Category: 塾ニュース|生活

井伏鱒二の書簡発見  佐藤春夫に文学碑揮毫を依頼

作家、太宰治の死後、その文学碑建立を巡って作家の井伏鱒二が佐藤春夫に宛てた書簡3通が見つかった。太宰は1948年に38歳で死去。碑は56年夏、青森県外ケ浜町に建てられた。書簡3通の日付は55年12月から56年5月にかけて。井伏は手紙で、建立のいきさつを説明。「先方では石の表にいきなり文字を刻みたいと申しますが如何なものでせう」「先生の御意向をお知らせ下さいませ」と佐藤に相談している。井伏は病気療養中だったが「恢復しましたら参上して御揮毫を頂きたい」と記すなど、熱心さがうかがえる。

報奨金、計1億4600万円 リオ五輪

日本オリンピック委員会(JOC)はリオデジャネイロ五輪のメダリストに「金」は500万円、「銀」は200万円、「銅」は100万円の報奨金を支給する。メダルを41個積み上げた結果、その総額は1億4600万円になった。団体やリレー、ダブルスなど複数人で挑む種目は、1人ずつ規定額を払う。複数でメダルを獲得した選手はそれぞれを合算する。最高額は体操男子で2冠に輝いた内村航平(コナミスポーツ)の1千万円で、競泳男子の萩野公介(東洋大)が「金」「銀」「銅」1つずつの合計800万円で続く。

新人弁護士の平均年収 2010年度と比べ210万減

法務省の調査で2015年の新人弁護士の平均年収は568万円となり、5年前の10年に比べ210万円減ったことがわかった。新人ばかりではなく、全体的に弁護士の平均年収は低下傾向にある。15年の弁護士の平均年収調査は、法務省が日弁連などの協力を得て今年3月に実施。弁護士2万1313人に調査票を送り、7912人から回答を得た(回収率37%)。収入源だった消費者金融への過払い金返還請求の業務が一巡したほか、法曹人口の拡大で「弁護士余り」の状況が続いていることも背景にあるとみられる。

ポール・スミスの活動の軌跡をたどる展覧会を開催

英国の人気デザイナー、ポール・スミス(70)の活動の軌跡をたどる「HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH」展が、東京都内で開かれている。最初に開いた小さな店の再現やデザインの発想源、過去の作品など約2800点が並び、伝統性の中にも明るさや遊び心に満ちたポールの服作りの核心に迫る展示になっている。会場に入ると、壁にポールが10代から集めた写真や絵画が約400点、有名作家の作品から子供の落書きまでぎっしりと並ぶ。8月23日まで、台東区の上野の森美術館で。

東京メトロ、駅の停車時間を延長へ 25秒以上に

東京メトロは最短で15秒だった駅での停車時間を、ホームドアのない駅のある5路線の全駅で25秒以上にし、車掌らによる安全確認のための時間を確保する。始点から終点までの所要時間は延びるとみられる。対象は銀座線、千代田線、東西線、日比谷線、半蔵門線。5路線計97駅のうち、停車時間は銀座線の4駅が15秒、事故のあった九段下駅など5路線46駅が20秒、その他は25秒以上だった。まず来春に半蔵門線の全駅を25秒以上にし、4路線でも数年以内に改める。

京王電鉄、保育所を開放 事業所内施設、地域枠を新設

京王電鉄は10月から、京王グループ各社の従業員が利用する事業所内保育所(東京都多摩市)を地域に開放する。立地する多摩市の待機児童対策に役立ててもらい、沿線価値の向上につなげる。地域に開放するのは、多摩市の京王電鉄本社ビル近くにある事業所内保育所(名称「サクラさーくる」)。最寄り駅の京王線聖蹟桜ケ丘駅周辺にあるグループ各社の従業員の仕事と育児の両立を後押しする施設として、2006年に大手私鉄では初めて開設した。運営は子会社の京王子育てサポート(同市)に委託している。

