Archive for: 2月 2022

noteと岩手県が連携 全県立高校63校と県教委がnoteでの情報発信を開始

 note株式会社は2月18日(金)に、岩手県と協定を締結した。協定の目的は、県立高校が実施する探究的な学びの活動状況を、わかりやすく届けるサポートをすること。岩手県内の全県立高校63校と岩手県教育委員会がnoteでの情報発信を開始する。また全ての県立高校と教育委員会が同じプラットフォームを活用し、共創型のメディアを作るのは、全国的にも新しい取り組みとなる。

• 具体的な取り組み
1.岩手県の全県立高校63校がnote proアカウントを開設
各学校がnoteを活用して、探究的な学びの活動の様子を発信。誰でも簡単に記事の創作ができるnoteを使うことで、学校の魅力や特色などの情報発信が更新しやすく、届けやすくなります。

2.岩手県教育委員会がnote proアカウントを開設
各学校の記事を県教育委員会がまとめるページをnoteで作成。県教育委員会と学校がnoteの機能を活用し、共創型のWebメディアを構築します。

3.note社によるサポートや研修等の提供
県教育委員会および各学校に、noteディレクターが、note活用に関するサポートや研修を実施します。

 今後noteでは、岩手県との取り組みを、他の自治体や学校にとって「学校の情報発信DX」の事例として参考にしていただけるようなものにしていきたいと考えている。そして、教育分野での自治体や事業者との連携もより進めていく。

ベネッセHD、ベルリッツを売却

 ベネッセホールディングス(HD)は2月14日、語学教室を手がけるベルリッツの全株式譲渡を決議、発表した。決議内容はベルリッツに対する約178億円の債権放棄、ベルリッツの全株式譲渡。譲渡先は留学事業等の語学教育事業を行うILSC Education Groupを傘下に持つ、カナダのILSC Holdings LPが保有する特別目的会社。ILSC Education Groupは、カナダ、オーストラリア、インドで計8校のランゲージスクールを展開している。

株式会社イージア 90%の生徒が「満足」「楽しい」。海外の教科書を使ったオンライン英語4技能レッスンの実施結果を発表

 株式会社イージア(福岡市中央区)は、2022年1月より全国の学習塾や学校に向けて提供を開始したオンライン英語レッスンWイングリッシュ・ティーチャーの体験生・受講生および教室現場を対象に満足度調査を実施。90%の生徒が「満足」と回答し、特長である「診断テスト」や「海外教科書」「15段階レベル別レッスン」など、特に教務面で高い有効性が立証された。

 提供を開始した1月は、体験を含め約250名がレッスンを受講。初めて受講する生徒には、Wイングリッシュに付属する診断テストを受けてもらい、15段階のどのレベルからレッスンを開始するかの判定を行った。導入塾の講師からは「はじめてオンライン英会話を受講する生徒でもテキスト選定が簡単」と好評だった。また生徒への満足度調査では、テキストのレベル設定が「ちょうどよい」「少し難しいが理解できた」と回答する生徒が90%を超え、受講生1人ひとりに最適な授業を提供できることが証明された。レッスンに対する満足度も90%の生徒が「満足だった」「楽しかった」と回答しており、緻密に設定された15段階カリキュラムの有効性があらためて実証された。
 Wイングリッシュは、イージアが開発・販売する塾管理システム「anesta Pro(アネスタプロ)」と連携されており、多様化する授業の進捗状況を一括で管理する仕組みが確立されている。今後はAI技術も活用し、英検®*などの各検定や受験合格に向けて、システムの精度向上を目指す。

【アンケート実施概要】
・実施期間:2022年1月4日~1月31日
・実施対象:小学1年生~6年生の男女 253名
・実施方法:対面での実施

墨田区立錦糸中学校の実証事業で「Monoxer(モノグサ)」活用後、生徒194名の英単語テストの平均点が約3.6倍に上昇

 モノグサ株式会社(東京・千代田区、竹内 孝太朗、畔柳 圭佑 代表取締役)が提供する、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」が、東京都墨田区立錦糸中学校の生徒194名を対象とした実証事業で活用された。その結果、英単語テストの平均点が約3.6倍に上昇し、学習意識調査の結果ではMonoxerで漢字を学習した1学年のうち、約9割の生徒が基礎学習に対して前向きな姿勢を示した。

