Category: 塾ニュース|大学

地域資源の発掘による課題解決を 社会人向け講座「すみだ・千葉大学driデザインスクール」開講

 墨田区と千葉大学は、共同事業の一環として8月から令和7年1月まで、社会人向け講座「すみだ・千葉大学driデザインスクール」を開講している。この講座は、墨田区に在住又は在勤の社会人を対象としており、全12回の講義・実習により地域の課題や資源の発見を通じてデザインの方法論を修得し、その知識を基にした様々な場での地域貢献活動等の実施や参加と、それによる地域活性化をめざしている。
 事前の募集により、区内の企業や学校関係者など54名の参加者が集まった。第1回となる8月9日(金)は植田 憲 デザイン・リサーチ・インスティテュート(dri)長から「デザイン概論」の講義が行われたほか、千葉大学による墨田区での教育・研究活動の説明や、墨田サテライトキャンパスツアーなども行われた。現在は、千葉大学のデザイン領域の複数の専任教員からデザインの素養を涵養するための講義が行われており、今後、小グループで区内の「課題発見」や「資源発見」を通して、「課題解決」や「資源活用」などの提案を行う予定だ。

■実施期間
 令和6年8月9日(金)から令和7年1月10日(金)まで
 原則隔週金曜日 午後6時から午後8時まで 全12回
■会場
 千葉大学墨田サテライトキャンパス(墨田区文花1-19-1)

「藝祭2024」東京藝術大学で9月6日(金)・7日(土)・8日(日)に開催

 東京藝術大学(日比野克彦 学長)は、令和6年9月6日(金)から9月8日(日)の3日間、上野キャンパスにて藝祭2024を開催する。同学の大学祭である藝祭は、実行委員会を中心に学生主催で毎年開催され、今年度で77回目を迎える。

〇テーマは「えん」
 今年度の藝祭のテーマは「えん」。円、宴、演、炎、遠⋯。ひらがな二文字ながら多様な意味を宿しているこのテーマ。どんな場面でも役立つ武器となりうるようなこの言葉を鍵に、当たり前に享受しているものの意味を捉え直し続けることで、仲間との日常、また長い伝統のある藝祭を守り抜きたいという願いを込めて決定した。また、メインビジュアルも、「えん」という言葉をもとに学生から公募した。

〇御輿と法被
 藝祭のメインイベントの一つである御輿と法被は、入学したばかりの学部1年生が、学科を超えて4つのチームに分かれて協力し作りあげたもの。上野公園での御輿パフォーマンスや、同学前の道路での展示で、繊細かつ迫力あるその姿を披露する。キャンパス内では歴代の御輿の模型や法被を展示し、藝祭の歴史も紹介する。

〇演奏会、作品展示、模擬店など
 キャンパス内では、学生が企画した多数の演奏会や野外ライブを開催。美術学部の各科専攻の作品や、学生有志による作品を展示します。各模擬店では、学生が工夫を凝らしたメニューを販売する。

〇藝祭グッズ販売、アートマーケット
 学生のデザインによる藝祭のメインビジュアルをベースに学生がデザインしたグッズおよびパンフレットを、開催期間中のみ限定販売する。
 パンフレットは藝祭の展示や演奏会などのコンテンツの紹介の他、藝大生による専攻を超えたシャトルランの様子や、絵しりとりの企画、また芸能人へのインタビュー記事など、読み物としても盛りだくさんの内容となる。
 上野公園では、学生が自身の制作物を販売するアートマーケットも実施。アクセサリー、ステッカー、陶芸、ZINEなど色とりどりの商品が並ぶ。

〇イベント情報
日 時:2024年9月6日(金)~9月8日(日) 9:00~19:00
(ただし、美術作品の展示は16:30で終了するなど、企画により異なる。)
場 所:東京藝術大学 上野キャンパス(東京都台東区上野公園12-8)
入場料:無料
主催:藝祭実行委員会

