Archive for: 11月 2018

14回目を迎える小・中・高校向け写真コンテスト「はたらくすがた」応募作品8,018点の中から受賞作品が決定

総合人材情報サービスの株式会社アイデム(東京都・新宿区 椛山 亮 代表取締役社長)は、今年で14回目を迎える「アイデム写真コンテスト『はたらくすがた』」において、応募作品点の中から受賞作品を決定した。今回の受賞作品は、11月22日(木)から12月5日(水)まで、アイデムフォトギャラリー「シリウス」にて展示する(入場料無料)。
アイデム写真コンテスト『はたらくすがた』は、小学生・中学生・高校生から、身の回りで働く大人の姿を被写体とした写真作品を募集するコンテスト。シャッターチャンスを狙って大人の“働く姿”と真剣に向き合うことで、子どもたちに働くことの素晴らしさや大切さを考えてもらうことを目的にしている。今年は全国から、8,018点の作品が集まった。

<テーマ> 身の回りで働く大人の姿
<応募資格>小学生・中学生・高校生
<募集期間>2018年5月10日~9月12日
< 賞 >  小学生の部・中学生の部・高校生の部
      ・グランプリ  各部門から1点
      ・準グランプリ  各部門から1点
      ・優秀賞  各部門から2点
      ・佳作  各部門から10点
      ・富士フイルム特別賞  小学生部門から1点
      ・エプソン特別賞  中学生部門から1点
      ・高等学校文化連盟全国写真専門部賞  高校生部門から1点
      ・アイデムGood Job賞  全部門から3点
      ・団体奨励賞  各部門から1校
<選考委員>選考委員長: 田沼 武能(写真家)
       委    員:わだ ことみ(絵本・構成作家)/別府 薫(朝日小学生新聞編集長)
<応募件数>3部門合計:8,018点(475校)

受賞作品展
<期間> 2018年11月22日(木)~12月5日(水) (※日曜日を除く)
<時間> 10:00~18:00 ※最終日は15:00まで
<料金> 入場料無料
<場所> アイデムフォトギャラリー「シリウス」(アイデム本社ビル2階)
     ※ 東京都新宿区新宿1-4-10 / 東京メトロ「新宿御苑前」より徒歩2分

表彰式
<日時> 2018年11月23日(金・祝)
<場所> ホテルニューオータニ(東京)

ジョイズがAI英会話プラットフォームの提供開始 桐原書店「FACTBOOK」のデジタル教材化へ

10月29日、英会話学習アプリケーション「TerraTalk(テラトーク)」を運営するジョイズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:柿原祥之)は、出版社・通信教育等の教材提供企業に向けて、既存の教材のデジタル化およびAI英会話学習機能の搭載が行えるプラットフォーム「TerraTalk Connect(テラトークコネクト)」の提供を開始した。

 ジョイズは、100以上の学習コース、シチュエーションに応じたAIとの英会話を通じてスピーキングを学習できる英会話アプリ「TerraTalk」を提供している。本プラットフォームにはそこで培った知見が生かされている。
 同時に、ジョイズは「TerraTalk Connect」を使った第1弾の教材を株式会社桐原書店(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:門間正哉)と共同開発を行っていることも発表した。同社の英語学習参考書『総合英語FACTBOOK これからの英文法』(以下、FACTBOOK)と連動したAI英会話教材の提供を、2019年4月より開始する。

 この背景には、スマートフォンなどを活用した勉強スタイルが一般的となってきたことがある。『FACTBOOK』にも、アプリやスマホと連動して学習できる環境が求められており、「TerraTalk Connect」の提供および桐原書店との共同開発に至った。

TerraTalk Connect(イメージ)

 開発される教材は、『FACTBOOK』の単元に沿って、例文を用いたAIとの会話学習で構成される。これによって、生徒は『FACTBOOK』で学んだ文法をAIとの会話の中で発話練習することが可能になり、文法を意味だけでなく、表現や使い方も英会話を通じて実践的に学習することができる。そして、これまでは読者は書籍から提供される情報を受動的に享受してきたが、「TerraTalk Connect」を利用すれば、読者から書籍に対する発信も行われることとなり、読者と書籍において双方向でのコミュニケーションが可能となった。
 また、『FACTBOOK』と連動した英会話学習の記録、AIによる英会話力の評価や苦手分析も管理できるように設計される。自宅で基礎内容を予習し、授業では各生徒に合わせて疑問点の解決や応用学習に取り組む反転授業に本教材を活用することも想定されている。
「基礎内容や自分の課題を把握した上で授業に臨むことができ、生徒の積極的な授業参加を促すことができるほか、アプリを活用したオンライン学習による学校外での発話機会の増加により、アクティブラーニングを推進することも可能となります」と、ジョイズは説明する。

