VB投資  慶応はAI、理科大はビッグデータに

慶応義塾大学はベンチャーキャピタルの慶応イノベーション・イニシアティブ(東京・港)を通じて人工知能(AI)開発の慶大発ベンチャー企業(VB)、カラフル・ボード(東京・渋谷)に5000万円を投資した。慶応にとって初のVB投資。東京理科大学インベストメント・マネジメント(東京・新宿)は同大発で不動産取引のビッグデータ解析を手掛ける不動産科学研究所(東京・新宿)に1億円を投資した。国立大に続き私大にもVB投資の動きが広がっている。

「小学校で排便しない」5割

小学生の2人に1人が学校のトイレで排便しないことがNPO法人日本トイレ研究所(東京)の調査で明らかになった。理由を複数回答で聞いたところ「友達に知られたくない」(55.9%)が最も多かった。全国の小学生の保護者4833人に3月、子供同席のインターネット調査を行った。普段、学校のトイレで排便するかどうか尋ねたところ「ほとんどしない」が35.3%、「まったくしない」が14.4%で、合わせて「しない」子供が49.7%だった。「ときどきする」は45.7%、「よくする」は4.6%。

センター試験出願54万人

大学入試センターは10月7日、来年1月14、15日に実施される大学入試センター試験について、受付最終日となる今月7日午後5時時点の出願者が54万359人になったと発表した。前年同時期より8479人増えた。

富山県立高全日制、定員2人減7182人 2017年度

富山県教育委員会は9月30日、2017年度の県立高校と特別支援学校の募集定員を発表した。来春の中学校卒業予定者は今春より13人増の1万116人。これに対し、全日制の募集定員は38校7182人(前年度比2人減)となる。定時制、通信制は今春と変わらず、それぞれ約960人と約300人募集。県立高校全日制の一般入試は、志願期間が来年2月23~27日で試験は3月8、9日。合格発表は同16日。推薦入試の志願期間は2月1~3日で、試験は同9日、合格者の内定通知は同14日。

民間プログラミング教室が活況

ロボ団」「プログラミング道場」「Tech Kids School(テックキッズスクール)」「ProgLab(プログラボ)」「STAR Programming SCHOOL(スタープログラミングスクール)」と、コンピューターの動かし方を学ぶ民間のプログラミング教室が相次いでできている。2020年度から、プログラミングが小学校の授業に取り入れられる見通しになり、子どもに習わせたいという親が増えているためだ。習い事の定番に加わる日は遠くないかもしれない。内閣官房の調査によると、プログラミング教室を運営する企業や団体の数は10年の8から15年には29まで増えた。

横浜銀がスマホ決済 アプリと口座連動

横浜銀行は2017年3月に、スマートフォン(スマホ)で買い物してすぐに銀行口座から代金を払うサービス「はまPay」を始める。クレジットカード会社を介さずにスマホで決済するサービスは国内金融機関で初めて。他の有力地銀にも導入を働きかけ、全国にスマホ決済網を広げる。「はまPay」は決済代行のGMOペイメントゲートウェイと共同で開発する。利用者はスマホの無料アプリをダウンロードして代金の引き落とし口座を登録。横浜銀は代金分を利用者の口座から即時に引き落とし、翌日に店の口座に入金する。

ロジャー・アダムス賞に山本尚さん

有機化学の分野で最も権威があるとされる2017年度のロジャー・アダムス賞を山本尚(ひさし)・中部大教授が受賞することが決まった。日本化学会が9月22日公表した。同賞は米化学会が1959年から2年に一度、有機化学で優れた業績を上げた研究者に贈る。受賞者の多くがノーベル賞を受賞している。日本人では01年度の野依良治さんに次いで2人目。野依さんは同じ年にノーベル化学賞を受賞した。

レノボ、富士通のパソコンを傘下に

中国レノボ・グループは富士通のパソコン事業を傘下に収める方針を固めた。合弁会社を設け、レノボが過半を出資する方向で調整している。富士通は中国や台湾のメーカーが勢力を拡大するパソコン事業で単独で生き残るのは難しいと判断した。レノボに主導権を渡し、主力のIT(情報技術)サービス事業などに経営資源を集中する。パソコン世界首位のレノボは事業規模を生かし、部品調達や製造のコストを削減して収益性を引き上げる。

給付型奨学金、1カ月最低3万円以上を確認

自民党の給付型奨学金に関するプロジェクトチーム(委員長・渡海紀三朗元文部科学相)は5日、政府・与党が創設を検討している返済不要の給付型奨学金について、1カ月当たりの給付額を最低3万円以上にすると確認した。2017年度の導入をめざし、給付額や対象、財源などを詰めて月内にも中間報告をとりまとめる。

がん「個別化医療」を研究 がん研、新センター設立

がん研究会(東京都江東区)は9月5日、がん患者一人ひとりに最適な治療法を提供するための研究に取り組む「がんプレシジョン医療研究センター」を設立したと発表した。プレシジョン医療は、患者の遺伝子情報などを調べ、その患者に最適な治療を提供するもので、「個別化医療」とも呼ばれる。センターは、この分野に詳しい中村祐輔・米シカゴ大教授を特任顧問に招き、現在あるゲノムセンターに新たに2部門を追加する形で1日付で設立された。