Archive for: 12月 2022

中高生を中心に「Z世代」はSNS上で“リアルな繋がり”を重視する傾向に Studyplusトレンド研究所調べ

 スタディプラス株式会社(東京・千代田区、廣瀬 高志 代表取締役)のStudyplusトレンド研究所は、2022年9月16日(金)から9月22日(木)にかけて、学習管理アプリ「Studyplus」上で全ユーザーを対象に「SNSの世代別利用傾向調査」を実施、ユーザー3,494人から調査に対する回答を得た。

SNS上におけるアカウントに対する信頼度に関する調査結果
 Studyplusトレンド研究所が2022年4月18日(月)から4月19日(火)にかけて、学習管理アプリ「Studyplus」上で中学1年生から高校3年生のユーザー1,859人を対象に実施した「通学とスマートフォン・SNS利用に関するアンケート」において、「何らかのSNSを利用していますか?」という質問では93.5%が「はい」と回答しており、「SNSを利用し始めたのはいつですか?」という質問に対しては、83.8%が中学卒業するまでにSNSデビューをしているという結果を得た。
 今回実施した調査では、中高生を中心とした25歳以下の「Z世代」におけるSNSのより詳細な利用傾向、また「X世代」「Y世代」にあたる26歳以上のユーザーからも回答を回収し、世代間ギャップについても注目した。

「SNSの世代別利用傾向調査<アカウントへの信頼度>」トピックス

「Z世代」は「X・Y世代」より、「リアルでも繋がっている人」へのSNS上での信頼度が高く、「SNSのみで繋がっている人」への信頼度が低い傾向に。
「Z世代」は「X・Y世代」より、「著名人・インフルエンサー」「企業が運営しているアカウント」「公式マークがついているアカウント」への信頼度が高い傾向に。
「中学生」「高校生」は、「著名人・インフルエンサー」を半数以上が、「企業が運営しているアカウント」「公式マークがついているアカウント」を約8割が、「信頼できる」または「少し信頼できる」と回答。
全体的な結果から、「Z世代」はSNS上においてリアルな繋がりや、“顔がわかる”対象かどうかを、重視する傾向がみられる。

◆本調査の概要

  • 調査対象 :  全国の「Studyplus」ユーザー(全年齢対象)
  • 回答者  :  3,494名
  • 調査方法 :  インターネット調査
  • 調査時期 :  2022年9月16日〜9月22日

※このリリースにおいて、以下の通り世代を定義。「Z世代」と「X・Y世代」の定義は以下の通り。

属性n数
Z世代(12歳~25歳) 2,708人
X・Y世代(26歳以上)786人

※「Z世代」と「X・Y世代」をより詳細に区分した定義は以下の通り。

属性n数
中学生(12歳~15歳)773人
高校生(15歳~18歳)1,362人
大学生・社会人等(19歳~25歳)573人
ミレニアル世代(26歳~35歳)261人
ロスジェネ世代(36歳~45歳)238人
Z世代の親世代(46歳~55歳)210人
バブル世代以上(56歳以上)77人

【調査項目】
・SNSで情報収集する際、リアルでも繋がっている人(家族・友人等)が発信する情報はどの程度信頼できますか?
・SNSで情報収集する際、SNSのみで繋がっている人が発信する情報はどの程度信頼できますか?
・SNSで情報収集する際、フォロー・フォロワー外の人が発信する情報はどの程度信頼できますか?

【回答】
・リアルでも繋がっている人へのSNS上での信頼度は、「Z世代」は7~8割。一方で「X・Y世代」では7割未満であり、「Z世代」の方が信頼している割合が高くなる傾向に。
・SNSのみで繋がっている人への信頼度は総じて3割未満。
・SNSでフォロー・フォロワー外=繋がっていない人への信頼度はより低く、総じて2割未満。

【調査項目】
・SNSで情報収集する際、著名人・インフルエンサーが発信する情報はどの程度信頼できますか?
・SNSで情報収集する際、企業が運営しているアカウントが発信する情報はどの程度信頼できますか?
・SNSで情報収集する際、公式マークがついているアカウントが発信する情報はどの程度信頼できますか?

