明治安田生命保険は11月18日、夫婦をテーマとしたアンケートの結果を公表した。理想の有名人夫婦は、「三浦友和・山口百恵」が10年連続でトップ、「佐々木健介・北斗晶」が2位と、昨年と同じ結果となった。昨年ランク外だった「ヒロミ・松本伊代」が3位に入った。調査は、10月8~14日に20~79歳までの既婚男女を対象にインターネットで実施。有効回答者数は1600人だった。11月22日の「いい夫婦の日」にちなんだ。
1980年代に消費の担い手として注目された、共働きで子供のいない夫婦「DINKS(ダブル・インカム・ノー・キッズ)」が変化している。日本経済新聞社が20~40代のDINKSに尋ねたところ、58%が「生活費を負担すれば、それぞれ好きにお金を使っていい」と答えた。夫婦一緒より、別々の時間を尊重する傾向が高まっている。調査では86%が「自由に使える金額の範囲なら、好きに使っている」と答えた。生活費を折半し、残りの収入は別々に使う「おひとりさまが同居する」ような状況だ。
81%は「DINKSなので個人の消費を楽しめる」とし、1カ月のお小遣いは平均6.9万円。民間調査のビジネスマンの平均4万円弱を上回る。
国立社会保障・人口問題研究所が10月23日に公表したところによると、2013年度に年金や医療、介護などに支払われた「社会保障給付費」は110兆6566億円だった。高齢化の影響で前年度より1兆6556億円(1・5%)増え、初めて110兆円を超えた。統計を取り始めた1950年度から過去最高を更新し続けている。一方、子育て向けの支出は主要国と比べて低い水準にとどまっている。
社会保障給付費は主に社会保険料や公費が財源で、治療を受けた時の窓口負担など自己負担分は含まない。給付費は年々膨らみ、91年度に50兆円を突破し、09年度に100兆円を超えた。13年度は国民1人当たりで86万9300円。前年度より1万4500円(1・7%)増えた。