使用済みGIGAスクール端末の処分を通じた環境・障がい福祉・教育が連携した取り組みを開始

 リネットジャパングループ株式会社(愛知・名古屋市、黒田 武志 代表取締役社長)の子会社のリネットジャパンリサイクル株式会社(愛知・大府市、中村 俊夫 代表取締役社長)は、埼玉県戸田市(菅原文仁 市長)、および、東日本旅客鉄道株式会社の特例子会社である株式会社JR東日本グリーンパートナーズ(埼玉・戸田市、安彦 仁 代表取締役社長)は、使用済みGIGAスクール端末の処分を通じた社会的価値の最大化に向け、環境・障がい福祉・教育が連携(環福教連携)した取り組みを実施することで協定を締結し、2025 年7月15日に戸田市役所で調印式を行った。
 この協定締結を通じ、戸田市で使用されたGIGAスクール端末が適正にリサイクル処理されるだけではなく、戸田市内に拠点をおく事業者と連携し、戸田市の障がいのある方の雇用創出に繋がる「地域密着型・障がい者参画型のリサイクル」実現を目指す。戸田市では使用済みとなったGIGAスクール端末を児童生徒が分解し、内部構造の研究・レアメタル等の素材を探究するといった環境教育の授業をトライアルで実施しており、今後、拡大していくことも検討している。

 これらの環境(=都市鉱山リサイクル)・障がい福祉(=障がい者雇用促進)・教育(=探究学習)が連携した取り組み(環福教連携)により、社会的価値の最大化に向けて取り組みを進めていく。

freeeと芝浦工業大学が包括連携協定を締結 学生のビジネスアイデアサポートと起業支援を実施

 フリー株式会社(東京・品川区、佐々木 大輔 CEO)は芝浦工業大学(東京・江東区、山田 純 学長)と連携し、アントレプレナーシップを持つ人材の育成を推進することを目的に7月10日に包括連携協定を締結したことを発表した。

 芝浦工業大学では2022年にベイエリア・オープンイノベーションセンター(BOiCE)を立ち上げ、企業・地域自治体・金融機関・大学などで連携することでイノベーションの創出を通した地域の活性化を目指している。
 また、学生のためのビジネスコンペである芝浦ビジネスモデルコンペティション(SBMC)を開催し、世の中の課題を解決する新たなアイデア創出や技術を活用したビジネスモデルなどをサポートしている。
 今回締結した包括連携協定により、freeeの持つ「起業時代」が培ってきたノウハウを活かし、ビジネスコンペに参加した学生を中心に、起業手続や会計の基礎知識についての講座等を実施していく予定だ。また、実際に起業を進める学生に対しては、起業ダンドリコーディネーターによる起業手続の個別サポートも行うという。
 記念すべき第10回を迎える芝浦ビジネスモデルコンペティション(SBMC)では、メディアスポンサーとしてファイナルステージの取材を行い、「起業時代」内での情報発信を予定している。
 今回の連携に先駆けて、7月3日には芝浦工業大学大学院生向けの授業「経営学特論」に起業時代編集長の磯貝美紀氏が登壇し、「起業時代」の取り組みや商品開発・事業開発について講義を行った。

あしなが育英会 新会長に村田 治氏が就任

 遺児や親に障がいがある子どもを支援する一般財団法人あしなが育英会(東京・千代田区)は、あしなが運動創始者で前会長の玉井義臣が2025年7月5日(土)に急逝したことに伴い、7月10日(木)に臨時理事会を開催し、村田治を新会長に選任した。

異動内容

氏名異動日新役職旧役職
村田 治(むらた おさむ)2025年7月10日会長(代表理事)会長代行(業務執行理事)
玉井 義臣(たまい よしおみ)2025年7月5日退任(死去に伴う)会長(代表理事)

新会長略歴

村田 治(むらた・おさむ) 1955年5月24日生(満70歳)
 東京都出身。1980年関西学院大学経済学部卒業。1985年同大学院経済学研究科博士課程 後期課程単位取得退学。同大助手、専任講師、助教授を経て1996年に経済学部教授。その後、経済学部長、高等教育推進センター長などを歴任し、2014~2023年に学長を務めた。

