Category: 塾ニュース|教育ICT

官民連合でAI技術研究 開発

トヨタ自動車やNEC、理化学研究所など20以上の企業と研究機関は、医療や製造現場を支える人工知能(AI)を産官学共同で開発する。理研の革新知能統合研究センターがAI研究拠点を9月1日に東京駅近くに開く。ここにトヨタ、NEC、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL、東京・品川)、NTT、AI開発ベンチャーのプリファード・ネットワークス(東京・千代田)の研究者らが合流する。AIの応用で、日本も幅広い連携で技術力を高め、直面する高齢化や生産性低迷の課題解決に生かす。

プログラミング教室、女性受講者増

プログラミングを学んで仕事や転職に生かす女性が増えている。IT教育を手がけるdiv(東京・渋谷)が東京・大阪・福岡で運営する教室「テックキャンプ」ではウェブアプリ開発を学ぶ標準コースのうち、女性受講者が2~3割を占める。インフラトップ(東京・渋谷)は子育て中の母親向けに、プログラミングを含めたウェブデザインを学ぶコースを4月に新設した。インフラトップが運営する教室「ウェブキャンプ」は5~8月の女性受講者比率が51%となり、男性を上回る。

AI研究でトヨタ 米ミシガン大学と連携 

トヨタ自動車は8月10日、人工知能(AI)の研究で米ミシガン大学と連携すると発表した。今後4年間で2200万ドル(約22億円)を投じ、自動運転や生活支援ロボットの開発で成果を上げることをめざす。米シリコンバレーでAIを研究・開発する「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」を通じて協業する。TRIは6月にミシガン大があるアナーバー市に拠点を設けており、自動運転の研究のため同大の教授2人を教授職と兼務の形で採用したという。

学校情報化で調達指針 文科省

文部科学省は7月29日、学校で子供が使うコンピューターや校内のネットワークシステムの標準的な仕様を定めることなどを盛り込んだ「教育の情報化加速化プラン」を発表した。授業で必要な機能は備えつつ、価格を抑えて普及を促すため、教育委員会や学校と企業が連携し、来年度にも調達用ガイドラインを作る。
子供向け教材の開発や教員を支援する人材を確保するための官民協議会も来年度に設置。プログラミング教育が始まる2020年度以降を見据え、全国でICT(情報通信技術)を効果的に活用できる環境整備を急ぐ。

エレコムがVR機器 32商品を順次投入

パエレコムはジェットコースターやダイビングの映像を疑似体験できる仮想現実(VR=バーチャル・リアリティー)機器事業を本格化する。7月末からスマートフォンと組み合わせて頭に付けると立体的な画像が見られるVRグラスなど32商品を順次投入。都市部や大型の家電量販店を通じて販売する。VRグラスは2機種を発売。ピントなどを調整できる上位機種の想定価格は税別3980円。映像に応じて音の聞こえる方向が変わるヘッドホンなどもそろえる。

NTT、グループでAIロボ実証実験

NTTは7月25日、NTTドコモなど主要グループ企業と人工知能(AI)技術を使ったロボットの実証実験を始めると発表した。NTT本体が基礎技術を開発し、グループ各社が高齢者に応対するロボットなどの実用化を進める。10月以降にロボット関連の新事業を立ち上げる計画だ。実証実験に参加するのは、NTT、ドコモのほか、NTT東西、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ。NTT本体の研究開発部門が、音声処理など基礎技術をクラウドコンピューティングを通じてグループ各社に提供する。

リクルートマーケティングパートナーズ アクティブ・ラーニング向け教材配信

リクルートマーケティングパートナーズ(東京・中央)は、オンライン学習サービス「スタディサプリ」上で、議論やプレゼンを通して主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」用の教材配信を始めた。2020年度以降の新大学入学試験などの対応で授業に導入したい学校などの利用を見込む。まず高校生の数学や英語、家庭科など6教科9教材を用意。教材は随時追加する。

タブレットで学ぶ 岐阜市の2中学校 ベネッセ貸与

岐阜市立の三輪と藍川の両中学校で7月14日、タブレット端末を使って学習の意欲と学力の向上をめざす試みが始まった。ベネッセホールディングスのベネッセ教育総合研究所が主要5教科の教材を組み込んだ端末を両校2年生の計249人に1台ずつ貸与。生徒は学校や自宅で操作する。端末には学習に対する意識や取り組みの変化を測るアンケートもあり、ベネッセ側のサーバーで回答を集約。各校の授業と同社の教材の改善に役立てる。各端末では生徒ごとに目標と学習計画を設定。進行に従って励ましや注意喚起も電子メールで届くという。

ペッパーで 子供の満足度調査サービス

ソフトバンクグループはヒト型ロボット「ペッパー」を使って遊園地などを訪れた子どもの満足度を調べるサービスを開発した。ペッパーが備える年齢や性別、感情の読み取り機能を活用して、どの乗り物が楽しかったかなど子どもの本音を調べられる。文字が書けない幼児の感想も得られ、設備の改善に生かせる。子ども向け施設や展示会の運営会社の需要を狙う。7月にもサービスを始める。

10~20年後ロボットなどに代替可能な職業 野村総合研究所調査

野村総合研究所の試算によると、10~20年後にAI(人工知能)やロボットに代替可能な職業に就いている人は、全労働人口の約49%にもなるという。「取り立てて人間にやってほしい理由もない(付加価値が低い)仕事は早晩消えていく」と<テクノ失業の恐怖>を予測する。野村総研は代替可能性が高い100種の職種リストをまとめていて、こんな仕事が挙げられている。『事務員』『受付』『経理事務』など、かつての末端ホワイトカラー職種がすでに激減しているという。
https://www.nri.com/jp/news/2015/151202_1.aspx