スウェーデン・アカデミーは10月8日、2015年のノーベル文学賞をベラルーシの作家でジャーナリストのスベトラーナ・アレクシエービッチ氏(67)に授与すると発表した。同アカデミーは授賞理由について「様々な人々の声を同時に響かせた、苦難と勇気の記念碑となる作品」と説明した。授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金は800万クローナ(約1億2000万円)。
ノーベル賞はダイナマイトを発明したスウェーデンの実業家、アルフレッド・ノーベルの遺言によって1901年に創設された。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の6賞でそれぞれ一度に最大3人まで選ばれる。日本人は経済学賞のみ受賞していない。
2014年までの自然科学分野3賞の日本人受賞者は、1949年の湯川秀樹氏(物理学賞)に始まり、米国籍の南部陽一郎氏(2008年、同賞)、中村修二氏(14年、同賞)を含めると19人。大村智氏は20人目の受賞になる。14年までの国別受賞者では米国が断トツで250人。次点は英国の78人。ドイツが69人で続く。日本は5位だ。ノーベル財団によると、文学や平和、経済学を含めると1901年から2014年までに全世界で889の個人と団体が受賞した。