 あしなが育英会前会長・玉井義臣が設立した交通遺児育英会の大学奨学生OB(第4期)。2005年にあしなが育英会副会長に就任。2022年からは会長代行を務め、玉井とともに奨学金・教育事業改革、組織改革、ガバナンスの強化を遂行した。

 村田治は、「このたび、一般財団法人あしなが育英会の会長に就任いたしました村田治でございます。まずは、長年にわたり遺児家庭に寄り添い、あしなが運動を築いてこられた創始者、故・玉井義臣前会長のご功績に、深く感謝と敬意を表したいと思います。
 私は13歳のときに父を交通事故で亡くし、経済的に厳しい家庭環境の中で育ちましたが、あしなが奨学金によって大学に進学することができました。経済学を志したのは、自らの経験に基づき「貧困や格差の問題を解決したい」という想いからです。しかしながら、この問題はいまだ解決に至っていません。格差は近年更に拡大しており、本会が果たすべき役割はますます大きくなっていると認識しています。
 創始者・玉井の志を受け継ぎ、経済的・社会的困難を抱える遺児たちが自らの可能性を信じ、未来に希望を持てる社会を実現させるという本会の使命を果たすべく、誠心誠意努めてまいります。今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。」とコメントしている。

2025年6月度 アルバイト平均時給調査 全国の平均時給は1,305円

 ディップ株式会社は、2025年6月のアルバイト時給データを発表した。調査は、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」に掲載されたデータをもとに集計したもの。
 
 6月のアルバイト・パートの平均時給は1,305円(前年比40円減、前月比12円増)、また「バイトル」に掲載された求人件数は約338,000件となり、前年比11.4%増、前月比4.7%減となった。
「バイトル」:https://www.baitoru.com

【エリア別】2つのエリアで前月比プラス
 関東エリアの平均時給は1,381円(前年比50円減、前月比23円増)、東海エリアの平均時給は1,289円(前年比86円増、前月比27円増)、関西エリアの平均時給は1,313円(前年比23円増、前月比27円増)、九州エリアの平均時給は1,132円(前年比265円減、前月比44円減)となった。
 
【職種別】飲食の職業は引き続き高水準の時給を維持
 事務的職業は1,329円(前年比30円増、前月比10円増)、専門的職業は1,742円(前年比62円減、前月比22円増)、飲食の職業は1,180円(前年比38円増、前月比7円減)、販売の職業は1,167円(前年比14円減、前月比3円増)、サービスの職業は1,278円(前年比26円減、前月比19円減)、運搬・清掃・包装等の職業は1,231円(前年比12円増、前月比8円増)、建設の職業は1,458円(前年比84円増、前月比55円増)、製造・技能の職業は1,274円(前年比21円減、前月比44円増)、教育の職業は1,678円(前年比169円増、前月比161円増)となった。

■調査概要
 2018年3月より、職種カテゴリを厚生労働省開示の9職種へ変更。なお、前月比・前年比は、2016年1月以降の平均時給を9職種の新カテゴリで再抽出し表記。
 該当月、アルバイトの求人情報サイト「バイトル」、採用ページ制作サービス「採用ページコボット」に掲載されたデータより、下記除外対象データを除く、給与が時給制の仕事情報より算出。なお「2.大職種別平均求人件数」に記載の平均求人件数はアルバイトの求人情報サイト「バイトル」に掲載されたデータより算出。
・除外対象データ:雇用形態「派遣」の仕事情報、接待を伴うアルコール主体の飲食店
・集計対象エリア
(全国)47都道府県
(関東)東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県
(東海)岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
(関西)滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
(九州)福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

年内入試に「学力試験」導入、4割が賛成──Studyplus調査から見える受験生の本音

 スタディプラス株式会社(東京都千代田区、廣瀬高志 代表取締役)のStudyplusトレンド研究所は、2025年6月に、学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校3年生を対象とした「年内入試に関するアンケート」調査(有効回答232名)を実施した。