 今後は学校の教科書への対応も視野に、来年の本格提供に向けて様々な企業との共同開発を予定している。

学習塾・学校を対象とした動画教育サービス「スクールTVプロフェッショナルエディション」新機能追加

 e-ラーニングに関するサービスの様々なコンテンツを提供する株式会社イー・ラーニング研究所(大阪府・吹田市 吉田 智雄 代表取締役 以下、イー・ラーニング研究所)は、学習塾・学校などを対象とした小中学生向け動画教育サービス「スクールTVプロフェッショナルエディション」で、教師や講師が、生徒の過去から現在に至るまでの学習状況を閲覧することが可能となる新機能を12月より追加する。

 2020年、日本の教育業界では、これからの社会で必要な21世紀型の学力を身に着けさせるべく、大学入試を筆頭に小学校から大学までの教育が改革される。文部科学省が発表した次期学習指導要領では、社会の変化が加速度を増す中で、一方的に知識を得るだけでなく、「主体的・対話的で深い学び」いわゆるアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善を目指しており、2019年春から必要に応じて「デジタル教科書」を通常の紙の教科書に代えて使用できる改正学校教育法が施行される。また、文部科学省は2020年度に向けて「すべての学校で1人1台情報端末を活用した学習を推進する」ことを掲げており、教育のICT化が急速に進んでいる。

「スクールTVプロフェッショナルエディション」は、全国の主要科目の教科書内容を網羅した、学習塾・学校を対象とした小中学生向けの動画教育サービスだ。この度、「スクールTVプロフェッショナルエディション」で、教師や講師が、生徒の過去から現在に至るまでの学習状況を閲覧することが可能となる新機能を追加する。これにより、各生徒のこれまでの動画視聴状況や動画学習時間を一括で管理することが可能となる。また、動画連動ドリルの解答と正誤が確認できることで、それぞれの子どもの苦手分野を見つけることも可能になる。新機能を追加することで、学習塾や学校での個別指導・補習学習において、講師や教師がフォローしやすくなり、反転学習としての効果を最大限に活用することができる。

東大・松尾研発 AI総合研究所「NABLAS」、NVIDIAの「Inception Program」パートナー企業に認定

NABLAS株式会社は、GPUディープラーニング プラットフォームを提供しているAIコンピューティング カンパニーであるNVIDIA Corporation(以下、NVIDIA)のAIスタートアップ支援プログラム「NVIDIA Inception Program」のパートナー企業に認定された。

NABLAS株式会社は東京大学松尾研究室のメンバーが中心となって設立した会社。人材育成からAIコンサルティング、研究開発までを手がけるAI技術の総合研究所だ。中心事業の一つとして、AI人材育成活動と科学計算プラットフォームを提供する「iLect」事業を展開している。

NVIDIA Inception Programは、人工知能(AI)やデータサイエンスの進歩に伴い業界に革命を起こそうとしているスタートアップ企業を養成することを目的としている。Inceptionは、仮想インキュベータープログラムとして設計されており、製品開発、プロトタイピング、および導入の段階でクリティカルな状態にいるメンバーを支援する。これには、ハードウェア付与や マーケティングサポートからディープラーニングエキスパートとのトレーニングに至るまで現行のメリットのカスタムセットが含まれている。

今回のNvidia社との提携により、iLectが提供する高度に仮想化されたGPUサービス、AI人材育成サービスなどの高度化を見込んでおり、よりよいサービスを提供できると「NABLAS株式会社」は考えている。

「学研まんがでよくわかるシリーズ」最新刊『火災報知機のひみつ』を創立100周年を迎えたホーチキ株式会社と共同制作 全国の小学校・公立図書館・児童館等に寄贈

株式会社 学研ホールディングス(東京・品川 宮原 博昭 代表取締役社長)のグループ会社、株式会社 学研プラス(東京・品川 碇 秀行 代表取締役社長)は、小学生向け学習まんが書籍「学研まんがでよくわかるシリーズ」の最新刊『火災報知機のひみつ』を、ホーチキ株式会社(東京・品川 山形 明夫 代表取締役社長)と共同で制作し、全国の小学校等約20,000校と公立図書館約3,100館、児童館等約1,000館に寄贈をした。

​「学研まんがでよくわかるシリーズ」は、様々なテーマを小学校の教科学習に役立つ資料とともに、子どもたちの大好きなまんがで解説する学習まんが書籍のシリーズ。「ひみつシリーズ」の愛称で40年以上に渡って子どもたちに親しまれている。また、近年では、企業や自治体等との共同制作により、学校・図書館等への寄贈を通じて全国の子どもたちに計150タイトル以上の本シリーズ書籍を届けており、公益社団法人 日本PTA全国協議会の推薦を受けた教材として、全国の教育現場で活用されている。

なお、本シリーズは非売品のため書店等での一般販売はありませんが、全国の公立図書館等で閲読いただけるほか、学研キッズネット内の「まんがひみつ文庫(https://kids.gakken.co.jp/himitsu/145)」や、「電子書籍 学研BookBeyond(https://bpub.jp/r/himitsu)」にて無料で公開されています。