カプコン 近畿大学との産学連携による、独自のゲーム開発エンジン「RE ENGINE」を活用した体験型授業を提供

 株式会社カプコンは、ゲーム業界の活性化を目的とし、近畿大学の学生を対象に、「RE ENGINE」を活用したゲーム開発の体験型授業を提供することを発表した。

「RE ENGINE」はカプコン独自のゲーム開発エンジン。実写さながらのフォトリアルな描写が可能なだけでなく、難解な技術を、開発者が扱いやすいよう簡便化することで、よりスムーズな開発環境を実現している。開発効率の大幅な改善と高品質なゲーム開発を可能とし、世界で戦うタイトルを開発するために常に進化している。

 近畿大学で行う授業では、カプコンのゲーム開発の基礎に触れながら「RE ENGINE」の具体的な機能を解説する。加えて、今回初めて外部に当エンジンを公開し、アマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供するクラウドサービス上で「RE ENGINE」を活用しながら、ゲームの企画から実装まで、一つのゲームを開発する実習内容を予定している。

【講義および実習概要】

1.実習名ゲームエンジン「RE ENGINE」を用いたゲーム開発体験実習
2.期間2024年8月26日(月)~2024年9月6日(金)予定
3.対象近畿大学 情報学部生 ※必須参加条件を満たした学生が対象
4.受入人数30名

九州産業大学 国際文化学科1年生全員が英語学習プラットフォーム『レシピー』無料で利用可能に

 英語学習プラットフォーム『レシピー』を提供する株式会社ポリグロッツ(東京・新宿区、山口 隼也 代表取締役)は九州産業大学と協力し、国際文化学科の1年生全員が無料で『レシピー』を利用できるようにした。

 導入の背景にあるのが、昨今の円安などを追い風とした訪日外国人観光客の劇的な増加だ。国土交通省の調べによりますと、今年4月の九州への入国者数は過去最高を記録している。特に福岡県では「インバウンド協力店」を募集するなど、外国人観光客を増やす取り組みに力を入れている。こうした行政の取り組みも功を奏し、観光庁の調査では福岡県の昨年の外国人宿泊者数は2019年比で約112%となっており、東京都・高知県・栃木県に次ぐ4番目の伸び幅となっている。

 こうしたビジネスや就職環境の変化にいちはやく対応すべく、従来から九州産業大学が力を入れている実践的な英語教育をさらに強化するために、ポリグロッツの『レシピー』を国際文化学科1年生全員に無償提供することとなった。

「レシピー」とは学習者ひとりひとりに最適化された学習カリキュラムをAIが生成することで、最短の期間で成果をあげることができるようになるスマートフォンの英語学習アプリ。現在、200万人が「レシピー」で英語学習している。この200万人の学習データをAIで解析したうえで、学習者の「英語スキル」「強化したいスキル」、さらに「1日の学習時間」を基に、個別最適化された「日々の学習カリキュラム」をAIが自動で生成する。

英語外部検定利用 9割超が「英検」を選択 旺文社教育情報センター調査

 旺文社教育情報センターは8月5日、「2024年度一般選抜における英語外部検定の利用状況」に関する調査結果を公表した。それによると、2024年度の大学入試において受験生が選んだ英語の外部検定のうち、「英検」が91・6%と圧倒的なシェアを占めたことが明らかになった。これは過去の傾向と同様であり、英検の優位性が引き続き際立つ結果となった。

 調査は2024年4月から5月にかけて、全国の国公私立大学282校を対象に実施され、そのうち171校(回答率60・6%)から回答が得られた。英検に次ぐ検定としては「TEAP」5・6%、「GTEC」1・7%、「IELTS」0・7%、「TOEFL」0・1%、「ケンブリッジ」0・1%、「TOEIC」0・1%と続くが、いずれも英検と比べると利用者は少数派にとどまっている。

 調査結果は、特に東京の私立大学で外部検定利用者が他地域に比べて非常に多いことも指摘している。旺文社教育情報センターは、この地域差が受験生の居住地や経済状況に影響されている可能性があると指摘し、今後の対応が求められるとしている。

