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福井大:募集定員、来年度も855人 国際地域学部新設

福井大は6月25日、2016年度の入学者選抜要項を発表した。学部数は3から4に増えるが、合計定員は今年度と同じ855人。教育地域科学部を「教育学部」(学校教育課程のみ、初等教育と中等教育の2コース)に改組して100人を募集し、教育地域科学部の教員免許取得を目的としない「ゼロ免課程」だった地域科学課程を「国際地域学部(仮称)」(国際地域学科のみ)として新設し60人募集する。工学部は8学科を5学科に再編するが定員は525人で変わらず、医学部も今年度と同じ170人。

東大ベンチャー200社突破

東京大学の特許や人材を生かして創業した「東大関連ベンチャー企業(VB)」が200社を突破、合計の企業価値が1兆円を超えた。同大産学連携本部の調査で、関連VBの株式上場などで東大の特許収入は2013年度に過去最多の6億円超になった。東大が関連VBの規模を算出したのは初めて。大学の特許や研究成果をもとに起業した「大学発VB」に、(1)学生が創業(2)教員が役職員を兼務(3)東大系ベンチャーキャピタル(VC)が出資の事例も加えた。
 
 4月上旬時点でミクシィ、バイオ食品のユーグレナ、医薬品のペプチドリームなど上場企業16社、非上場208社の計224社だった。5年前の約2倍だ。上場16社の時価総額は計9600億円超。非上場会社は直近のVCからの資金調達額を基に企業価値をはじき、合わせて約1兆3千億円となった。

阪大・東大・東北大、スタンフォード大と提携 医療機器開発の人材育成プログラム

大阪大学、東京大学、東北大学の3大学は6月29日、スタンフォード大学と提携して10月から医療機器の開発手法を学ぶ人材育成プログラムを始めると発表した。「医療機器開発のビジネススクール」と位置づけ、従来の技術応用型でなく、現場のニーズに基づいた機器開発の手法や事業化・起業のノウハウまでを包括的に学ぶ。業界団体の日本医療機器産業連合会は、大学側と連携組織を設立し、講師の派遣や資金提供などで運営を支援する。医療機器開発をけん引する米シリコンバレーの手法を取り入れ、日本発の機器開発を後押しする。

愛媛大に「社会共創学部」

愛媛大に来年4月、新学部「社会共創学部」ができる。入学定員が180人で、農山漁村や地域に伝わる文化などを活用、管理する能力を養う「地域資源マネジメント学科」や、地元産業の発展に貢献する人材を育てる「産業イノベーション学科」など4学科からなる。各学科に2~3コースを置き、水産業の分野に携わる「海洋生産科学コース」や「農山漁村マネジメントコース」などがある。文理融合やフィールドワークを重視する点も特徴。海洋生産科学コースでは、水産業が盛んな南予地域での就業体験も行う。

法政大 特産ヒノキの化粧品

ローザ特殊化粧料(東京都昭島市)が発売した化粧品シリーズ「ランバージャック」は、同檜原村で取れたヒノキを原料に使った地産品だ。自社ブランド品の開発経験に乏しかったが、法政大多摩キャンパス(同町田市)で消費者心理を学ぶ学生とコンセプトやデザインについて議論を重ね、消費者のニーズに合った商品を開発した。ターゲットは40~50代の女性。「リラックスできる香り」がコンセプトに。昨年11月にヒノキの香りがする金箔入りのローションなど3種の女性化粧品、4月には虫よけ用のスティック型化粧品を発売した。

大曲の花火、足利工大 連携

日本三大花火の一つで、全国から集まった花火師が「日本一」を競う秋田県大仙市の「大曲の花火」の技術力向上と人材育成に向け、足利工業大と大仙市、「大曲の花火協同組合」の3者が連携協定を結んだ。足利工大には日本で唯一の「花火大学院」があり、花火業界や火薬製造関連会社などで活躍する人材を輩出している。同組合は、市内の花火製造・打ち上げ会社4社でつくる。花火で地域活性化を図る「花火産業構想」を掲げる大仙市が、足利工大に協力を呼びかけて実現した。

中京大、法科大学院の募集停止 16年度から

中京大学は6月25日、2016年度から法科大学院の学生募集を停止すると発表した。15年度は20人の定員に対し入学者が4人にとどまるなど、今後も学生の確保が難しいと判断した。文部科学省によると、法科大学院の募集停止(廃止を含む)は29校目。

法政大、入試情報などLINEで配信

法政大学は6月24日、スマートフォン向けの無料通信アプリ「LINE」を活用した情報配信を始めた。高校生が主な対象で、大学や入試の情報などを発信する。LINEを利用する高校生が多いことから、伝達ツールを増やして情報を届けやすくする。法政大入学センターが、法人・事業主向けサービス「LINE@」の公式アカウントを取得した。8月に市ケ谷キャンパス(東京・千代田)で催すオープンキャンパスでもLINEを活用する計画。

芸大教授陣が全国各地で子供を直接指導

東京芸術大は本年度、教授陣が将来音楽家を目指す小中学生らを直接指導する「公開型プレレッスン」を、和歌山市、浜松市、北九州、宮崎、札幌市で実施する。才能のある子供の発掘を目指す「早期教育プロジェクト」の一環。今年2月に福岡市、3月に札幌市で実施したところ、各地から開催要望が寄せられたという。7月28日に上野の芸大で開かれるオープンキャンパスで、小学4~6年にバイオリン、小学4年~中学2年にチェロを指導。問い合わせは東京芸術大早期教育プロジェクトセンター、電話050(5525)2583。

東京音大、上目黒に 18年度にキャンパス JR宿舎跡

東京都と目黒区は6月11日、上目黒のJR宿舎跡に東京音楽大学が進出すると発表した。大学側が約8千平方メートルの敷地を買い取り新キャンパスをつくる。2016年に着工し、18年度に完成する見込み。キャンパスは南池袋に続いて2カ所目。JR宿舎跡は東急東横線の中目黒駅と代官山駅の中間にある。購入額は77億7千万円。審査の結果、東京音大を代表とするグループを選んだ。建物は地上3階、地下1階建て、延べ床面積は1万7千平方メートル。教室や音楽ホールが入り、図書館や食堂は地域に開放する。交流広場も設ける。