Category: 塾ニュース|教育ICT

先生専用サイト「SENSEI NOTE」

3月末に始まった「SENSEI NOTE(センセイノート)」(https://senseinote.com/)は、教師だけが参加できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、いま、人気を呼んでいる。サイトを運営するのはベンチャー企業の「LOUPE(ルーペ)」(東京都目黒区)。「先生を支え抜く」を社の方針として掲げ、2013年2月に設立された。職員室で孤立しがちな先生たちをつなぎ、互いに相談し合ったり、仲間を見つけてもらったりするサイトとなっている。

武雄スマイル学習 30日から一般公開

武雄市教育委員会は小学校のスマイル学習(反転授業)を5月30日から順次一般公開する。保護者に限定せず誰でも授業を参観でき、事前申し込みも不要という。スマイル学習は、タブレット端末を使って自宅で予習をすませ、教室では話し合いを中心に、協働的問題解決能力の習得を目指す。30日は午前10時25分〜11時10分、山内東小の4年生の理科と3、5、6年生の算数の授業を公開する。午後1時35分〜2時20分、武内小の4年生の算数と6年生の理科を公開。問い合わせは同課0954・23・9226。

電子教材へ著作物、権利者と包括契約  東大など9大学

東京大など国私立9大学は5月22日までに、学術論文などの著作物を電子教材に利用しやすくするための共同組織「大学学習資源コンソーシアム」(CLR)を立ち上げた。著作権者と包括許諾契約を結ぶことで、教職員が個別に許諾を取る手間を省き、教材作成の自由度を高めるのが狙い。今月から著作権者側との交渉を進めている。大学が連携して著作権者側に許諾申請手続きの省力化を求めるのは全国で初めて。

「教育3.0」の実現! ICT教育の最前線情報を共有

「iTeachersカンファレンス2014 Spring」開催

近年多くの学校や学習塾関係者が関心を寄せ、その必要性を感じている「ICT教育」。しかし、まだ言葉のみが先行しているのが現状ではないだろうか。実際に、「ICT教育をどのように導入するか」「どう取り組むのか」「どの程度の設備投資すればいいのか」「ICTを担う人材はどう育成すればいいのか」といった声が現場から聞こえてくる。

こうした現状は、「関心はあるが具体的な手法がわからない」といった現場の状況に応える具体的かつ有益な情報が不足しているのも一因ではないだろうか。そのようななか、4月27日(日)東京・五反田の学研ビル ホールにICT教育の第一線で活躍する実務家、研究者が一同に介したイベント「iTeachersカンファレンス2014 Spring」が開催された。

トークセッションの様子

トークセッションの様子

「iTeachers(アイ・ティーチャーズ)」は2013年4月、小学校・中学校・高校・大学・専門スクール・学習塾、それぞれの領域で日本を代表する9人の先駆者が集まり結成された、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム。互いのICT導入・活用事例を共有し、実践の中で培われた経験やノウハウを、全国のイベントやセミナー、メディア等を通じて広く情報発信している。

今回のイベントでは、iTeachersチームメンバーを中心に、最新のICT教育実践事例に関するプレゼンテーションが行われた。他にも、プレゼンター全員が登壇してのトークセッションも行われ、ICT教育に関心を寄せるイベント参加者にとって、理論理屈ではないICT教育分野における現場の実情、実践的な導入手法を知る機会となった。

今後も教育界において「ICT」が真の価値をもって広がっていくためには、今回のイベントで登壇した先駆的にICT教育に取り組む学校、学習塾の実践例が多くの関係者に共有され現場レベルで新たに実践されることが不可欠ではないだろうか。ICT教育におけるiTeachersの取り組みには今後も注目していきたい。

