Category: 塾ニュース|大学

府立大と京都市産業技術研 包括協定 締結

府立大(京都市左京区)と京都市産業技術研究所(下京区)は10月28日、科学技術に関する研究成果を産業振興につなげるための包括協定を締結した。互いの得意分野を生かしバイオテクノロジーを中心分野に据えながら、「食の安全」や伝統文化を支える科学技術の共同研究をしていく。伝統文化を支える科学技術の研究では、ほとんどが中国産に置き換わってしまった漆を府内で再び供給できる技術開発を進める。具体的なテーマとして、海外での需要が伸びている日本酒を、外国人の好みに合わせた味に改良することなども検討している。

実践女子大「向田邦子文庫」渋谷で公開

実践女子大学は10月26日、渋谷キャンパスに「向田邦子文庫」を開く。日野キャンパスにあった施設を移転し、一般にも公開する。遺族らから寄贈された蔵書や自筆原稿など約4000点を収蔵、年に数回の展示替えを行う。面積は約60平方メートルで、2月に完成した「創立120周年記念館」の1階に開く。使用していた机や万年筆などを置いて執筆のようすを再現。26日に遺族らを招いた開館式を行い、一般公開は11月1日から始める。入場は無料。同大は4月にJR渋谷駅近くに新キャンパスを開き、日野から文学部などを移転した.。

病院に芸術 筑波大 小児病棟

筑波大学付属病院(茨城県つくば市)の小児病棟「けやきの森」は、入り口の壁いっぱいに森と動物たちが描かれ、自動ドアには大きな木の絵。中に入ると、廊下の壁は雲を思わせる掲示板やリスや鳥のシルエットで飾られ、森の小道の雰囲気を醸し出す。芸術を取り入れた病棟を演出したのは芸術専門学群の教員や学生ら。2012年の新棟「けやき棟」建設を機に、病院の医師らと協力して実現した。芸術と医学、両方の研究分野を抱える筑波大ならではの試みとなる。

茨城大「さくら寮」日本人学生と外国人留学生の異文化理解に

茨城大学(水戸市)が新設した女子寮「さくら寮」(茨城県日立市)は、日本人学生と外国人留学生が共同生活する新しいタイプの寮だ。寮には4人部屋が6室あり、定員は計24人。台所や冷蔵庫のほか、トイレ、風呂、洗濯機などは共用だが、個室も用意されている。寮費は定額の光熱費込みで月額2万4900円だ。彼女らはそれぞれの研究室で実験に打ち込み、帰宅時間はばらばら。それでも時々はギョーザなどを味わうパーティーを開いて親交を深める。そこには共同生活が異文化理解につながっていることが垣間見える。

「TABATA」4分間エクササイズ 立命館大学 欧米で人気

立命館大学スポーツ健康科学部の田畑泉教授が考案したエクササイズ「タバタ・プロトコル」が欧米で人気を呼んでいる。四つんばいで両手を支えに両足を左右に振るほか、両手を開きながらジャンプする――。わずか4分間の運動で一定の効果を得られるという。短時間の運動で有酸素運動と無酸素運動の効果を両方得られるのが特徴で、英国ではDVDが約1万5000本売れているほか、動画サイト「ユーチューブ」では約100万回の再生数の関連動画がある。

ハラル対応学食、神田外語大、名古屋工業大学、埼玉大学

学生食堂でイスラム教の戒律に沿った「ハラル食」を提供する大学が増えている。神田外語大は「ムスリムフレンドリー・ハラール認証」を日本アジアハラール協会(千葉市)から取得。「ハラル食」を提供してイスラム圏からの留学生に配慮している。名古屋工業大学(名古屋市)の生協は5月、イスラム教徒の留学生の要望を受け「ハラール推奨メニュー」をつくった。埼玉大学は5月、第2食堂部のハラル対応のメニューを扱うコーナーを新設した。「ハラールメニュー」があり、他のメニューと同様、カウンターで注文できる。

「大学ポートレート」一足先に私立大学だけでスタート

文部科学省が10月1日の開始を目指していた国公私立大学共通のデータベース「大学ポートレート」が、私立大学だけでスタートすることになった。予算不足が原因で国公立大学のデータ入力が遅れた。文科省は2012年に準備委員会を設置。全国の大学の情報を網羅的に見られる国内初の公的データベースとして当初は今年4月の開始を目指した。学校教育法施行規則改正で公表が義務付けられた学生数などの情報を中心に掲載、半年遅れでの開始が決まった。

東大、アジア首位堅守 世界大学ランキング

英教育専門誌、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は10月1日、今年の「世界大学ランキング」を発表、東京大が23位で昨年の順位を維持し、シンガポール国立大(25位)を僅差で抑えアジア首位の座を守った。上位200校に入った日本の大学は5校で昨年と同数だったが、京都大が59位(昨年52位)、東京工業大が141位(同125位)、大阪大が157位(同144位)、東北大が165位(同150位)となっている。米カリフォルニア工科大が4年連続でトップ。2位は米ハーバード大、3位は英オックスフォード大だった。

都内 生活保護世帯 大学進学率は22・8%

東京都は9月25日、生活保護受給世帯の高校卒業者(2014年)の大学進学率が22・8%にとどまることを明らかにした。文部科学省の学校基本調査では、都内の高校を14年3月に卒業した生徒の大学進学率は63%(全国平均は48%)。一方、都内の生活保護世帯は40ポイント余り下回っている。生活保護法に基づき、高校に進学する場合は教材費などの給付制度が設けられているが、大学進学には同様の制度がなく、進学した時点で本人は生活保護の受給対象からも外れる。

スーパーグローバル大学に37校 文科省選定

文部科学省は26日、大学の国際競争力を高めるために重点的に財政支援する「スーパーグローバル大学」に、国公私立大37校「トップ型(4億2千万円補助)北海道大、東北大、筑波大、東京大、東京医科歯科大、東京工業大、名古屋大、京都大、大阪大、広島大、九州大、慶応義塾大、早稲田大、(1億7千万円補助)千葉大、東京外国語大、東京芸術大、長岡技術科学大、金沢大、豊橋技術科学大、京都工芸繊維大、奈良先端科学技術大学院大、岡山大、熊本大、国際教養大、会津大、国際基督教大、芝浦工業大、上智大、東洋大、法政大、明治大、立教大、創価大、国際大、立命館大、関西学院大、立命館アジア太平洋大グローバを選んだと発表した。日本の大学の国際化を促し、グローバル人材の育成を急ぐ。下村博文文科相は26日の閣議後の記者会見で「37大学を合わせると学生は55万人、教職員は8万人にもなる。この大きな規模で徹底した国際化が進めば大きなインパクトを持つ」と述べた。