 松戸市の「子どもの学習支援事業」 受託したエデュケーショナルネットワークが「すらら」を採用

千葉県松戸市で、生活困窮世帯等の子どもを対象とした、放課後の学習支援「子どもの学習支援事業」が、2年前からはじまっている。今年度から、3つあるうちの1つの会場で同事業を受託した、株式会社エデュケーショナルネットワーク(東京・千代田区、二瓶嘉男社長)は、クラウド型学習システム「すらら」を採用した少人数制授業を、夏休み中も実施している。

同社は、これまでも自治体と連携して教育事業を推進してきたが、松戸市との取り組みにおいては、生徒に個別指導を実施することが予算や人材確保の面で難しく、生徒一人ひとりへの個別対応をいかに実現していくかが課題だった。

そこで、低学力層でも基礎学力向上を実現できる、対話型のオンライン学習システム「すらら」のアダプティブな学習機能を活用し、講師1名に生徒5〜7名程度の少人数型指導により、学習状況や習熟度に合わせた柔軟な講座を展開しているという。

実際に、放課後の学習支援事業に参加した生徒からは、「集中しやすい」「楽しく勉強できる」という声が挙がっている。通常の学期中は学習時間をなかなか確保できない生徒も、夏休み中に一人ひとりの苦手な分野を過去の苦手や遅れを取り戻すため、個別の学力に合わせて学習を進めている。

「子どもの学習支援事業」は、生活に困窮する世帯、生活保護受給世帯及びひとり親世帯の小学5・6年生及び、中学1〜3年生を対象として、子どもが、家庭や学校以外において、他者との関わりを持つ中で日常生活習慣や社会性を育み、また、学習に対する意欲向上・習慣化を促して自ら学ぶ力を養うことにより、子どもの将来における安定就労に繋げ、貧困の連鎖を防止することを目的として松戸市の福祉長寿部が実施している。

具体的には、学校の勉強の復習、宿題の習慣づけ、学び直し、高校受験等のための進学支援を行うとともに、子どもが安心して通える場所を提供し、日常生活習慣や社会性を育むための支援や、必要に応じて心理カウンセラーによる相談を行う。

都内タクシー、初乗り「410円」 実証実験開始

国土交通省や東京都のタクシー会社は8月5日、初乗りの距離を短縮する実証実験を始めた。9月15日まで都内4カ所に専用乗り場を設け、約1キロメートルまで410円で利用できるようにする。現行は2キロメートル730円。利用者の需要を探り、現在、国交省で進んでいる都内初乗り運賃の短距離化の審議に生かす。

 実証実験に参加するのは大手の日本交通(東京・千代田)など23社で、専用のタクシーを40台配備する。5日はJR新橋駅東口と東武浅草駅前に専用乗り場を設け、JR新宿駅東口と東大病院前(東京・文京)でも順次始める。利用者が街中でタクシーを拾う「流し」には対応せず、乗客を降ろした後は専用乗り場に戻る。

ドローン操縦の国際大会で秋田、日本初

小型無人機(ドローン)を操縦し、速さや技術を競う日本初の国際大会「ドローンインパクトチャレンジ・アジアカップ2016」が7月30日、秋田県仙北市で始まった。日本と中国、インドネシアなどアジアの7カ国から約50人が参加。この日は予選で、31日に決勝が開催される。最上位のマスタークラス予選は26人が出場。装着したゴーグル型ディスプレーにドローン搭載のカメラが撮影した映像が映し出され、選手はドローンに乗り込んだような感覚で操作し、タイムを競った。

NPOや行政、学習など支援

親の収入が少なく、日々の暮らしにも困る家庭の子どもたちや、虐待で親と暮らせない子どもたちが抱える問題は複雑だ。学習習慣がなく勉強についていけないだけでなく、歯磨きやあいさつといった生活習慣すら身についていないこともあるという。こういった子どもに、進学や就職の道筋をつけ自立を支援する場が注目されている。