 公表データでは、回答のあった大学の外検ごとの利用率も一覧で紹介している。英検以外の利用率が比較的高い大学をみると、国立では金沢大学が「英検」87・5%、「GTEC」10・4%、「TEAP」1・4%など。公立では叡啓大学が「英検」75・0%、「GTEC」6・3%、「IELTS」6・3%など。私立は、上智大学が「英検」55・5%、「TEAP」39・9%、「GTEC」1・6%、「IELTS」1・7%など。中には、共愛学園前橋国際大学や岐阜協立大学などのように「英検」0%、「GTEC」100%の大学もある。

 詳細な調査結果や大学ごとの利用率は、旺文社教育情報センターのWebサイトで公開されている。

エイコサペンタエン酸が心筋細胞の機能を正常化させる仕組みを発見

 近畿⼤学農学部(奈良県奈良市)⾷品栄養学科准教授 森島真幸、近畿⼤学⼤学院農学研究科(奈良県奈良市)博⼠後期課程1年 堀井鴻佑、⼤分⼤学(⼤分県⼤分市)名誉教授 ⼩野克重(⼤分下郡病院 副院⻑)、徳島⼤学先端研究推進センター(徳島県徳島市)教授 堀川⼀樹らの研究グループは、⿂油に豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)が、⼼筋細胞の機能を正常化させることを発⾒した。また、EPAには、⾼脂肪⾷などに含まれる飽和脂肪酸によって⼼筋細胞に⽣じた酸化ストレスを除去する作⽤があることも明らかにした。この研究成果により、⾷事によって不整脈を予防する⼿法の確⽴に繋がると期待される。本件に関する論⽂が、令和6年(2024年)7⽉10⽇(⽔)に、欧⽶の基礎医学研究の学術雑誌である“International Journal of Molecular Sciences(インターナショナル ジャーナル オブ モレキュラー サイエンス)”に掲載された。

ポイント
● ⿂油に含まれる多価不飽和脂肪酸であるEPAが、⼼筋細胞の拍動を正常化させることを発⾒
● EPAは、⼼筋細胞内の酸化ストレスを除去するとともに、⼼筋の電気活動を担う因⼦の発現を正常化させることを明らかに
● 本研究成果は、⾼脂肪⾷の過剰摂取などにより誘発される不整脈を、⾷事により予防する⽅法の開発に繋がると期待

学校法人順天堂とミサワホーム 「定期建物賃貸借予約契約」を締結

 学校法人順天堂(小川 秀興 理事長)は、三島駅南口東街区A地区第一種市街地再開発事業区域内に建設予定のA棟において、ミサワホーム株式会社(作尾 徹也 代表取締役社長執行役員)と、「定期建物賃貸借予約契約」を、2024年8月5日に締結した。
 この契約は、静岡県JR三島駅前で推進する「三島駅南口東街区A地区第一種市街地再開発事業」で建設を予定している4棟(A~D棟)の施設建築物の内、A棟の4階においてミサワホームを賃貸人、学校法人順天堂を賃借人とする20年間の定期建物賃貸借予約契約。この開発事業は、三島市が策定した三島駅周辺グランドデザインに基づく「広域健康医療拠点・スマートウェルネスフロント」の整備を中心に計画。人々の暮らしを支えるためには、医療・福祉が身近なところで提供される必要があると考え、“健幸”をまちづくりの中核に位置付け、住民が健康で元気に幸せに暮らせる新しい都市モデル「スマートウェルネスシティ」の実現を目指している。順天堂は、三島駅が位置するこの東部地区の地域医療の継続的な発展のため、「広域健康医療拠点」の核となる医療機能を担う。
 今後、ミサワホームと順天堂は、「広域健康医療拠点」の整備を通して、まちの人々が心身ともに健康で、安心して生き生きと暮らせる「”健幸”都市みしま」の実現に向け、取り組みを進めていく。

追手門学院大学 共創的研究推進センター開設

 追手門学院大学(大阪・茨木市、真銅 正宏 学長)は、2025年4月の理工学部(仮称・認可申請中)新設構想を契機に、学際・文理融合などの共創的研究の更なる創出と研究成果の社会実装の加速を組織的に推進する「共創的研究推進センター」を8月より新たに設立した。

