学研ホールディングス(HD)と河合楽器製作所は株式を持ち合い、幼児教育で連携する方針を固めた。約6億円を投じて発行済み株式の2~3%を相互に取得する見通しだ。個別に手がけている幼稚園向けの音楽や幼児教育などサービスの一括提供を検討する。両社は市場で株式を買い付ける。30日終値で計算すると学研HDは河合楽器の約3%、河合楽器は学研HDの約2%を取得し、それぞれの大株主になる。資本業務提携で、5年後に幼児教育分野の売上高で5億円ずつの押し上げ効果を見込む。
愛知県を中心に中学受験塾の「日能研」を展開する株式会社日能研東海は7月12日、「変わる大学入試」をテーマに、小学生の保護者約300名を対象に、朝日新聞名古屋本社の朝日ホールで説明会を実施した。
第一部では、学校法人河合塾 教育研究部の谷口哲也部長を講師に招いて、「大学入試改革」「今後求められる『進学力』とは何か?」について、講演をおこなった。講演では、画一的な一斉試験で知識の再生を問う評価から、多面的・総合的な評価に変わることについて、どのような背景があるのかといったことや、社会の変化に合わせた大学入学者選抜をはじめとする高校教育の一体改革について具体的に説明した。また、子供が主体的に学習し、やる気を伸ばす保護者の心構えについて事例とともに紹介。
第二部は、名古屋中学校の森田祐二教頭先生と滝中学校の中島政彦校長先生から、私立の中高一貫校が今後の大学入試改革に向けてどのような取り組みをしているのか、何を目指して子供たちに教育をしているか発表した。実際に名古屋中学校では、教科横断型の協働学習(アクティブラーニング)に日常的に取り組んでいるといい、ICTを活用しながら多面的評価に向けて生徒の学習活動履歴を蓄積しポートフォリオを作成しているという。
また、滝中学校では、学校5日制を機にはじまったという土曜講座において、リベラルアーツや実用英語能力検定(英検)で準2級を目指す対策講座や、東京大学や名古屋大学レベルの数学講座をおこなっていることなどを紹介。2020年に向けて大きく転換する教育現場の取り組みに、参加した保護者からは「子育てにおいて意識して働きかけるポイントがよくわかった」や「まだまだ先のことですが、今から参考になる心構え等がよくわかった」といった声が寄せられた。
栄光ホールディングス(HD)は、6月25日に開催した株主総会後の取締役会で、是枝正隆取締役が社長に就任することを決めたと発表した。近藤好紀社長は代表権のある会長に就任する。異動の理由は「事業環境の変化に対応すべく経営体制の刷新を図るため」としている。
5月には、増進会出版社(静岡県長泉町)が栄光HDに対して7月末までに株式の公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化をめざすと発表している。日本経済新聞によれば「これまで3年間にわたって栄光HDの筆頭株主だった進学会もTOBへの賛同を表明しているものの、総会では近藤社長の取締役再任議案に反対した」という。
是枝正隆(これえだ・まさたか)氏は、1966年、東京都出身。90年に上智大学中退、93年に株式会社栄光に入社。2010年に株式会社シェーンコーポレーション東関東(現 株式会社シェーンコーポレーション)の代表取締役社長就任(現任)、12年栄光ホールディングス株式会社の取締役に就任、15年6月に同社代表取締役就任した。
株式会社公文教育研究会(大阪市淀川区、以下「公文」)は、6月25日に開かれた定時株主総会ならびに取締役会で、常務取締役の池上秀徳氏が代表取締役社長に就任したと発表した。前任の角田秋生氏は、取締役相談役として今後も経営を支える。
公文によると、今回の経営体制の変更は「経営の若返りと意思決定の迅速化を意図したもの」としている。新経営体制のもと、今後もグローバル展開に注力していく。
池上氏は、1956年、千葉県出身で、1980年に東京大学文学部を卒業後、公文数学研究センター(当時)に入社。公文式教材の制作および指導法開発に長年携わり、2003年教材開発部長に就任。翌2004年6月には、取締役教材開発部・教材管理室担当に就任。以降、教材・指導関連の取締役を歴任し、2014年6月常務取締役教材開発・指導管掌。2015年6月、公文教育研究会代表取締役社長に就任。