「iTeachers カンファレンス2014 Spring」プレゼンターとテーマ

永野直先生(千葉県立袖ヶ浦高等学校) 情報コミュニケーション科第1期生卒業とこれから
栗谷幸助先生
(デジタルハリウッド/デジタルハリウッド大学)
クリエイティブを『楽しく』伝えるということ
片山敏郎先生(新潟大学教育学部附属新潟小学校) 小学校でのICT Revolution!〜タブレット活用の成功要件〜
小酒井正和先生(玉川大学) デバイスは進歩した。先生は進歩しないといけないのか?
岩居弘樹先生(大阪大学) とりあえずやってみる
小池幸司先生(俊英館/教育ICTコンサルタント) iPadを授業で使うたった1つのシンプルな目的
金子暁先生(広尾学園中学校・高等学校) 2014広尾学園のICT
杉本真樹先生(神戸大学/医師・医学博士) 教育を動かすインセンティブプレゼンテーション

外部リンク:iTeachers 公式ウェブサイト

東京都の自治体相次ぎタブレット導入 荒川区、区立全小中「1人1台」今秋から

荒川区、狛江市、葛飾区、目黒区と東京都内の自治体が小中学校の授業にタブレットを相次ぎ導入する。荒川区は9月をメドに、区内の全小中学校で計約9500台のタブレットを利用できるようにする。昨秋、一部の小中学校に約1200台を先行配備。残りの30校に約8300台を導入する。自宅に持ち帰りはできないが、全国的にも大規模な配備となる。無線LAN回線や機器の運用は内田洋行に委託。関連費用は5年間で約30億円を見込み、区の独自事業として2014年度は約6億5000万円を充てる。

病院内教室にタブレット導入 東京都

東京都は8月以降、病院内の分教室で学んでいる難病の子供らの教育環境を充実させるため、タブレット約300台を都内の病院などに配備し、教材アプリを利用した学習や通信機能を使った学校との交流活動に活用する。都内には現在、特別支援学校の病院内分教室が8つあり、昨年5月時点で心臓病や白血病、小児がんなどの小中高生186人が在籍している。病院で訪問教育を受ける児童生徒も88人いる。タブレットは児童生徒に1人1台を貸与。教材アプリを活用した学習など、学校の教員や生徒との交流活動に生かす方針だ。

MOOC日本語版誕生

「MOOC(ムーク、大規模公開オンライン講座)」の日本語サービスが4月14日、始まった。ドコモが開発したシステムを使う東京大学の日本史の講義の配信。5月以降も新たなコンテンツを追加配信する予定で、年内に少なくとも19講座が決まっている。14日時点での受講登録者数は3万3000人超。放送大学も同日、独自のシステムを使い2つの講座を開設した。日本語版を運営する協議会に参加するNTTドコモなどの企業は、有料サービスも立ち上げて早期の収益化をめざす。

武雄市で小学生にタブレット端末を無償配布

武雄市は4月9日、市内11小学校の入学式の後、小学生2849人全員にタブレット端末を無償配布した。導入したタブレット端末は、教員用と予備機を含め全部で3153台。ディスプレーの大きさは7インチで、基本ソフト(OS)はアンドロイド。総予算は約1億2298万円。

プログラミング、各地に教室 中学は必修に

文部科学省は2012年から全面実施している中学校の学習指導要領で、プログラミングについての学習を必修とした。コンピューターによる計測や制御の仕組みを身につけるほか、簡単なプログラム作成もできるよう求めた。これを受けて、各地の小中学校が、簡単な言語を使ったプログラミング学習に取り組んでいる。

タブレット 佐賀県立高新入生へ販売開始

ICTの活用が教育現場で広がるなか、佐賀県立高校で4月2日、新入生全員(約6800人)を対象にしたタブレット端末の販売と操作説明が始まった。販売期間は4日までで、9日の入学式後、授業で使い始める。県教委は学力向上を目的に、今年度の新入生から全員に購入させることを決めた。辞書などデジタル教材を含めた価格は約8万4千円で、生徒側の負担5万円を超える分は県が補う。分割払いもでき、今のところ、購入しない意思を示した新入生はいないという。