【回答】
・「著名人・インフルエンサー」「企業が運営しているアカウント」「公式マークがついているアカウント」への信頼度は、「Z世代」の方が「X・Y世代」より高い傾向に。
・特に「中学生」「高校生」における「信頼できる」「少し信頼できる」の割合が高く、「著名人・インフルエンサー」では半数以上、「企業が運営しているアカウント」「公式マークがついているアカウント」では約8割の回答を得た。

「13歳のハローワーク公式サイト(13hw)」から2022年11月(月間)の人気職業ランキングを発表

 株式会社幻冬舎(東京・渋谷区、見城 徹 代表取締役社長)と株式会社トップアスリート(東京・渋谷区、松尾 和祥 代表取締役)が運営する「13歳のハローワーク公式サイト」(https://www.13hw.com)にて2022年11月の人気職業ランキングを発表した。この職業ランキングは、サイトに掲載中の1,034職種をアクセスユーザ数、ページビュー数、PV数などをポイント化して算出、100位までを発表している。

2022年11月の人気職業ランキングTOP20は以下の通り。

1位 プロスポーツ選手
2位 ユーチューバー(YouTuber)
3位 イラストレーター
4位 美容師
5位 保育士

6位 警察官
7位 パティシエ
8位 臨床心理士
9位 医師
10位 声優

11位 中学校・高校教師
12位 公務員[一般行政職]
13位 ファッションデザイナー
14位 薬剤師
15位 看護師

16位 漫画家
17位 歌手
18位 トリマー
19位 司書
20位 建築家

【ランクイン・ランクアウト】
20位外からランクイン、または20位からランクアウトした職業は……
ランクイン : 建築家
ランクアウト: 外交官

【順位変動】
順位を上げたもの: 環境系技術者、環境分析技術者、環境教育指導者
順位を下げたもの: キャリアカウンセラー、客室予約係、ラジオパーソナリティー・DJ

 13歳のハローワーク公式サイトでは、毎月100位までを発表している。
→ 2022年11月の結果はこちらからご覧いただけます。
https://www.13hw.com/jobapps/ranking.html

●サイトについて
 村上龍氏のベストセラー書籍『13歳のハローワーク』の公式サイト。書籍収録の職業紹介をはじめ、働く大人への質問コーナー、著名人・働くプロへのインタビュー、特集記事などがあり、また子どもたちの将来につながるイベント、ワークショップを開催している。

サイト名:13歳のハローワーク公式サイト
サイトURL:https://www.13hw.com/
企画・運営:株式会社幻冬舎・株式会社トップアスリート

株式会社学書とVISANG EDUCATION 業務提携合意書を締結

 2022年11月30日開催した、大韓貿易投資振興公社主催の「2022 KOREA EDTECH EXPO」で学書とVISANG EDUCATIONは、自社商材の教育教材の現地語翻訳版を主に中央アジア各諸国の教育省に提案する。必要準備を協力して進めて行くことで業務提携合意をした。現地語に翻訳したパイロット版を作成し、実際の反響によって、本格的な現地に於けるビジネスモデル構築の可能性を考察し方向性を定めるという。

Gakken、ミラボとジョイントベンチャー「hug Labo株式会社」を設立

 株式会社 学研ホールディングス(東京・品川、宮原 博昭 代表取締役社長)のグループ会社、株式会社 Gakken(東京・品川、五郎丸 徹 代表取締役社長)は、株式会社ミラボ(東京・千代田、谷川 一也 代表取締役社長)と共同で、ジョイントベンチャー「hug Labo株式会社」を設立し、両社の強みを生かした「次世代幼児教育事業プラットフォーム」実現、幼児教育・保育のより良い発展のための戦略策定・開発体制を構築する。

 予防接種AIスケジューラーや電子母子手帳機能を搭載した「子育て支援アプリ」などの自治体DXサービスを有するミラボと、まなびのコンテンツや保育所・こども園・幼稚園・学童保育などのこども施設・幼児教育に関する知見を有するGakkenが両社のもつ強みをかけあわせることで、子育てクラウドサービス「hugmo」を「次世代幼児教育事業プラットフォーム」に昇華させ、幼児教育・保育の発展、公共サービスへの貢献を果たせると確信し、二社の共同出資という形でhug Labo株式会社を設立に至った。