顔認証による塾の入退室管理、写真付きで保護者のLINEに通知も。『かおメル』サービス開始へ

学習教室「ガウディア」を展開している株式会社ガウディア(横浜市 小嶋 隆 社長)と、教育支援事業を展開するワン&ツーサーズ合同会社(東京都・渋谷区 井関 俊輔 代表)、およびシステム開発の株式会社カーグ(東京都・港区 悴田 垂水 社長)は、顔認証技術を活用した教室学習塾の入退室管理システム『かおメル』(AndroidアプリとWeb管理システム)を共同開発し、販売を開始した。

子供が教室塾の入室時・退室時に、『かおメル』にタッチすると、顔写真を撮影して子供の顔認証し、その写真付きで保護者にLINEやメールで通知する。特にLINEへの通知は確実に届くため、迷惑メールや拒否メールになる心配もなく安心だ。

学習塾では主にICカード等による入退室システムが導入されているが、専用のカードリーダとICカードまたはQRコードといった端末機材などが必要になる。しかし『かおメル』はスマホまたはタブレットのみで運用ができ、コスト低減することが可能だ。
また、月の利用料金が安いのも特長。新規導入だけでなく、専用カードリーダの寿命による入れ替え需要も見込んでいる。

■URL https://kaomel.facelink.jp/

■利用対象
学習塾や、水泳・空手・ダンスなどのスポーツ教室、そろばん・習字・音楽・英会話などの習い事教室、学童保育、サークル活動などで利用できる。
また、塾講師の顔写真を登録すれば、出退勤の管理にも利用できる。

■料金(以下、税別)
下記の①+②となる。
①月額利用料
・会員50名まで2500円
・51名から1名ごとに50円を追加
②月額システム運営費
・1000円固定
例1:会員50名の場合 利用料2500円+システム運営費1000円=合計3500円
例2:会員80名の場合 利用料2500円+追加30名分1500円+システム運営費1000円=合計5000円

※FC本部で採用する場合は、本部管理機能の提供ができる。詳細はお問合せへ。

月刊私塾界2018年11月号(通巻451号)

巻頭言

早いもので、今年も残すところ二ヶ月。冬期講習の計画や、間もなく始まる入学試験へ向けたラストスパートの準備に余念がないことと思う。早いところでは、中学受験コースを中心に生徒募集を開始する学習塾もあろう。
 ところで、次年度の計画はできているだろうか。そこには何か新たな事柄、変化、発展が描かれているであろうか。
 某チルド・スイーツの大手メーカーでは、毎年新製品を開発することは勿論であるが、既製品も絶えず改良している。売れている既製品には愛好者も多いため、何かわからないが少し美味しくなった、と感じてもらえるように改良を加えているという。そして、それを繰り返えしている、と。
 一方で、創業当時から何十年、何百年と同じレシピで、変わらぬ味を提供する老舗がある。どちらも大変重要なことだ。
 この二つの事柄は、いつの時代も、どの業種も、企業規模に関係なく当てはまる。
 貴塾では如何であろうか。何を変えて、何が不変であろうか。よもや十年一日の如く同じことを繰り返してはいまい。毎年同じ教材、同様のカリキュラム、そして教え方をしているのであろうか。それでは進歩はない。
 しかし、同じ時間割、何年も変わらぬ授業分数で授業をしている学習塾が多く見受けられる。如何なものか。
 教育理念や経営理念の太い幹がしっかりしていないと、変化を齎すことができない。貴塾の次年度計画や如何に。

(如己 一)

目次

  • 8 CatchUp01 P&R「思考」と「論理」で子どもが変わる。学びが変わる。
  • 学習者の〝進化〟を目指し、熱き同志を募集中!
  • 10 CatchUp02 一般社団法人未来とコラボ 未来世代とコラボした教育事業を展開
  • 14 シリーズ〔プログラミング教育必修化にともなう民間教育サービスの対応を考える〕第1回
  • 「情報活用能力の育成におけるプログラミング教育」
  • 16 挑む私学 UWC ISAK Japan 生徒の自主性を重んじる。世界にも類をみないユニークな高校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 46 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 47 【特集】教育ICT考 2018A/W
  • 64 HOT TOPICS ① 第26回興学社大学 君よ、「100年企業」実現の挑戦者たれ!
  • 66 HOT TOPICS ② スプリックスと全国学習塾協会各地で勉強会を開催
  • 68 TOP LEADER Interview 株式会社河合塾マナビス 社員の成長が、会社の成長の根幹になる。
  • 80 教育サービス業界 企業研究(73) 株式会社ファピ
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(298)
  • 84 疾風の如く(112) 株式会社N’s(神奈川県)代表取締役 向川 美智彦さん
  • 86 好機到来(43) 株式会社MUGEN代表 小牧 聖さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(66)
  • 90 白書界隈徘徊話(44) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(50) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(18)
  • 96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(64)
  • 97 芸術見聞録(64)
  • 98 ぼくの幼児教育考(5)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(44)
  • 102 英語教育 どう変わらなければならないか(5) 田中 茂範
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(159)
  • 106 新・授業改革を目指して(106) 石川幸夫
  • 108 私塾界インサイト(8)
  • 112 咲かせよ桜(47) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(66)
  • 118 論点2018(11) インクルーシブ教育とは。その日本の特殊性
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座