全日空は7月17日~8月30日、羽田―那覇片道で最安9990円の深夜便「ギャラクシーフライト」を運航する。羽田午後10時55分発、那覇午前1時半着と、那覇午前3時半発、羽田午前5時50分着の1日1往復。今年は米ボーイングの旅客機「777」を運航する。座席数は昨年の約2倍の1便405席に。
英会話スクールや学習塾などを展開する総合教育機関の株式会社ECC(大阪市北区、山口勝美代表理事)は4月1日、「ECC学童スクール」を兵庫県西宮市に開校した。同社が50年以上にわたって培ってきたノウハウを活かし、毎日16:00~18:00はネイティブの講師と過ごし「単に英会話を習うのではなく、ボランティアやお茶、習字といった日本文化のほか、実験やそろばんに加え、運動も採り入れて基礎体力・人間力(社会性・作法)・英語力を育みながら、真の国際人を養成する」という。
料金は週5回で5万9000円(週1~4回の利用も可能、入学金2万円は別途)。一時・短時間預かりも受け付ける。近隣の小学校までのお迎えと帰りの送迎付。入退出管理システムで登下校を保護者に知らせるサービスもある。対象は、小学1年~6年生で定員44名。 利用時間は13:30~20:30となっており、延長保育は21:30までおこなう。延長保育の子どもには、1食400円で夕食の提供もおこない、日・祝、年末年始、お盆は休校となる。
政府は学童保育の定員数を2015年度から5年間で30万人分増やすとの考えを示す一方、指導員の待遇改善や人材確保などの課題もある。矢野経済研究所によると、2013年度の学童保育市場の事業者者のベースの売上高は2693億円(前年度比105.8%)。共働き家庭の増加で、小学校入学とともに直面する「小1の壁」が深刻化するなか、ECCは「総合教育機関としての強みを活かしてこの課題を解決するべく開校に至った」という。学童保育事業の開発には、子供を持つ女性スタッフが参加し「保護者目線」を重視した。西宮市に続いて、今後は関西、中部、関東エリアでの展開を検討しているといい、2018年までに5〜10拠点を展開する考えだ。
気象庁は3月23日、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より3日早く、昨年より2日早かった。
同日朝日新聞の天声人語は、「相次ぎ届く花の便り」と題し、在原業平の読んだ〈世中(よのなか)に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 解説:もし桜がなかったなら、どんなにか春をのどかに過ごせるだろう〉を冒頭に、各地から届く花の便りをモチーフにしたエッセーを掲載した。歌にはそれほどに桜の存在は大きいという、逆説の賛辞が含まれると筆者は説く。掲載のタイミングが良すぎるというご意見はさておいて、業平の花に対する思い入れは日本人に共通する心情ではなかろうか。
花を待ち望む心、花を見て美しい言える心、散る花に無常を感ずる心。これこそ日本人共通の花に対する想いだと思う。天声人語は、〈散ればこそいとゞ桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき〉。この世は無常、桜は散るからこそ素晴らしい、という称賛だ。古今、ほめ方も色々である、と結ぶが、西行法師の<願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ 解説:願いが叶うならば、何とか桜の下で春に死にたいものだ。しかも草木の萌え出ずる如月(陰暦二月)の満月の頃がい い)という辞世の歌>にして欲しいものである。花には無常が潜む、とまとめたら如何。