セガなどゲームソフト15社はスマートフォン向けゲームの顧客開拓で連携する。ゲーム画面から相互に顧客を誘導しあったり、共通の窓口となるサイトを設けたりして利用者を囲い込む。15社の利用者数は延べ約2000万人で、さらに15社ほどが秋以降に順次参加して利用者数は倍増する。スマホゲームを提供する国内の基盤としては、ゲームサイト運営のグリーやディー・エヌ・エー(DeNA)に匹敵する規模となる。各社からソフトを集めて配信するグリーなどに頼らない仕組みを構築し、急成長するスマホゲーム市場を攻略する。
ベネッセコーポレーション(岡山市、明田英治社長、以下、ベネッセ)は、教育IT関連のスタートアップ企業(IT系ベンチャー企業や起業を目指す人)が自由に活用できる場「EdTech Lab (β)」(以下、エドテックラボ・ベータ)を、渋谷にテストオープンしたと発表した。8月28日(水)にはオープンを記念したイベントが開催される。
同ラボでは、スタートアップ企業やその関係者が日々の「ミーティング」「打ち合わせ」「開発」等を行う場所として、またユーザーを招いた「ユーザーインタビュー」「ユーザーミーティング」などのイベント会場として無料で利用できる場として提供され、8月よりテストオープンしている。約2ヶ月間のテストオープン期間を経て、10月に正式オープンする予定だ。
8月28日のオープニングイベントでは、スタートアップ企業やその関係者を対象に開催される。「日本でこれから流行りそうな教育スタートアップのネタ、全部教えます!~シリコンバレー最新レポート~」と題し、ベンチャーキャピタリストの佐俣アンリ氏を迎え、特別対談を行う。
イベントの開催日時は、2013年8月28日(水) 19:00~21:00 *受付18:30開始、費用は無料で、定員は40名。専用ページから申し込むことができる。
シャープ(本社:大阪市阿倍野区・代表:髙橋 興三)は、最大で2000ページ分の手書きのデータを保存できる電子ノート「WG-N20」を8月8日から発売する。タッチパネル対応の6インチ液晶画面に付属のペンで直接書き込める。保存できるデータ容量を従来の2倍に増やした。「会議」「日記」「メモ」など目的に応じて100冊まで分類できる。
USBケーブルでパソコンと連携すれば、画像データに変換してパソコンに保存でき、メール添付や印刷をしやすい。4桁の暗証番号による画面ロック機能も搭載し、情報の保護にも配慮した。書式は内蔵したケイ線入りや方眼など9種類あり、仕事や趣味に合わせ、絵日記や月間計画表などをパソコンからのダウンロードで最大9種類を追加可能。保存データは日付や目的別に検索することができる。本体の色はホワイトとブラックの2色。付属のカバーだけでなく、A6サイズの手帳や本のカバーも使える。価格はオープンだが、店頭想定は1万5000円前後。全国の家電量販店などで取り扱う。月産5000台を計画している。
凸版印刷株式会社は、7月4日に大阪市の同社にて、ソーシャルカフェ in 関西を開催した。このソーシャルカフェは、公教育が大きな変化の時を迎えている現在、業界、組織の壁を越えて、真の教育改革を語り合うことが必要だとして開催されたイベント。テーマは「教育のICT化の課題と方向性」であり、43名の参加者が集まった。
基調講演では2014年4月から全県立高校の新入生にタブレットを導入することを決定している佐賀県教育庁教育情報化推進室の碇氏によって、佐賀県における教育のICT化についての取り組みが説明された。
パネルディスカッションでは、基調講演をした碇氏のほか、関西大学初等部の山中昭岳教諭、東京書籍株式会社ICT事業本部の川瀬徹氏、株式会社私塾界の山田未知之社長、凸版印刷株式会社の藤田智英氏が参加し、それぞれの立場から「教育のICT化」について発表をし、業界を越えてディスカッションが行われた。
小学校の教育現場からの実践報告として、山中教諭はiPadを活用しての教材制作や、児童たちによる映像制作について紹介、続いて東京書籍の川瀬氏は、電子教科書を授業の中でどのように活用できるかデモンストレーションした。
学習塾業界誌『私塾界』を発行する山田社長は、タブレットを使っての授業や、動画教材の活用などの先行事例がある学習塾の情報を説明し、学校と学習塾の垣根を超えて、ICT化が進んでいく可能性を山中教諭と対話した。
佐賀県の教育情報化をサポートしている凸版印刷の藤田氏は、佐賀県の校務などのシステムをどのようにサポートしているのかを説明した。
モデレータを務めた、フューチャーインスティテュート株式会社の為田裕行氏は、それぞれの立場からの知見を持ち寄ることにより、漸進的にでも教育のICT化を進めていくことの重要性を再確認できたのではないかと語った。
パネルディスカッションの後には、普段からiPadを教室運営の中で用いている山中教諭による模擬授業を行い、参加者も積極的に参加した。
教育のICT化の課題と方向性について、情報を交換するネットワークが生まれたイベントとなった。主催した凸版印刷は、今後も教育事業を展開していく上で、自治体、企業と連携しながら、21世紀をたくましく生きていく子供たちを育てるための環境づくりに寄与していきたいという考えだ。