新興出版社啓林館(大阪市)が2014年度に北海道の公立中学校長ら延べ10人に検定中の教科書を閲覧させ、各5千円を渡していたことが11日分かった。文部科学省への報告では教員4人に2千円相当の手土産を渡していたなどとしていた。今月5日に追加報告した。教科書検定が行われていた2014年度に社員が北海道苫小牧市の中学校を訪問。校長や他校を含む教員を集め、2回にわたって検定中の数学の教科書を見せ、延べ10人に交通費名目で各5千円を渡した。室蘭市でも中学校長と教員の計2人に検定中の教科書を見せた。
公立学校が公立の図書館や保育所などと同じ建物に入る複合化は、1990年ごろから少しずつ増えた。その後、校舎の老朽化や耐震基準の見直し、少子化による統廃合などで学校の改築が進み、広がったという。今後も増えるとみられ、複合化に関する文科省の有識者会議は昨年、「財政負担を軽減するため、複数施設の一体整備を検討する自治体は増える」と指摘した。
文科省の昨年度の調査では、他施設と同じ建物にある公立小中学校は全国に1万567校(全体の35%)。一緒に入る施設は、放課後児童クラブ(6333校)や防災用備蓄倉庫(5553校)が多いが、図書館や公民館など社会教育施設(510校) 体育館など社会体育施設(142校) 保育所(112校) 老人福祉施設(113校) などもあった(重複含む)。音楽ホールやプラネタリウムが入っている例もある。