墨田区立錦糸中学校における実証の概要
 Monoxerを英単語学習にて活用し、事前と事後にテストを実施してテスト結果を比較しました。

・実施期間
2021年12月1~21日にMonoxerによる学習を実施。
2021年11月29~30日に事前テスト、12月21日に事後テストを実施(テストはいずれも50点満点)。

・対象人数
墨田区立錦糸中学校の生徒194名(1学年2クラス44名、2学年2クラス84名、3学年2クラス66名)を対象に実施。

・学習内容
生徒は、学年ごとに異なる内容の約250の英単語を学習した。Monoxerの学習計画機能に基づいて、全体の学習内容を日割りし、生徒はMonoxerが提示した決められた学習量を日毎に学習した。

・実施方法
Monoxerによる学習は、日々の宿題と朝の校内の学習課題として実施した。先生はMonoxerのリアクション機能を活用し、毎週月曜と金曜に生徒に声掛けを実施し、生徒のモチベーション維持を図った。

墨田区立錦糸中学校における実証の結果

 実証事業の結果、50点満点のテストで、全体の平均点は6.8点から24.9点と約3.6倍に向上している。さらに、Monoxerの学習計画を完了した生徒の平均点は14.5点から43.9点と約3倍に向上し、平均点は9割近い結果になった。

 Monoxerの学習進捗とテストの点数に関して分析すると、強い正の相関が見られました。学習計画を進めている生徒の方が事後テストの平均点が高くなっていた結果から、Monoxerの学習回数がテストの点数を高めることに寄与していることが明らかになった。

濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」
米アカデミー、作品賞候補 日本映画として初

 第94回米アカデミー賞の候補が発表され、日本映画として初となる作品賞の候補として濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が選ばれた。作品賞の候補作は全10作品。その中から受賞作が選ばれる。濱口竜介監督は、同時に監督賞の候補にも選出されている。日本映画の監督が監督賞候補になるのは、36年ぶり、3人目。3月27日(現地時間)に、各賞の発表、授賞式が行われる。

藤井聡太、王将戦に勝利 史上最年少で五冠達成

 将棋の藤井聡太(19)は、東京都立川市で2月11、12の両日で行われた第71期王将戦で渡辺明三冠(37)に4連勝してタイトルを獲得した。これにより既に獲得している竜王・王位・叡王・棋聖と合わせ五冠を達成。19歳6カ月での五冠達成は、羽生善治九段(51)が持つ最年少記録を28年5か月ぶりに更新する史上最年少記録。

「Studyplus for School」、河合塾全校舎で導入 DXを推進

 スタディプラス株式会社(東京・千代田区、廣瀬 高志 代表取締役)と学校法人河合塾(愛知・名古屋市、河合 英樹 理事長)は、2022年度より河合塾の全国52校舎で「Studyplus for School」を導入することを決定した。

 スタディプラス株式会社は、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」、大手教育機関を対象としたDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するパッケージ「Studyplus for School Enterprise」を提供している。「Studyplus for School Enterprise」では、大手教育機関各社の基幹システムと「Studyplus for School」をデータ連携することで、バックオフィス(管理部門)の売上管理からフロント(教室部門)の学習管理までデータを一元化し、経営及び業務の効率化と高度化を実現する。

 河合塾では、2021年度より一部校舎で「Studyplus for School」を先行導入し、ICTを活用した学習管理・学習実行支援を実施してきた。その結果、生徒の成績、チューターの指導力向上に効果が見られたことから、2022年度より導入規模を河合塾全52校舎に拡大することを決定した。2022年度からは、学習管理・学習実行支援に加えて、河合塾基幹教育システムと「Studyplus for School」をデータ連携しながら、入退館管理、出席管理まで「Studyplus for School」で実施することで、データの一元化と利活用を推進する。

塾業界も注目するキラメックス『テックアカデミーIT研修』

 キラメックス株式会社が提供する法人向けオンライン研修サービス『テックアカデミー IT研修』が塾業界でも注目されている。


 同社は、社会人向けオンラインスクール『テックアカデミー』をはじめ、子供向けプログラミングスクール『テックアカデミージュニア』など、オンラインプログラミングスクールを手がける。累計3万人以上が利用、50以上ものコースを用意している。