 この調査によれば、年内入試に学力試験を導入することについて「賛成」と答えた受験生が全体の約4割(40.9%)となった。

 賛成の理由としては、「公平性や透明性が増すから」が56.8%と最も多く、「努力の評価に必要だから」(51.6%)、「入学後の勉強についていけるか心配だから」(48.4%)、「一般入試との差を縮めるのに必要だから」(47.4%)などの声が目立った。

 一方、「反対」と回答したのは12.5%。その理由として、「学力以外を重視するのが年内入試の目的だから」(56.8%)、「受験生の負担が大きくなると思うから」(51.6%)、「学校の成績や活動実績の評価が薄れるから」(48.4%)などが挙がった。自由記述欄には、「就職活動の早期化と同じことが起こるのでは」といった、受験競争や選抜時期の早期化に対する懸念の声も見受けられた。

 また、年内入試に関する情報の入手先については、「担任や進路指導の先生」(30.2%)が最も多く、「学校で配られた進路資料」(9.1%)、「高校の進学説明会」(9.1%)といった学校内の情報も上位を占めていた。これらから、年内入試についての情報収集は依然として学校が中心となっている現状が浮かび上がる。一方で、「大学の公式サイト」など、自ら情報を積極的に取りに行く生徒も一定数存在しており(12.5%)、受験生の情報行動の多様化も見て取れる。

 2024年度、東洋大学や大東文化大学など首都圏の一部大学が年内入試に学力試験を導入したことは、受験制度の大きな変化として話題となった。文部科学省も2025年6月、年内入試での学力試験導入を条件付きで認める通知を出しており、今回の調査結果からは、受験生側もこうした変化に対し一定の期待を持ちつつも、負担増や制度の目的とのズレに対しては慎重な見方もしていることがうかがえる。

 Studyplusトレンド研究所は、今回のアンケートを踏まえ、「受験生の約40%が年内入試への学力試験導入に『賛成』と答えたことから、『公平性』の向上や入学後の学力格差是正への期待が感じられる。一方で、『反対』した受験生からは『受験生の負担増加』や、『就職活動の早期化と同じ流れが生じる』ことへの懸念も根強い」とコメントしている。今後は文部科学省の通知を受けて、さらに多くの大学に広がることが予想されるが、「受験生たちがプラスに受け止められるような形で制度が整備され、より良い進路選択につながることが望まれる」としている。

 制度変更が進む中で、受験生の声をどう汲み取り、より良い進路選択や学びの環境に繋げていくか。現場への丁寧な情報提供や、評価基準の透明性確保、そして受験生が納得できる制度設計が今後ますます求められそうだ。

株式会社サクシードが、地域型こどもの学習等支援事業を岐阜県より受託

 株式会社サクシード(東京・新宿区、高木 毅 代表取締役社長)は、岐阜県より学習支援の場へのアクセスが困難なこどもに対する学習支援事業を受託した。
 岐阜県が参加を決定した世帯の小・中学生を対象に、学習支援および生活支援を実施する。
 本事業では学習支援の場が近くに存在しないことや、学習支援の場までが遠距離で公共交通機関が整備されていないことなどにより学習支援の場が利用できない町村部のこどもに対し、高校受験・進学を目指した学習の場を提供するとともに、進学した先の目標として社会人としてのなりたい自分を描けるように先輩や大人と接する機会を提供することで、地域全体でこどもを支える機運を醸成し、見守り等を通じてこどもの困りごとを吸い上げ支援することを目的としている。
 各家庭に対し適切な学習支援を実施するとともに、生活面についても関係機関との連携も含めながら課題の解決を図る。

寺小屋グループの集団塾「TERAKOYA」が2025年9月1日に「Prep Academy(プレップ・アカデミー)」として新たにスタート

 総合教育サービス企業の株式会社やる気スイッチグループ(東京・中央区、高橋 直司 代表取締役社長)は、愛媛県を中心に集団学習塾などを展開する寺小屋グループ(愛媛・松山市、吉見 達治 代表取締役社長)の集団塾「TERAKOYA」を「Prep Academy(プレップ・アカデミー)」へ変更し、ブランドを刷新することを発表した。