 それぞれが持つ知見・リソースを持ち寄ることで、子育てクラウドサービス「hugmo」の充実を加速し、Gakkenならではの教育コンテンツを搭載することで競合保育ICTサービスとの差別化を図る。また、両社のもつ販売チャネルを生かし、シェア拡大を目指します。より多くの園・施設・保護者のみなさまにご活用いただき、「hugmo」のサービスを通じて、子どもたち、そして子どもたちの育ちに関わるすべての方へ貢献していく。

「hugmo(ハグモ―)」とは、保育所・こども園・幼稚園・学童保育などのこども施設と保護者をつなぐ、子育てクラウドサービスで、全国約3,700園、約18万人の保護者に利用されている。アプリによるお知らせ配信、電子連絡帳、出欠QR打刻や、保育者の業務効率化につながるデジタル日誌・計画管理などの業務支援機能、写真販売などを提供し、こども施設と保護者間のコミュニケーションを円滑にし、業務効率化をサポート。競合サービスにない、Gakkenならではの教育コンテンツを搭載し、保育者・保護者とともに、子どもたちの育ちを「hugmo」サービスを通じ応援している。

■新会社概要
会社名:hug Labo株式会社
代表取締役:數野 惠治  谷川 一也
設立:2022年12月1日
事業内容:保育ICT事業の開発、構築及びコンサルティング業務等
本社住所:東京都千代田区神田駿河台4-1-2 ステラお茶の水ビル8F
https://www.hugmo.net/about

Google Play ベスト オブ 2022「ポケトーク」アプリが部門賞を受賞

 ポケトーク株式会社(東京・港区、松田 憲幸 代表取締役社長)は、スマートフォン用のAI通訳アプリ「ポケトーク」が、Google Play ベスト オブ 2022で、部門賞を受賞したことを発表した。

 このアプリは、2022年5月の国内リリース以降、北米・中南米、ヨーロッパおよびアジアの27の国と地域で提供している。この製品の母体となるAI通訳機「ポケトーク」シリーズは、2017年に発売以来、日本、米国、ヨーロッパを中心に販売台数を伸ばし、個人での利用だけでなく、教育現場や医療機関、企業での導入など、言葉の壁を抱えるさまざまな現場に導入されている。アプリは、AI通訳機「ポケトーク」の機能をスマートフォンで使いたいという要望に応え、開発、提供したもの。

 高い翻訳精度とわかりやすいインターフェイスをはじめ、通訳機と同じ機能を搭載し、ご利用シーンやニーズにあった料金プランを選択できる。

「POCKETALK(ポケトーク)」は、互いの言葉を話せない人同士が自国語のままで対話できるAI通訳機。70言語を音声・テキストに翻訳し、13言語をテキストのみ翻訳できる。クラウド上の最新最適なエンジンとAIを使った翻訳精度の高さが特長で、長い文章も訳せる。Wi-Fiのない所でも世界130以上の国と地域(「ポケトーク S」:141の国と地域、「ポケトーク W」:139の国と地域)で、そのまま使えるモバイル通信機能を内蔵し「契約不要、通信料なし(2年間)」で、買ってすぐ使える。

詳細URL:https://pocketalk.jp/

 AI通訳機「ポケトーク」をより身近なスマートフォンで使えるようにしたもので、通訳機の「ポケトーク」と同様のわかりやすいユーザーインターフェイスと、70言語を音声・テキストに翻訳し、13言語をテキストのみに高い精度で翻訳する。
料金プランも週額120円、月額360円、年額3,600円(税込、初回3日間は無料)と設定し、使用されるシーンやニーズにあったプランを選択できる。
詳細URL:https://pocketalk.jp/pt-app/

大阪芸術大学グループ各校と上海美術学院が「第30回 日中交流作品展」を開催

 大阪芸術大学(学校法人塚本学院/大阪・南河内郡、塚本 邦彦 学長)と中国・上海美術学院は、2022年10月14日(金)から10月23日(日)にかけて、大阪芸術大学芸術情報センター展示ホールにて、第30回日中交流作品展を開催した。

 大阪芸術大学と上海美術学院は1986 年に交流協定を締結してから 36 年間、作品展だけでなくさまざまな交流をしてきた。今回30回目の開催となった「日中交流作品展」は、大阪芸術大学芸術情報センター展示ホールにて2022年10月14日(金)から10月23日(日)の9日間にわたって開催された。
 日本からは大阪芸術大学/大阪芸術大学大学院/大阪芸術大学短期大学部/大阪芸術大学附属大阪美術専門学校が、中国からは上海美術学院が参加し、計64点の学生作品が展示された。