 学習はオンラインで完結。その特徴の一つは、現役のエンジニアやデザイナーがメンター(講師)を務めるということ。学習する際、わからないところがあれば、オンラインでメンターが手厚くフォローしてくれる。また、インプットしながらアウトプット(成果物を作る)していくので、実践的に学ぶことができる。


 『テックアカデミーIT研修』は、これまで800以上の企業が導入し、大きな成果をあげてきた。当初は、IT企業を中心に利用されてきたが、小売業や銀行、官公庁などでも利用が進み、塾業界でも広がっている。奈良を中心に学習塾を展開する株式会社ケーイーシーもその一つだ。


 システム開発などは外部に依存している企業は多い。しかし同社は、外部からCTOを迎え、社内に開発部署を作り、内製に舵を切った。その一環として、同社初の新卒エンジニア社員に『テックアカデミーIT研修』を内定時に受講させている。


 久保田学園グループの株式会社神戸教育研究所は、社員のITリテラシー向上のために導入し、教室長と教室責任者/広報が受講している。同時にWEBデザインの基礎やWEBサイト構築に関するカリキュラムも受講。その内製化も狙っている。


 ケーイーシーのように部署を立ち上げてエンジニアの育成を図らなくても、神戸教育研究所のようにITリテラシー向上を狙うことで、ある種ブラックボックス化していたIT関連のシステム構築も、ベンダーと対等の立場でコストも含めて適切に依頼することが可能になる。


  同社代表取締役社長の樋口隆広氏は言う。

 「極端な話ですが、月100人受講生がいないと収益を確保できなかった塾が、オペレーションをデジタル化した結果50人で同じ利益率を確保できることも起こり得る。50人の集客でよければ、他にリソースを使えますし、新しいことにトライできビジネスを拡大できます。そういう意味でも、塾はまだまだ改善余地があると思いますし、ITリテラシーの向上やデジタルを学ぶ意義はすごくあると考えています」


 教育業界においてITの導入は進みつつある。しかし、まだまだ課題は多く、例えばDXの進め方などどうすればいいのか戸惑いの声も多い。その中で『テックアカデミーIT研修』の存在は、これからの社会を生きる上で、企業やその従業員に対しても心強い味方となってくれる。

Google 高校向け無料オンラインセミナー開催

 Google for Educationは2月25日13時、高校向け教育ICTセミナー「静岡県の1人1台環境整備と工業高校での実践事例」をオンラインで開催する。参加は無料で、事前申し込みが必要となる。

 GIGAスクール構想が進み、教育現場では1人1台のICT端末が整備されようとしている。高校でも切れ目なく小中学校と同様に学ぶことができるよう、ICT環境の整備に関心が高まっている。

 今回のセミナーでは、静岡県教育委員会より静岡県のGIGAスクール構想への取り組みについて紹介する。静岡県立掛川工業高等学校の教員をゲストに迎え、Chromebookの導入と活用方法を社会人が使っている形に近いイメージで工業高校ならではの事例が語られる。

■セミナー内容
13:00 – 13:05 開会

13:05 – 13:15Google for Education ソリューションのご紹介

13:15 – 13:25静岡県の 1 人 1 台実現・実証について
 静岡県教育委員会 教育政策課 人権・教員育成班 教育主査 守屋 貴広 氏
13:25 – 13:40実証発表 情報技術科
 静岡県立掛川工業高等学校 教諭 枦山 徹矢 氏
13:40 – 13:55実証発表 電子機械科
 静岡県立掛川工業高等学校 教諭 伊藤 圭亮 氏
13:55 – 14:00Q&A セッション

14:00 – 14:05閉会

4月からオンライン初診料値上げ 患者3割負担で111円増

 厚生労働省の診療による診察報酬の見直し案が2月9日中央社会保険医療協議会で承認され、オンライン診察における初診料の値上げが決定した。適用は、今年4月から。医療機関が受け取る報酬価格は、これまで2140円だったが、370円引き上げられ、2510円となる。患者が支払う価格は自己負担の割合によって異なるが、3割の場合642円から111円増え753円となる。

 2020年4月より認められているオンラインによる初診は、当初新型コロナ観戦拡大に伴い特例であったが、2022年1月コロナ流行期のみならず原則オンライン診察が可能となるように指針を改めている。
 現在、オンライン初診に対応できる医療機関の普及は進んでおらず、その原因の一つに初診料の低さが考えられることから、厚労省はオンライン診察の広がりに今回の改定が活かされることを期待している。