 今回のブランド刷新のコンセプトは「君の誇りになる塾。未来に向かって動き出す場所」。新しいロゴとキービジュアルを公開する。新ブランド名「Prep Academy(プレップ・アカデミー)」には老舗塾としての格式を残しながらも、新キービジュアルでは今の感覚にフィットするデザインを取り入れながら時代性とブランドの本質を丁寧に融合させ、前向きで洗練された空気をまとった学び場であることを表現している。
「Prep Academy(プレップ・アカデミー)」は、勉強や部活、友人との時間など多忙な学生生活を送る子どもたちが「このままでいいのかな」「もっとできるかもしれない」と抱く小さな芽を見逃さず、挑戦心に火を灯す存在でありたいと考えている。

■概要
・新ブランド名:Prep Academy(プレップ・アカデミー)
・コース:高校入試対策基礎学力養成
対象学年:小学生・中学生
内容:小学生には基礎学力の定着を、中学生は普通科・専門学科を問わず、県立高校合格を目指す生徒向けコースです。学校の進度に合わせた一斉授業で、全科目の総合力を高める。


大学入試対策中高一貫校コース
対象年齢:中学生
内容:学校の内容やスピードに合わせ、計画的に授業を進め、5教科の総合力を高めます。附属中・県立松山西中・今治明徳中在学者向けの専門クラスも用意している。


オンラインライブ授業 アストルム.live
対象年齢:中学1年生・中学3年生
内容:寺小屋グループ選りすぐりのプロ講師による、愛媛県下9拠点をつないだオンラインライブ授業です。一方的な映像授業と違い、双方向のコミュニケーションをとりながら授業を進められる。
「Prep Academy」では上記のコースのほかにも無料の「夏の学習相談会」・「学力診断」・「体験授業」の機会を7月31日(木)まで用意している。

国際基礎学力検定「TOFAS」第16回、2025年7月31日(木)より開始

 株式会社スプリックス(東京・渋谷区、常石 博之 代表取締役社長)は、国際基礎学力検定「TOFAS(Test of Fundamental Academic Skills)」の第16回検定を、2025年7月31日(木)より、実施する。

 TOFASの開始から5年ほどが経ち、これまで世界50カ国以上で累計1200万名以上がTOFASを活用している。これは、計算を中心とした基礎学力の重要性が、世界で認識されていることが背景にある、と捉えている。

「TOFAS」公式Webサイト:https://tofas.education/jp

1.TOFASとは
 国際基準で基礎学力を「評価」することができるTOFASの主な特徴は以下の通り。

(1)基礎に特化した学力の「評価」ができる
 全ての学力の土台となる基礎学力は、教育を受ける子どもたちの環境が大きく変わろうとしている今、その重要性が再認識されている。TOFASは、基礎に特化し学力を正しく「評価」する。

(2)世界規模で基礎学力の「比較」ができる
 世界11ヵ国の保護者のうち75%は「グローバルに学力を測定できる仕組みがあれば利用したい」と回答している。グローバルで実施するTOFASは世界規模での基礎学力の「比較」が可能。

(3)一人ひとりの基礎学力定着に必要な「のびしろ」が分かる
 TOFASは、正答率や合否結果に加え、受験データを分析し学力向上に必要な「のびしろ」をフィードバックする。分析結果を一人ひとり個別に可視化することで、基礎学力の確実な定着につなげていく。

2.TOFAS第16回検定の概要

(1)受験日
2025年7月31日(木)~2025年8月6日(水)

(2)申込期間
~2025年7月28日(月)

(3)基本情報
対象科目:計算、英単語、漢字・語い
検定時間:各40分
合格ライン:正答率80%以上
出題形式:解答選択方式(一部、解答入力方式および解答書き込み方式)
必要な物:PCまたはタブレット、受験情報が示されたメール、計算用紙、筆記用具(漢字・語い、はタブレットおよびタブレットに対応したペンが必要)
受験結果:受験期間終了から2週間後以降にメールを配信。Web上で結果の閲覧が可能。合格者には合格証(サーティフィケート)をデータにて発行
受験料:各レベル20ドル

(4)レベル別詳細

(5)申込方法
「TOFAS」公式Webサイト(https://tofas.education/jp)へ。申込みページにてメールアドレスを入力後、フローに従い必要情報を登録、科目やレベルなどを選択、クレジットカードにて決済すると手続きが完了となる。