 同センターは、①学際・文理融合の研究 ②企業・大学・行政と連携した研究 ③海外と連携した研究 ④ベンチャー事業立ち上げ などのテーマを、共創的研究奨励費制度を活用して推進加速を図ると共に、学外機関などとの連携および研究広報の観点からこれらを組織的に支援し、北摂地域のハブとして共創的研究の研究成果創出と社会実装の加速を目指す。

 同学は長期構想のもと、経営基盤の安定化を企図しつつ教育力・研究力の向上を促進し、文理にわたる学問領域を担う総合大学として、多様な価値観や異文化が集うイノベーションの源泉として成果を生み出し続ける教育・研究機関となるべく、これまでさまざまな取り組みを進めてきた。2019年には経営学部に情報システム専攻、2021年には心理学部に人工知能・認知科学専攻、2022年には文学部に美学・建築文化専攻を設け、分野を超えた多様な学びを整備し、2025年には、初の理系学部となる理工学部(仮称・認可申請中)の新設を目指している。

近畿大学が実施している外国語課外講座の修了証をペーパーレス化 ブロックチェーン技術でデジタル証明書を発行

 近畿⼤学(⼤阪府東⼤阪市)は、令和6 年(2024 年)8⽉7 ⽇(⽔)より、学内で実施している外国語課外講座の修了証をペーパーレス化し、株式会社サイバーリンクス(和歌⼭県和歌⼭市)が提供するブロックチェーン技術を利⽤したデジタル証明書発⾏サービス「CloudCerts®(クラウドサーツ)」を⽤いて、デジタル証明書を発⾏する。

 近畿⼤学では完全インターネット出願の導⼊、学内キャッシュレス化の推進や学費納⼊のペーパーレス化など、デジタル化の取り組みを積極的に進めている。今回、語学学習拠点であるグローバルエデュケーションセンターランゲージハブで開講している外国語課外講座の修了証をペーパーレス化し、デジタル証明書を発⾏する。
「CloudCerts®」のデジタル証明書は、スマートフォンやパソコンのWebブラウザ上でリンクから簡単にアクセスして表⽰することができる。また、画⾯上でブロックチェーン技術を⽤いて真正性を検証できるため、証明書の提出先企業の採⽤担当者等が、偽造等をされていないことを簡単に確認することができる。また、ペーパーレス化により紙資源や紙の証明書の運⽤コストを削減するとともに、提出先企業等がより信頼でき、学⽣にとってより利便性の⾼い証明書を提供する。


「CloudCerts®(特許登録済(特許第7443036号))」は、学修歴証明書、検定認定証、製品保証書など、あらゆる証明書を暗号化し、ブロックチェーンに記録することで、改変できないデジタル証明書を付与し、簡易かつ信頼性の⾼い証明が可能。また、「CloudCerts®」は、OpenBadgesの仕様を内包するブロックチェーン証明書の標準的規格「Blockcerts」に準拠しており、世界中で利⽤することが可能。

神戸女子大学 JALグループ3社を招いて学生向け企業説明会を開催

 神戸女子大学は、航空業界に関心のある学生を対象に、JALグループの3社【日本航空株式会社(東京・品川区)、株式会社ジェイエア(大阪府・池田市)、JALスカイ大阪(大阪府・豊中市)】を招いて企業説明会を実施した。この取り組みは、学生たちに航空業界の実態やさまざまな職種について深く理解し、将来の職業選択に役立つ情報提供を目的に実施した。
 神戸女子大学が企業説明会を実施することで、産学連携が促進され、業界のニーズやトレンドを学問と結びつけ、教育プログラムの充実や学生の職業準備に役立つ情報を提供することが期待される。

【説明会概要】
日時:7月12日(金)15:20~17:05(4限目)
場所:須磨キャンパス A305教室
担当:英語英米文学科 坂元敦子 准教授
【JALグループ3社について】
■日本航空株式会社
 設  立:1951年8月
 事業内容:①定期航空運送事業及び不定期航空運送事業
      ②航空機使用事業
      ③その他附帯する又は関連する一切の事業
■株式会社ジェイエア
 設  立:1996年8月
 事業内容:航空運送事業
■株式会社JALスカイ大阪
 設  立:1988年1月
 事業内容:大阪伊丹空港におけるJALグループ便およびその他航空会社の業務受託