「京都STEAM女子応援事業」12月10日にワークショップ、26日に職場見学会を開催

 京都府では、「STEAM分野」の学部や仕事に対する女子中学生や高校生の関心や理解を深め、進路の選択肢を広げられるよう、「京都STEAM女子応援事業」を開催する。

STEAMとは
Science(科学),Technology(技術), Engineering(工学),Art(芸術),Mathematics(数学)のそれぞれの単語の頭文字をとったもの。

事業内容
<ワークショップ>
【日時】令和4年12月10日(土)13:00~16:00(開場12:30)
【場所】日新電機株式会社日新アカデミー研修センター(京都市右京区梅津南広町8番8)
【内容】府内企業の女性技術者・研究者等と、府内大学の理工系学部に在籍する女子大学生とのグループワーク
【定員】30名

<職場見学会>
【日時】令和4年12月26日(月)13:00~16:00(開場12:30)
【場所】日新電機株式会社(京都市右京区梅津高畝町47番地)
【内容】日新電機株式会社の工場等社内の見学、シミュレーションワーク
【定員】30名

参加対象者
京都府内に在住または在学する中学生及び高校生
上記生徒の保護者
京都府内に在住または在勤する教員

参加費
無料

申込方法
【期間】
<ワークショップ> 12月9日(金)締切
<職場見学会>   12月23日(金)締切

【方法】京都STEAM女子応援事業ホームページから申込み
URLはこちら▶https://www.pref.kyoto.jp/josei/news/r4steam.html

主催等
【主催】京都府
【共催】京都市
【協賛】公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金
【協力】株式会社片岡製作所、株式会社GSユアサ、株式会社SCREENホールディングス、第一工業製薬株式会社、日新電機株式会社、株式会社堀場製作所、株式会社ユーシン精機、株式会社ワコール、国際ゾンタ京都Ⅰクラブ、国際ゾンタ京都Ⅱクラブ
【後援】京都教育大学、京都工芸繊維大学、京都大学、京都府立大学、京都産業大学、京都女子大学、京都先端科学大学、京都橘大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学、大学コンソーシアム京都、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都府私立中学高等学校連合会

運営
株式会社日商社  ※京都府から株式会社日商社に運営を委託

TIME誌の「2022年最高の発明品」に選ばれた極小の顕微鏡レンズに新製品登場

 ミクロハンターレンズが米国大手ニュース誌が監修する2022年の「最高の発明品」の一つとして選出された。スマホに取り付ける顕微鏡レンズ「microHunter X30(国内製品名)」が、TIMEの”Best Inventions of 2022 (2022年最高の発明)”の一つとして家電部門で選出された。

 TIMEは毎年、このリストの中で「世界をより良く、よりスマートに、少しでも楽しくする発明品」を厳選し、製品を紹介している。ミクロハンターレンズは、【A Smartphone Microscope】という名前で紹介されている。
https://time.com/collection/best-inventions-2022/6228808/

 このミクロハンターレンズに最近新製品が加わり、現在3種類の顕微鏡レンズがある。ミクロハンターキットLiteとミクロハンターキットPLの2種類のキットが一般販売予定。なお、先行割引販売はmachi-yaにて開始した(締切:2023年1月31日)。販売ページ:http://bit.ly/3GZLTGZ

 ミクロハンターは上海を活動拠点としているリー・キュイ氏の発明であり、リー氏は2012年に最初の特許を登録して以来、顕微鏡専門家や顕微鏡愛好家たちと協力しながらスマホ用顕微鏡ツール開発に情熱を注いで取り組んできた。指先サイズであるにもかかわらず、光学性能には一切の妥協を許さず卓上顕微鏡にも匹敵。その光学性能や手軽さに魅了され、世界中にミクロハンターのファンがおり、全シリーズ累計約3万個を売り上げている。

【microHunter X30】
スマホ機能と合わせて30~200倍で顕微鏡観察ができる指先サイズのレンズです。ピントの合う範囲が広いため、凹凸のある立体物の観察も比較的容易です。

【microHunter X100】
100~800倍という高倍率で顕微鏡観察ができます。レンズは透明なボディをしているため、落射光でも観察でき、不透明な物体も明るく撮影できます。