福井大学×ALL CONNECT産学連携教育プログラム  全3回の最終回で「福井ブローウィンズ」が生み出す地域の変化を学生が調査

 通信インフラ事業と地域振興事業を手掛ける 株式会社 ALL CONNECT(福井市、岩井 宏太 代表取締役社長)は、国立大学法人 福井大学 大学院工学研究科 経営・技術革新工学研究室 と連携し、プロバスケットボールクラブ 「福井ブローウィンズ」 を題材にした産学連携授業 (前期全3回)を実施している。

 7 月 18 日(金)に迎える最終回では、ブローウィンズの活動が地域にもたらす変化(情緒的変化や定性的変化)を可視化し、その調査方法と活用案についてまとめたレポートの中から選抜されたグループが発表を行う。優秀な提案は今後大学院生や研究室メンバーも加わり実装に向け、最終的にブローウィンズへ提案を行う予定だ。

 第1回(5月16日)では、ブローウィンズの活動が地域にもたらすポジティブな変化を学生ならではの視点で洗い出し、仮説を立案。続く第2回では、100以上にのぼった仮説やアイデアの中から、どれを実際に調査するか“決定する”というテーマで講義とグループワークを行った。決定するまでのプロセスや決断するための考え方などを学び、学生たちはアイデアの中から調査テーマを決定した。最終回となる7月18日(金)は、実際に調査した結果を発表する。

プロジェクトの狙い 

地域振興効果の可視化 

 福井ブローウィンズがもたらす経済波及効果(2023-24シーズン試算:約28億円)だけでなく、活動によって起こる定性的な価値を含めた様々な変化や影響などを観測し地域振興効果の見える化に挑戦する。

実践的な人材育成  

 学生はこの講座を通じて、将来起業をする際や就職活動において活用できる経験と学びを深める。 

10年続く産学連携モデル 

 単年度で終わらず、長期にわたり地域の知見を蓄積し、企業・行政・大学が共創するプラットフォームを目指す。

講義スケジュール

回日時内容
第1回5月16日仮説立案構築
第2回6月20日調査手法設計
第3回7月18日調査結果の発表・共有

夜間中学で初の「すらら にほんご」導入 ICT教材で多様な日本語指導モデルを構築

 株式会社すららネット(東京都千代田区、代表取締役:湯野川孝彦)が提供する日本語学習ICT教材「すらら にほんご」が、静岡県立ふじのくに中学校磐田本校(静岡県磐田市)で導入され、2025年4月より活用が始まった。夜間中学への「すらら にほんご」導入は全国で初の事例となる。

 ふじのくに中学校磐田本校は、静岡県内初の県立夜間中学校として2023年に開校。外国籍生徒が多く在籍しており、その約7割が日本語指導を必要としている。これまでも日本語学習を重視してきたが、生徒間の日本語力の差や専門教員の不足が大きな課題となっていた。

「すらら にほんご」はAIを活用し、読み書き・語彙・文法などを一人ひとりの理解度に応じて最適に出題するアダプティブ型教材だ。音声読み上げや視覚的なナビゲーションを搭載し、ゼロからの自立学習が可能な点が特徴である。磐田本校では、教員不在時でも学習を進められる点が評価され、導入が決定した。

 実際に活用を開始してから2か月が経過した6月時点で、生徒17人を対象に行ったアンケートでは、約88%が「日本語学習が楽しくなった」と回答。さらに、約90%が「授業がわかるようになった」、約94%が「学習の助けになった」と答えており、短期間で学習意欲や日本語力の向上が顕著に見られた。

 同校の青木正文教諭は、「ひらがなから学ぶ必要がある生徒から、会話はできても読み書きが苦手な生徒まで、背景はさまざまです。『すらら にほんご』導入後は、生徒が意欲的に取り組むようになり、自宅でも自主的に学習する様子が見られるようになりました」と述べる。

 今後、すららネットは「すらら にほんご」を通じた日本語指導モデルの確立を目指し、全国の夜間中学校への展開を進めていく考えだ。また、他教科のICT教材との接続も視野に入れ、基礎学力の定着支援を強化する方針を示している。