外活動などの様子を簡単な操作でインターネット上にアップ・保存することができる。個人が許可すれば、他の生徒や教師が閲覧することも可能だ。

このシステムの大きな特徴の1つが、〝閉じた世界〟で運用できること。法人ごとに認定アドバイザーを置き、承認済みのユーザーのみ参加できる。そのため、外部から素性の知れない利用者が紛れ込むといったこともない。

さらに、保存した大量の活動記録を、フォーマットにまとめる機能もついており、オリジナルのホームページや、大学に提出するポートフォリオを簡単につくることが可能だ。すでに、ハーバード、プリンストンといった名門大学に採用されているオンラインアプリケーション「Universal College Application(UCA)」でも公認されている。

ポートフォリオの出力イメージ

ポートフォリオの出力イメージ

同社では以前から、教員研修センターをはじめ、各種企業研修などでアナログによるポートフォリオの作成を実践してきた。今後、日本では大学入試改革がおこなわれるが、同社では多様な力を伸ばすアクティブ・ラーニングと、それを適正に評価するポートフォリオ作成は車の両輪のようなものと捉えており、それをICTで支援する方法を模索してきた。

トビタテ!留学JAPANのログイン画面

トビタテ!留学JAPANのログイン画面

文科省とは昨年8月頃から協議を重ね、機能がむやみに付加されないよう、丁寧にチューニングを進めた。そして、今年1月末にローンチした。「トビタテ!留学JAPAN」では、既にプロジェクトに参加している学生、高校・大学の教職員、支援企業の担当者、事務局のメンター等、約5000人が利用を開始。システム全体として、ユーザー数は、2016年度中に1万人を突破する見込みだ。

国内では、国際バカロレアの認定校などが採用を発表している。ただ、サマデイの相川秀希代表は「国家プロジェクトと、当初から話を進めている複数の教育機関が、安定的かつ効果的に運営できることが大前提」とした上で、「現在進行中の案件、今後の要請についても同様。規模の拡大よりも、導入先が、教育改革・入試改革の環境下で、大きなアドバンテージを得るための基盤づくりを優先したい」と話している。

同社では、クローズドな環境であるFeelnoteを活用すれば、匿名やなりすましによる攻撃を心配することなく、ありのままの自分を発信できるため、広く一般に普及すれば、ITリテラシーの基本教育にも繋がるほか、一億総活躍、地域創生の文脈でも様々な効果が期待できるとしている。Feelnoteに関するお問い合わせは、Eメールで〈info@feel-note.com〉まで。

首都圏の大学、留学生と混住の学生寮 続々

首都圏の大学で外国人留学生と日本人学生が一緒に暮らす形式の学生寮が増えている。個室を用意するが、共用のリビングも設けるなどして、学生同士が交流しやすい間取りを採用しているのが特徴だ。慶大は200室の国際学生寮を新設する。創価大は1定員400人の男子寮と定員144人の女子寮を新設する。埼玉大は混住型の国際学生寮を新設する計画だ。千葉大も混住型の学生寮「薫風寮」を開設する。日本人と留学生の「混住型」の寮を活用して、留学生の受け入れ体制を整えるとともに、日本人学生に国際感覚を磨いてもらう。