【microHunter X100P】
今回ラインナップに新たに加わった製品。偏光顕微鏡撮影という、特殊な顕微鏡観察が可能。倍率もX100と同様、100~800倍。結晶や岩石薄片、薄切標本、プラスチックなど透明・半透明な物体の結晶構造やひずみなど、通常目には見えないものを可視化する事ができる。

◆先行割引販売(machi-ya):
http://bit.ly/3GZLTGZ
(締切:2023年1月31日)

◆ミクロハンター公式サイト:
http://bit.ly/3OPgh8W

大正大学 産学連携 エンターテインメントの力で社会課題の解決を模索

 大正大学(髙橋 秀裕 学長、東京・豊島区)の表現文化学科アート&エンターテインメントワークコースの 2 年生 57名が、ワークショップ形式で実施される2022年度秋学期ソーシャルデザイン基礎(担当教員:外川智恵)の授業において、企業・団体と共同で様々な社会課題の解決をエンターテインメントの力で模索する。
 11月22日(火)から始まった第3弾のテーマは「医療」。昨年度から「Patient Empowerment Program(以下、PEP)」(主催:一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト 理事長:福岡正博、所在地:東京都港区)の活動である「患者力(=患者自身の病気への理解力や情報の見極め方を上げていく力)」を普及させることを目的とした啓蒙活動(PR方法)を、大学生の目線で提案する。

 授業では、学生が本学で身につけた表現力やコミュニケーションスキル、分析力を駆使した PBL(課題解決型学習)で実用的かつ実践的な学びを可能とし、本授業の到達目標10項目のうち、「社会課題に対して自分事として問題意識を持つ」「共同研究企業、当該業界の取り組みを踏まえて企画立案する」「様々なデータを駆使しながら効果的にPRする」を重点的に追究する。
 1回目の授業では、企業・団体の方から、「2025年問題」が医療現場に与える影響についての説明を受けるとともに、それぞれの立場で「患者力」についても学んだ。今後、学生たちは「患者力」を普及させる視点でPR ・イベント等の企画をグループにて立案し、7回目の授業で発表する。

スリランカの公立学校に、すららネットの海外向けデジタル算数教材初導入

 株式会社すららネット(東京・千代田区、湯野川 孝彦 代表取締役社長)の海外向け算数ICT教材「Surala Ninja!」が、スリランカの公立学校に初めて導入される。今回導入されたのは、スリランカの教育省より質の高い教育を行う学校と認められた、「National School」に認定されている小学校W/GM Parakrama Maha Vidyalaya。スリランカでは新型コロナウイルス感染症の感染拡大とその後の経済危機により、深刻な学習損失が指摘される中、児童一人ひとりの学力や理解度に合わせた個別最適な学習を提供し、算数能力の向上を目指している。

「Surala Ninja!」は、「すらら」の海外版として小学生向けに開発された、加減乗除の四則計算を学べるAIを活用したデジタル教材。学習管理機能によって生徒の状況に合わせた学習内容を設定できると共に、アダプティブ機能により、難易度を自動で調整することができる。スリランカにおいては、パートナー会社のNext Learners (Pvt) Ltd.と連携し、私立学校や学習塾、NGOなどに提供している。新型コロナウイルス感染症の流行以降、2年以上にわたり学校の休校が続くなど運営が不安定となる中、遠隔教育による家庭学習やNGOが運営する支援センターへの提供を通じ、学習機会を担保してきた。

 今回の導入は、「Old Students Association」と呼ばれる同学校の卒業生を中心に結成された教育支援のための組織により実現し、「Surala Ninja!」による算数授業が放課後活動として実施される。経済危機の影響で社会生活が不安定な状況を鑑み、10月からまず自宅学習として開始し、来年以降学校運営が安定した後、教室内での対面学習に移行する計画だ。授業体系の変化に合わせ同校の教員は、生徒の学習をサポートするファシリテーターの役割を担うことになる。そのため、すららネットとNext Learners社は、集団授業とは異なるデジタル教育による個別学習のコンセプトや授業運営について教員を対象に9月下旬に初期研修を実施した。研修では、ロールプレイなどより実践的な研修を通じて、個別学習における生徒へのサポート方法や自立学習のスキルを育成する方法などを先生方に習得してもらった。