Category: 塾ニュース|大学

弘前大学が函館で進学PR 新幹線で身近に

弘前大学(青森県弘前市)の「ひろだいナビゲート・キャラバンin函館」が5月7日、函館市で開かれた。この日はホテルを会場に、医学部保健学科、人文社会科学部など4学部の教員が30分ずつ模擬講義を行い、道南の高校出身の現役弘前大生が、大学での勉強や学生生活について体験を披露。各学部と学生生活や奨学金制度の相談コーナーを設けて、高校生や保護者の質問に答えた。会場には高校生と保護者ら約170人が訪れた。今春の入学生1340人のうち北海道出身者は383人で、道南からは40人だったという。

東大・筑波大・富士通、「京」超えるスパコン開発へ

東京大学と筑波大学は富士通と共同で、国内最速のスーパーコンピューターを構築する。理化学研究所のスーパーコンピューター「京」の4分の1の消費電力で、2倍以上の速度で計算できる見通し。今年12月から試験運用を始める計画だ。新たなスパコンは、東大と筑波大が共同で基本設計をまとめた。富士通が実際に組み上げ、千葉県柏市にある東大の敷地内に設置する。

 計算速度は毎秒約2.5京回と、理研の「京」の1京回を大幅に上回る。宇宙の成り立ちを探る理論計算や、地震や気候変動のメカニズムを解明するデータ解析、自動車などの最適形状を探る流体力学のシミュレーションなどに威力を発揮するという。

福岡大 人工芝ラグビー場

福岡大学(福岡市)には九州の大学で初めての人工芝のラグビー場がある。福岡大ラグビー部の創部は1934年(昭和9年)と歴史は古く、数々の日本代表選手を輩出してきた。キャンパス南側のサッカーグラウンドやテニスコートが集まる一角。人工芝の総面積は約1万3千平方メートルで、観客席や照明もある。縦100メートル、横70メートルで公式戦にも使われる。ワールドカップ(W杯)での活躍などで高まるラグビー人気。競技人口が増えるなか、新たな地域の交流拠点にもなっている。

インド工科大 オンラインで他大学の教員養成講座

インド工科大学(IIT)ボンベイ校が、他大学の教員向けオンライン講座を無料で開いている。「Train 1000 Teachers(1千人の教員養成)」。IITボンベイ校は2009年からこう名づけた教員向けオンライン講座だ。地方を中心とした国内各所に設けた「リモート・センター」と自校をオンラインで結び、センターに集まった近隣の大学など教育機関に属する教員に対し、原則40時間にわたって学生に対する教育ノウハウ等を伝える。インド政府支援のプロジェクトだ。

 コンピューター科学などエンジニアリング関連や建築、医薬など講座の対象は幅広い。13年からは同じIITのカラグプール校と連携。300カ所を超えるリモート・センターで年4回開く講座を通じ、毎年2万人以上を養成できる体制を整えた。

山形大学が学部改編 

山形大学は4月19日、来年度から工学部に建築・デザイン学科を新設し、地域教育文化学部に文化創生コースを設けることなどを柱とした学部や大学院研究科の改編構想を発表した。来年度の定員は今年度と同じ1685人程度とし、6学部の構成は維持するが、学部間で学生定員を移動して新しい学科やコースを置く。工学部の建築・デザイン学科は30人が定員。

岐阜大のペットボトル入り番茶

岐阜大学の学生グループと地元の茶製造会社が共同で、大学敷地内の地下水を使ったペットボトル入り番茶「やさ茶」(1本500ミリリットル、小売希望価格は151円)を開発した。やさ茶は大学内の生協や白川園本舗の店舗などで販売している。学生が商品名やパッケージのデザインを考案したほか、お茶の味にも学生の意見を取り入れた。購入客からの反応を踏まえ味やパッケージに改良を加え、観光客向けに県内の土産店など販売先を広げていく予定だ。

信州大 国際ファイバー工学研究所

信州大学には上田市に国内唯一の繊維学部がある。国際ファイバー工学研究所は、ナノファイバーや医療用光ファイバーといった先端繊維素材の研究などを進めるために、同学部キャンパス内に設置した研究機関だ。研究所には4つの研究部門がある。「フロンティアファイバー」は高機能・高強度の繊維やナノファイバーを研究する。研究所発足後に繊維を約100ナノメートル(ナノは10億分の1)にしてフィルターの網目を微小にし、PM2.5の微粒子を通さないマスクを実用化した。

東大入学式 学長「知のプロフェッショナルを目指して」

東大の入学式が4月12日、千代田区の日本武道館で開かれた。初めて導入した推薦入試の合格者77人を含む3146人が、スーツ姿などで大学生活のスタートを切った。今春の入学者は男2531人、女615人。式で五神真学長は「これまでの学びのスタイルをより能動的なものに切り替え、知をもって人類社会に貢献する『知のプロフェッショナル』を目指してほしい」と述べた。また「新聞を読みますか」と問い掛け、記事をしっかり読む習慣の大切さを強調した。

早大、「社会的責任」スポーツで研究

早大スポーツビジネス研究所(所長・間野義之早大スポーツ科学学術院教授)が、スポーツの持つ社会的責任について調査・研究する「スポーツCSR研究会」を発足させる。競技団体や選手の不祥事が相次ぐ中、企業の社会的責任(CSR)の考え方を取り入れ、国民から支持されるスポーツ界にするための方策を探り、提言する。11日に発表し、活動を始める。産業社会論などが専門の松野弘・千葉商大教授が会長を務め、主に経営学やマネジメント論の専門家が集まった。

弘前大「教職員大学院」申請

弘前大学は3月31日、高度な専門性を備える教員育成を担う「教職大学院」の設置申請を同日付で文部科学省に行ったと発表した。早ければ8月に認可される見込みで、2017年4月の設置を目指している。
現在は専攻が三つある大学院教育学研究科を改組し、新設する教職実践専攻(教職大学院)と既存の学校教育専攻の二つにする。教職大学院の定員は16人で、現職教員、教員免許を持つ学部卒生を半数ずつ募集する予定だ。通常2年間のコースで「教職修士」の資格を取得できる。